五味Chanがゲスト出演するFMリクエストアワーの公開放送を見てきました。 状況を書いておきます。

 NHKには13:15頃に着き、しばらく時間もあるからということでNHKの見学 コースを見ていました。ドラマの撮影で近藤正彦さんやら、ラジオの収録で水前寺 清子さんなどがいました。水前寺さんの発声をちらっと聞いたのですが、やはり年 季が違うな、と感じていました。
 ぼちぼち時間だろうと思い入り口のところへ行ってみると、なにやら怪しげな集 団が2組…。一方はKatsumiさんのファンで女性ばかり、もう一方は篠原利佳さん のファンで、うさん臭そうな…(失礼)
 天気が良かったのでセーターだけしか着て行かなかったのですが、結構風が強く (やはり風女?)開場の時間が15分近く遅れたのには、つらいものがありました。 終了時刻まで帰る事は出来ないとの知らせがあり、五味Chanのコーナーが終わった らさっさと出てくるつもりだった予定が崩れ、セーター一枚で帰る事に不安を感じ 始めていました。

 会場に入るとKatsumiファンが前2列を独占、その後ろ2列に常連が座る という形になりました。私は一番後ろの一番右側に座り、暇に任せて人数を数えて みたところ、女性(Katsumiファン)が14人、男性(篠原利佳さんのファン、 私を除く)が17人という状況でした。
 特に問題もなく番組が始まり、徳永英明さんの曲の途中で五味Chanの登場です。 15:37頃だったと思います。五味Chanは赤っぽいバンダナ(?)に黒っぽいパンツルック でした。曲の間はずっと篠原さんと話をされていました。後ろのガラス越しのミ キシングルームには杉村さん(髪を短くしたみたい)と、もう一人女性(宮内さん?) がいらっしゃいました。杉村さんに軽く会釈する事しか出来ませんでしたが。

(BGM:あなたのやさしさのせいで)
篠原利佳(以下、S):FMリクエストアワー、今日最初のゲストに五味美保さん
  をお迎えしています。どうもこんにちは。
五味美保(以下、G):こんにちは、どうも。
S:いやぁ、公開の日に運良かったですよね。
G:運が良いんでしょうか。なんか皆さんこっち見てんの、当たり前だけど。すご
  い緊張しています。
S:すごいでしょう。一人の人間に目が2個付いてて、2掛ける人数分がだーって
  こっちを見てるっていうのはすごい緊張感ありますよね。
G:ありますね。これって足元見えてないですよね?
S:足元は見えてないですよね。
G:足、こう開いちゃったりとかしたら、なんか女の子らしくないなって思われる
  んじゃないかな。あ、ちょっと見える?(笑)
S:そうだったんだ。
G:ちゃんとやっていよう。(笑)
S:自分も直したりして(笑)。というわけで1月の26日にニューアルバム『Single
  Heart』をリリースされたという事なんですけれども、私も聴かせていただきま
  したが、とてもやさしい感じですよね。
G:ありがとうございます。
S:音とか唄とか。
G:そうですか。私、今年25になるんですけど(会場少しざわめく)、女の子の気持
  ちを唄っていきたいなっていうのがあって、で、女の子ってあんがい、隠れた部
  分って沢山あると思うんですよ。本当はこうしたいのに素直になれなくてとか、
  そういう裏の気持ちをちょっと突っ込んでみた、詞の部分で。
S:詞の部分で。そうですよね。ほとんどが五味さん自身で作曲作詞なさってますよ
  ね。で、私はちょっと気になったのは、作曲作詞クレジットが五味千賀庫さんに
  なっているんですよ。で、漢字が「千」の、あと年賀状の「賀」の…
G:年賀状…(笑)
S:倉庫の「庫」なんですよ。それで、おっ、と思ってひょっとして五味さんの本名
  はこの名前なのかなって思ったんですけど。
G:これはペンネームで、遠野舞子さんとか宍戸留美さんとかも書いているんですけ
  ど、それで、ペンネームを北海道にいる80位のおばあさん、名前を付ける先生な
  んですけど、その方に付けてもらったんです。
S:じゃ、北海道まで行って…
G:そうそう、って言うか、たまたまキャンペーンで行って(笑)そんでお会いした
  んですけどね。で、作家としての名前を付けてくれってお願いしたんですけど、
  まさか倉庫の「庫」でくるとは思わなかった(笑)。私、もっとかっこいい名前
  を期待していたんですけど、最初「えっ?」、って思いましたね。でも最近…
S:あなたにはこれがいいのよ、って言われて。
G:うん。「売れるわよ〜この名前は」って言われたんですけど、最初の頃は、母、
  「お母さんの名前ですか?」とか、「お姉さんがが書いているんですか?」って
  言われる。
S:でも、お母さんが作詞作曲で娘が唄っているのすごいですよね。
G:それも話題性ありますよね。
S:話題性ありますよねえ。あ、そうですか。ちょっと今のは篠原利佳の疑問でした。
  質問コーナーでしたけれども。五味さん宛に葉書が届いているので紹介しようと
  思います。ええとこれは、杉並区のかんべのぶひろさんからいただきました…
  ((^_^;;;)…)。「五味さんへの質問です。五味美保さんは作詞家・作曲家と
  しても活躍されており、多くの方々に作品を提供されていますが、ご自身で唄
  われる時と比べて、難しいと思われる点はありますか?逆に、「街の灯り」の
  様に、他の方の作品をカバーされるには、どのような心境なのでしょうか?」
  という、質問のお葉書が…。
G:えーとね、作家としてと自分としての違いは、他のアーティストに書く時って、
  アーティストの…っていうか、思い入れってありますよね。こういう詞が書き
  たい。
(BGM:Tonight Tonight)
G:あと、その方の、ディレクターの、何て言うか…(沈黙)いきなり歌が変わっ
  たんで止まってしまいましたが…(笑)こういうのを書いて欲しいっていうの
  があるんで、その辺が違う。自分の詞とか曲っていうのは、その時の気分で書
  いちゃうから、全然違いますね。
S:じゃ、自分で書いた方が、もちろんより自分らしさっていうのが出て…
G:うーん。自分の曲とか詞には嘘ついていないっていうか、五味美保自身がその
  まま出ちゃってるんで。
S:はい、そうですか。そして今もう一つの質問が、「街の灯り」という歌のよう
  に、他の人の作品をカバーされる場合はどうですかって?」っていう事なんで
  すけれども。
G:「街の灯り」っていう歌自体が私知らなかったんですよ、ただ、「街の灯りち
  らちら〜」っていう、サビ?違う、Aメロの部分だけ知ってて、誰が唄ってい
  るんだろう、とかってずっと思ってて、そしたらこれが、私唄うって事になっ
  たんでね…
S:あそうですか。ちなみにオリジナルはどなたが唄っている曲なんですか?
G:堺正明さんです。15年くらい前に。
S:あ、そうですか。で、この曲は、実は五味さんが唄っているバージョンが、
  NHKのドラマの主題歌、で今流れているってことですよね。
G:あ、ドラマじゃなくてね、「おとうさんの時間」っていう番組。
S:番組なんですか。
G:ドラマも番組ですね(笑)
S:「おとうさんの時間」ってお父さんの時間なんでしょうね。
G:そう、いろいろなお父さんのお仕事を紹介する番組。
S:そうですか。じゃ、チャンネルをひねれば五味さんの唄がテレビでも流れてく
  るっていう感じですね。
G:はい。語るように唄ってます(笑)
S:それではここでセカンドアルバム『Single Heart』から一曲紹介して下さい。
G:はい。じゃ、「HIS TALK」聴いて下さい。
(HIS TALK)
(この辺りでやっと五味Chanと目が合う。にこっと微笑んでくれました。)
(BGM:街の灯り)
S:今日のゲスト、五味美保さんで「HIS TALK」お送りしました。さてさて、五味
  さんはLaLaさんとユニットを組んでいるという事で、このユニットの名前が
  「moon」。
G:「moon」、月っていう意味なんですけど誰でも分かりますね(笑)
S:そうですね。
G:で、今流れてた、一緒に、今流れた「HIS TALK」っていう中で唄ってた、一緒
  に唄っているのがLaLaです。
S:じゃ、一緒にコーラスも今アルバムでやってて…
G:アルバム制作に入りました。シングルはもう録り終えたんですけれども。
S:曲はどちらが書くんですか?
G:曲は私で詞は一緒。喧嘩しながら書いてますよ。
S:女同志の喧嘩っていうのはすごそうですよね。
G:煮詰まったときに「お前書け」みたいな…。
S:お前呼ばわりですか?  
G:お前呼ばわりです。
S:すごいですね。
G:喧嘩仲間ですから。
S:でも、だからこそユニットでうまくいくのかもしれないですね。
G:なんかあのう、ユニットっていうと、ていうかコーラスグループっていうと
  声の合った同志がやるもんなんで、例えばあの、何だっけ「ララ〜ラララ〜ラ
  ラララ〜(ザ・ピーナッツ、曲名は「恋の季節」だったかな?)」って唄って
  た二人って何だっけ?
S:ピーナッツ…
G:あ、そう、ピーナッツ!(笑)姉妹がやったりしますよね。やっぱり姉妹って
  いうのは声が似ているから合うんですけど、他人同志がなかなか声が合わさる
  という事は無いんです。だから、この偶然にすごい感謝していますね。
S:で、唄い方ももちろん違うじゃないですか。
G:あー、うんうんうん。
S:だからここはお互いに合わせて、ここはちょっと退いて相手を立ててとか、そ
  ういうのはありますよ。
G:退く事は絶対にありません(笑)もう「私が私が…」(両手でかき分ける仕草)
S:前に出るのみ(笑)
G:でも、唄い方とかって確かに違うけれども、一緒に唄っているうちにその辺は
  ね、偶然に合っちゃうんですよ。
S:よく、夫婦でも一緒にずっと住んでいると顔が似てくるっていうじゃないです
  か。
G:それと一緒ですね。ヤバイっすよ(笑)
S:ヤバイっすか?(笑)
G:ヤバイっすよ(笑)
S:そういう感じなんでしょう。声も似てくるっていうか、元々同じ…
G:素質は一緒です。
S:素質があったから。
G:唄い方は似てきますね、一緒に唄っていると。
S:うん、そうですか。じゃ、そちらのユニットの方も楽しみですね、今から。
G:はい、頑張ります。
S:そして、ソロの方の活動も今なさっているんですけれども、五味さんがソロで
  自分の曲を書いているのと、moonの時に書く曲っていうのはちょっと違う事って
  あります?
G:えーと、自分のはやっぱり女の子のちょっと深い気持ちとかっていうのがある
  んですけど、moonの場合は、あのね、刺々しい女の人っていうのかな、例えば
  今の「HIS TALK」とかもちょっとmoonっぽいんですけど、「好きだ!って言っ
  たくせに何よ!」みたいな、そういう強い女性像っていうのがありますね。
S:激しいところですね。
G:「冗談じゃないわよ!」的な…
S:「やってらんないわよ」みたいな。
G:そうそう、「なめんなよ」みたいな(笑)
S:そういうところが強く出ている。
G:うん。
S:じゃ、五味さんの今なさっている音楽活動っていうのは、人に曲を書く事とか
  あと、このユニットとか、あと、ご自身のとかいろいろありますけれど、すご
  くなんか、いろいろなところで自分を出せて、すごくやりやすいんじゃないか
  なっていう気が、今したんですけど。
G:それはすごく楽しいし、なんかやっぱり趣味が音楽だったっていうのもあるん
  で、毎日がこう、花のように…なんだそりゃ(笑)
S:花のように。一花咲かせよう、みたいな。そうですか。ちなみに音楽っていう
  のはいつ頃からなさっていたのですか?曲を書いたりとか?
G:えーとね、高校の時に一応レディースバンドを組んでいて、全然活動しなかっ
  たんですけど、私ポップス派で、一人ヘビメタ系がいたんですよ。で、私はこっ
  ちの音楽、こっち!ってもうぶつかり合っちゃって全然出来なかったんですけ
  ど、その頃から音楽に目覚めたっていうか、音楽ってずっと好きだったんです
  けど、そういう、自分で作っていこうって思ったのは高校の時から。
(BGM:my love)
S:ちなみにバンドでは何を?ボーカルですか?
G:ボーカルです。
S:あ、そうですか。
G:オリジナルを作っていこうっていう姿勢で…
S:すごいですね、高校時代から。私も実は高校の時にバンドを組んでいたんです
  けど、レディースバンドっていうんですか、女の子だけのバンドで、ベースを
  やっていたんですよ。
G:あ、すごーい。
S:で、ボンジョビとかコピーしてたりとかしてたんですけど。
G:お、ハードですね。
S:そう、だから、ひょっとしたらヒョって今、五味さんから出たハードロック派
  だったかもしれないですね。
G:あー、なるほど。ハードロックは私も好きな方です。どっちかっていうと。
S:そうですか。
G:ヘビメタいっちゃうと私はきつい方なんですけどね。
S:首を振ったりとか。
G:そうそう、これ系ですか(右手をあげ人差し指と小指を立てる)(笑)
S:鶏さんのようなやつですね(笑)、そうですか。ちょっと、じゃあ、今度は音
  楽の話からちょっと離れて、今、最近趣味でなさっている事とかってありま
  すか?
G:最近ちょっと忙しくって、遊ぶってことしないんですけど、車、ちっちゃい白
  い車を持っているんですけど(笑)(そう、ここはNHKだったのだ!MINIと
  言えない五味Chan)ドライブが趣味になるのかな、実家が埼玉で、母が茨城で
  カラオケ屋を始めちゃったんですよ(笑)
S:すごいですね。
G:そこまでドライブみたいな形でよく行くんですけれども。
S:じゃ、ドライブ、今は。
G:そうですね。
S:ちなみにどのくらい経つんですか?運転なさってから。
G:えーと、高校、18の時に篠原さんと一緒で取ったんですけど。その車は4年目
  です。
S:4年目、じゃ今可愛い盛り。
G:可愛い盛り。もうね、ミラー換えちゃったし、グリルも換えちゃいましたよ
S:ははは(笑)
G:で、私69年生まれなんで69年型に換えていこうかなと思って。今一番したいの
  が内装って言うんですか?ステンレスかウッドにしたいんですけど、高いんで
  すよ、これが。
S:高そうですね。
G:だからファンから貰っちゃおうかな、みたいな(笑)
S:今のこれ、全国放送なんでバシバシ…
G:送って〜!あ違う?
S:ちょっとウッドを送ってくる人は流石にいないと思うんですけど。
G:でも実はね、ミラーはね、プレゼントで貰った物なんですよ。
S:あ、そうですか。いろいろあるんですね。小物っていうか、女の子って結構雑
  貨関係って好きじゃないですか。そういうのも車の中にどんどん取りこんじゃっ
  たりするんでしょうかね。
G:そうですね。なんかね、イギリスの旗を立てたりしてます。
S:そうですね、すごい似合いそうですね。その小さな車には。
G:そうですか。うん。
S:イギリスの旗が。そうですか。あともう一つ聞いたのは、ゲームにすごい夢中
  になっているって聞いたんですけど。
G:ていうかね、パソコン打つのが好きなんですけど、ちょっとこう、飽きたなって
  思うとゲーム始めちゃう。最近、「ロードランナー」?(NHKだっていうのに
  五味Chanったら(^_^;)MINIを出さなかった苦労が水の泡?)あれって5,6年前に
  流行りましたよね。あれに凝っちゃって…。
S:じゃ、もうテレビずっとやってっていう感じで。
G:それがね、指、右手だけなの。あれがないんです、マウスみたいな。なんで、指
  だけでやるからすごい難しい。
S:結構好きな事があるとはまるタイプですか?
G:あ、はまるタイプだけどすぐ飽きるタイプ?(笑)
S:結構似てますね。何型ですか?
G:Bです。何型ですか?
S:私はO型なんですよ。
G:ああ、そっかあ。
S:でもありますよね、女の人は特に。熱し易く冷め易いってやつですね(笑)
  というわけで、今日は『Single Heart』を持って来ていただいたんですけれども
  今後の予定をちょっとお訊きしたいんですけれども。ビデオクリップが出るとい
  う事で。
G:そうです。3月にでるシングルのビデオクリップを撮ったんですけど、卒業をテー
  マにした歌なんで、桜とかっていう言葉が出て来るんですよ。で、ビデオクリッ
  プ撮ったときはまだ桜が咲いていないんで、今もまだ咲いてないけど、ビデオの
  制作の方に咲かせてもらったの。
S:あ、もう作って。
G:何て言うかな、ピンク色に枝の部分を染めてくれちゃったんですよ。だから2,3回
  見るまでバレないかな、みたいな(笑)あ、バラしちゃった。
S:そうですか、よーくみたらわかっちゃうんですね。
G:わかりますね。でも本当にね、この曲を書いたときのイメージした道があるんで
  すけど、小学校の桜並木があるんですけど、そこで撮ったんです。
S:じゃ、いいですね。自分の思い入れのあるところでビデオ撮ったら、きっとそう
  いう顔が、自分の中で表情できっと表れてますよね。
G:そうですね、全然演じたりしないで、そのままの自分を出せたらいいなと思って、
  だから格好も普段着なんですよ、ジーンズなんか履いちゃったりとかして。
S:ええ、自然の姿の五味さんがみられるということで。
G:そうですね。
S:ビデオクリップも楽しみですよね。そして今は、さっきも言っていたユニット、
  LaLaさんとのユニットmoonでレコーディングをしている真っ最中、ということで
  またそちらのアルバムが出たら、遊びにきて下さいね。
G:ありがとうございます。
S:それでは今日お一人目のゲスト五味美保さん…のお別れの前にアルバム『Single
  Heart』からもう1曲紹介していただけますか。
G:はい、それじゃ「僕のわすれもの」聴いて下さい
S:今日はどうもありがとうございました。
G:ありがとうございました。
(僕のわすれもの)

 ここで15:55頃だったと思います。両手を大きく振ってスタジオから出ると、ミキシ ングルームでディレクターさんに挨拶されていました。
 終了後の篠原さんの話では、「公開の時はいつもゲスト目当ての人が沢山来て、 ゲストが帰るとみんないなくなってしまうので、こういう様にしました」ということ で、今回は全く五味Chanと話せませんでした。今までのように、少しでも話をでき たという状況の方が特別だったのかもしれませんけど。
    最後まで読んで下さり、ありがとうございました
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copyright かみと,1994