名古屋に泊まった目的にはバッテリー充電などの他に、中京テレビローカルの部 分も見てみたいということがありました。でも大した情報は得られなく、中京テレ ビハウジングプラザやグランドタマコシがたくさんあって、それぞれが24時間テレ ビのイベント会場になっているということくらいしか分かりませんでした。イベン トの告知も有ったようですが、肝心のところを見逃してしまいました。テレビチェッ クはもっと腰を据えてやらないといけないということですね。

 2日目は大垣です。名古屋のホテルを8時に出て、そのまま大垣へと向かいまし た。そんなに早く行っても仕方ないのですが、大垣市内の様子も見てみようと思っ ていました。9時を過ぎた頃には大垣入りしていて、重たい荷物を抱えたまま大垣 城を見に行ったりと、ブラブラしていました。大垣の土産品らしい「水まんじゅう」 は食べてみるべきだったかもしれません。あまり商店街も開いていなかったので、 駅の本屋で鶴見の位置を確認した後、バスで会場へと向かいました。
 会場のグランドタマコシは大きな駐車場を備えた郊外型のショッピングセンター でした。24時間テレビのスタッフも大勢いたので、すぐに会場は分かりました。暇 だったのでクイズ大会の予選の問題を解いたりしていましたが、私にとっては難し かったですね。ローカルな問題を除いたにしても結構間違えていました。前日に 聞いていた喫茶店で食事をし、既に始まっていたSEXY MATESの ステージを見て作戦を練っていました。会場はトタンで囲っただけじゃないか?と 思わせるようなところで、天井は高いのですが照明が少なく、薄暗い感じでした。 しかも会場の両側の壁にはスポットタイプの大型のクーラーが付いていて、かなり うるさく動いていました。床に直に置いてある大きな氷は会場を水浸しにしていて、 かえって迷惑な感じでした。ステージがかなり広いこともあり、moonの二人が離れ て立つことは容易に予想できましたね。それにしても残響のひどさには閉口してし まいます。
 SEXY MATESのステージが終わったところで外に出てみると、建物の横の辺りで出 待ちしている少年達がいたので、そこが出入口だと分かりました。相変わらず、中 京テレビのガードが堅く、出てきた3人に持っていた色紙すら無視されていた少年 達は可愛そうでもありました。カメラなどの機材を持っているにも関わらず、全く SEXY MATESに感心を示していない私のすぐ目の前を通り過ぎた3人の後を、凝りも せず付いて行った少年達はどうなったのかちょっとだけ気がかりでした。
 会場前ではサッカー少年達がドリブルか何かの技を競い合っている模様をO.A.し ていたようでした。
 会場内をうろうろした後で、折角だから SEXY MATESのステージでも見ますか、ということで行ってみました。この辺りの話 も割愛(^_^;)。

 moonのステージが始まる15時頃になっても、なかなか現れないのでちょっと心配 でした。会場も結構人が増えてきたので、私は後ろの方から撮影することにしまし た。あれだけ離れて二人が立つと、結果的にはこれが正解だったのかもしれません。 結局リハーサル無しだったのですが、あれだけ音の悪い場所で唄にはそれほど影響 はなかったようだったので、ステージの方にはちゃんとモニターの音が聴こえてい たのでしょうか。
 で、1回目のステージが始まります。ライバルの前奏にのって右手の方から駆け 出してくる二人は、7〜8mほど離れて立っています。

 1. ライバル

会場の残響が大きいこともあり、お二人の声が会場を包み込むようでした。
 MC 「最後まで楽しんで行って下さい」と、LaLaさんの簡単な挨拶

 2. モーション

SEXY MATES程ではないですが(^_^;)、かなり大きなアクションを見せてくれます。

 MC 自己紹介。五味Chanは司会のお姉さんと「お久しぶり」と挨拶していました。
「moon」の由来。タクシーの中から見えた月だったんですね(^_^;)。その後は募金
の話し。五味Chanは「タコ焼きやTシャツを買って協力」、LaLaさんは「学生の頃
武道館まで行った」ということだそうです。ステージ衣装では「黒はラッキーカラー」
という五味Chanと、ひねくれてジャケットとは違う物を着ているLaLaさん。次の曲
は?と訊かれて、とっさに出てこない五味Chanでした。

 3. ブルームーンライト

この二日間のステージは本当にLaLaさんの声がよく出ています。かなり高い天井か
らもガンガン反響してきます。

 4. 待ちわびてるマンデー

今回のお二人の踊りはかなりバラバラでした。それぞれが好きなようにノッて唄っ
ている感じです。

 MC 「透明感のある声」という司会のお姉さんのコメントがありました。アルバム
について。LaLaさんは「あなたが大好きよ、という曲とちゃんと愛してよっていう
曲があります」。五味Chanは「強い女性と、優しいというかどちらかと言うと弱い
女性の曲がある。12曲は対称的で線で結ぶことが出来る」「ロック色とかファンキー
な感じを意識している」ともおっしゃっていました。

 5. もう愛をはなさない

サビに入るところでLaLaさんがぐるっと回ったりするほど、今までにない動きがみ
られました。

 ステージを終えられたmoonのお二人が入って行った中華料理のレストランに行き
たいのはやまやまだったのですが、そこはぐっと我慢です。次のステージまで30分
でしたので、そのまま会場で待つことにしました。

 次のステージはちょっと遅れてスタート。お客さんが少し減ったのが哀しかった ですね。曲順は一緒ですが…

 1. ライバル

1回目よりさらに離れて立つ二人。あまり前に座っていると交互にしか見られない
感じです。2カメだったらなぁ…

 MC 「私はここに来るのが3回目」という五味Chanの簡単な挨拶。

 2. モーション

ますます動きが大きくなってくる二人です。

 MC 自己紹介。「身長のでっかいほうが…さっきと同じ!」と自分でツッコミを入
れる五味Chanでした。ソロの活動について。五味Chanは「聴いていて懐かしいと思
われる感じと、その辺に転がっているような誰もが経験しているような詩を書く」
LaLaさんは「愛情とか恋愛とか、大人の女のドロドロしたところが好きなんですよ」
すかさず五味Chanは「実生活もドロドロしてますし」と言うとLaLaさんは「ドロド
ロしています」。司会のお姉さんが二人を見てコンビとでも言おうとしたのか、
「チームじゃないですけど…」との言葉にすかさず反応した二人は見事でした。
「moonでは二人でないと出来ないことや遊び心のあるものをやっていきたい」とい
うことでした。

 3. ブルームーンライト

このコーラスは音をとるのが難しいですね。五味ChanがLaLaさんにつられそうになっ
ています。LaLaさんのロングトーンがバッチリ決まっていました。

 4. 待ちわびてるマンデー

LaLaさんが結構動き回ります。五味Chanの肩に手をかけて唄うシーンが印象的でした。

 MC 趣味について。五味Chanは相変わらずカブトムシの話し。「鳥かごで飼ってい
たんだけど足が挟まって何本か取れちゃった」と笑いながら話す辺りは、無邪気な
少年のようでした(ちなみにこのカブトムシたちは筑波に眠っているのだったと思
います)。続いてヤドカリの話し。引っ越ししたら猫か犬かを飼いたい、というこ
とでした。事務所の近くに出来たペットショップが種火を煽ったのでしょうか?
LaLaさんは「洗濯機をじっと見つめる」ということで、「猫と話しをする」という
動物ネタが続かなかったのが予想外でした。どんな子供だったかという質問で「親
に叱られてもへっちゃら、悩みごとが無い」という五味Chanと、「みんなで何かを
やろうというのが好きで、いつか(武道館の?)ステージに立とう…ってぜんぜん
違うじゃない。誰かのためになりたいと思っていました」というLaLaさんでした。

 5. もう愛をはなさない

この曲を聴いている辺りから「夏が終わっていく…」という感慨にふけっていまし
た。これほど切なくこの唄を聴いたことはありません。

 続いてセントラルパークです。2年前ほどではなかったですが、それでもたくさ んの人がいて、まともな場所を確保することが出来ませんでした。ステージは逆光 が強く、正面やステージ下は絶対に避けるべきという思いがあったので、タレント さんの出入り口に近いところを避けて右側に陣取ったのですが、moonの二人の一番 見にくいところになってしまいました。ビデオカメラを通路に置くと前の人が邪魔 だったので、少し高くなっている植木の部分に三脚を立て、強引に撮影していまし た。三脚を支えながら写真を撮るのは大変でした。moonの二人は大垣の時の衣装と 同じだったと思います。いろいろな人のコメントがあったところで、LaLaさんは泣 きそうになっていたようです。

 終了後は後かたづけに手間取っていたものの、20:28の新幹線に乗ることが出来 ました。当然ながら名古屋駅でもmoonのお二人を見つけることは出来ませんでした。
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copyright かみと,1994