見られないと知りつつも行ってきました。10:30頃に会場前に行くと、そこそこ の賑わいぶりでした。続々と入場する人を羨ましく眺めながら待っていると、11時 過ぎに五味Chanらが到着しました。五味Chanと杉村さんはすぐに分かりましたが、 ちょっと離れていたこともあって後ろの二人の女性は誰か分かりませんでした。 LaLaさんではなかったようです。杉村さんは私に気付いたようでしたが、五味Chan はそのまま校内に入って行ってしまいました。
 正門の入り口からは全く中の様子は見えず、守衛さんはうろうろしているし、周 りは高い塀で囲まれ上の方には有刺鉄線が。裏門の方には常に職員がいて見張って いる…そんな状況でした。
 その頃体育館では在校生らしい人達のバンド演奏が行われていたようです。当然 見ることはできないのですが、道路を挟んだ向かい側にアパートがあり、そこの階 段付近から見えないものか、などといろいろ作戦を練っていました。中の照明が暗 いため全然様子は分からないのですが、12時過ぎにそのバンド演奏が終わりました。 こんな感じだったら見えなくてもいいから近くで聴いていたいと思い、静かになっ た体育館の側に行っていました。すると別のところからも音が聴こえてきます。何 となく「臆病なBeat Girl」のドラムの音みたいと思って、もしやと思い反対側に 行ってみると、校庭にステージが作られていて五味Chanがリハーサルをしていまし た。曲はやはり「臆病なBeat Girl」でした。中の様子が見えるのは体育館わきの 鉄柵の付近だけで、ステージの右斜め後ろに位置します。従って後ろ姿ばかりだっ たのですが見えるだけいい方で、前に車が止まっていたり右奥にはソフトボールか 何かの高いフェンスがあって、わずかな隙間しかありませんでした。
 リハーサルの五味Chanは白と赤のプリントシャツのような服装だったように見え ました。リハーサルということで部分的に「臆病なBeat Girl」を唄う五味Chanで したが、久々に生で聴くこの曲はとても懐かしく思えました。いつ以来になるんだ ろう?リハーサルは12:45頃終了しました。
 他に見えそうな場所もないということで、鉄柵越しに見ることになりました。

 13時を少し回ったところで五味Chanのイベントが始まります。司会の生徒が「2 日目ということで、最後のイベントに卒業生の五味美保さんに着ていただいており ます」という紹介で登場した五味Chanは、黄色いジャケットを着ているようでした。
「不思議な物語」の頃の衣装にも似た感じでした。

 「こんにちは、五味美保です。…何で笑うの?笑われてしまった」と五味Chanが 言うと司会は「名前が珍しいから…」と答えていました。
 司会の生徒がいろいろとインタビューします。
司会(以下、司):7年前ここの生徒だったということですが?
五味美保(以下、M):その前にこの椅子は何の為にあるんでしょうか(笑)
司:すみません、緊張してしまいました。
M:緊張しちゃうねー

ステージに置かれたパイプ椅子に座って再び続きます。

司:五味さんは7年前ここの生徒だったということですが、その頃の話を聞かせて
  いただきたいと思います。じゃ、まず担任の先生はどなただったんでしょうか?
M:えーとね、1年生の時にはここの別館でお世話になったんですけれども、大橋
  けんしろう先生のクラス…
司:大橋先生!今、前に座っていらっしゃいます。
M:なんで?…先生最近お酒飲み過ぎですよ。この間お礼の電話をした時に、お酒
  を飲みに行って、いなかったという…。
司:手を振ってますよ。
M:で、2年生の時は…2、3は本校だったんですけれども、2年生の時は森本
  よしこ先生。
司:あぁ、レオですか?辻さん、知りませんよ。そういうことばっかり言って。
#どうやら司会は二人だったらしい(^_^;)
M:3年生の時は望月先生。もっちゃんもっちゃん。
司:あそこの人が喜んでいますね。
M:望月先生が担任の先生なの?そうなの?あ、陸上部の皆さんですね。
司:内輪での盛り上がりになっていますが。
M:3人とも体育の先生なんですよ。鍛えられましたね。
司:どっちの方をですか?精神的にも肉体的にも…
M:両方ですね。
司:今お会いしたのとは変わりませんか、昔とは。
M:どうかなぁ。けんしろう先生は昔っからすごく日に焼けてて…
司:地黒ってことですか?それとも日に焼けたってことですか?
M:どっちなんでしょうね。私が初めてお会いしたときにはもう…なに?カツラ
  かぶってんの?
司:その辺は今度詳しく聞いてみましょう。
M:私たちのクラスでは、みんな知らないと思うけど‘チョコレート’って読んで
  たの。なんかチョコレートみたいに甘くって美味しそう…みたいな。
司:先生、いいんでしょうか。
M:森本先生は、陰で‘まさこちゃん’って読んでたの。森まさこさんっているで
  しょ。で、もっちゃんはね…知ってる?もっちゃんの癖。まばたきするの、こ
  うやって。あれを真似する子が凄い多かった。「もっちゃんの真似をします!
  パチパチパチ」みたいな。

司:何故、成徳を選んで入学されたのか教えて下さい。
M:何で選んだの?
司:え、私ですか?あのー…お聞かせ下さい(笑)。
M:面接の時は「私設が揃っていて」とかそんなことを言いましたが、本当の理由
  は制服(?)が可愛かったからですー!
司:ここの制服って可愛いって言われるんですよね。
M:中学の時がブレザーだったのね。だからどうしてもセーラー服が着たくって。
  それと女子校に入りたかったの。
司:あぁ、いいですよね。女子校。
M:男の子がいると…例えば私はすごく鼻が悪くって、テストの時間とか鼻水が出
  てきても吸えなかったの、すすれなかったの。そういうのが女子校ならできる
  の。バケツをさ…夏バケツに水汲んで(足を(?))入れた人とかいた?
司:いません。
M:いたんだよ。
司:それをふまえて学校生活の思い出なんかを話していただけると。
M:思い出?いっぱいありすぎるなぁ。体育祭、1年生の時の体育祭は東京体育館
  でやったのね。応援団に入って躍ったのがすごく思い出に残っている。
司:今の女子高生を見て変わっているとか、どんな印象を受けますか?
M:羨ましいと思うのはスカートの丈。私の時は短いか長いか半々くらいだったの。
  だからどっちかって言うと短い方が恥ずかしいっていう頃だったの。今は短い
  のが当たり前になっているでしょ。それがすごく羨ましい。可愛いなぁって。
  でもスカート丈、みんな守っているんでしょうか?

司:突然ですけれどもデビューのきっかけなんかを。
M:私はね、作詞作曲家としてやっていきたかったんですよ、最初。だから歌手に
  なるとは思って無くて、唄ってみないか?って高校卒業した春に言われたんで
  すよ。
司:もうデビューしてどれくらいになるんですか?
M:このあいだの5月で5年目になりました。
司:アルバムとかシングルはどの程度でているのでしょうか?
M:シングルは13枚…思わずレコード会社の人を見てしまいました(笑)。シング
  ルが13枚、アルバムが6枚でています。
司:新曲はどのようなイメージで作られるんですか?
M:ピアノ使ったりギター使ったりする人は多いと思うんですけど、私の場合は頭
  の中で作るんですよ。メロディーラインを譜面に書いてとっておく、というの
  が一番多いですね。だから車の中でよく作ったりします。
#なんか質問を取り違えているようですね(^_^;)
司:作詞作曲もしてらっしゃる?
M:そうです。
司:影響されたアーティストとかは?
M:私にとって神様はポール・ウィリアムス。カーペンターズとかシカゴとかに曲
  を提供している提供している、本業作曲家の。あとエルトン・ジョンとか。
司:歌謡曲とかは?
M:私が初めて買ったレコードはピンクレディーの「UFO」だったの。ピンクレディー
  の踊りは全部踊れたね。
司:ちょっと躍ってみていただけます(笑)
M:じゃ、あとで。
司:作詞をなさっているということですが、提供したりは?
M:遠野舞子ちゃんとか森口博子さんとか。
司:名前が違うんですよね。
M:五味千賀庫という名前で。北海道に住んでいる名前をつける先生に「作曲家と
  して成功する名前をつけて下さい」とお願いして付けてもらった名前なの。で
  も千賀庫の“庫”は子供の“子”じゃなくて…。
司:倉庫の“庫”
M:あれ変わっているよね。

 ここでクイズ大会になります。五味Chanが問題を出しますが、指名されて正解し た人には五味美保帽子かテレカのどちらか、不正解者には五味美保シールがもらえ るとのことでした。
Q:ある夏の土曜の朝、校門で風紀の先生に捕まった事があります、私がね。それ
  は白い大きなバッグを持っていたからです。さて、そのバッグの中には何が入っ
  ていたでしょうか?
A:水着。帰りに友達と待ち合わせして、そのまま海に行く約束をしていて。それ
  も水着を5着くらい持っていってたの。

Q:デートの予定が入っていた日、私がですよ。放課後までに、私はあるおしゃれ
  をしました。でも先生に捕まって直されてしまいました。私は何をしたのでしょ
  うか?
A:みつあみを細かくしてソバージュにした。そしたら、パーマかけているんだろ
  う?と捕まってストレートに直されてしまった。

Q:これは皆さん真似をしないで欲しいんですが…先生に怒られちゃうようなこと
  なんですが。実は毎日欠かさずやっていたメイクがあります。それは何のメイ
  クでしょうか?
A:カーラーを使ってまつげを上げていた(?)。これは校則違反ですよね?怒られて
  しまいました。実は毎日毎日やっていたんですねぇ。

Q:とっても真面目な生徒だった五味美保さんは3年間、1度も本気で叱られた事
  はありません。ただ、何度注意されてもこればっかしは直らいことがあります。
  その何度注意されても直らなかった事とは何でしょうか?
A:遅刻。1時間半から2時間かけて通っていた。東武伊勢崎線で下りて西新井か
  らスクールバスに乗っていた。環七沿いがいつも込むので遅刻していた。
#もうスクールバスは無いらしい

Q:スクールバスに乗っている時間は私にとってものすごく大切な時間でした。何
  の時間だったのでしょうか?
A:食事。毎朝大きなおにぎりを作ってスクールバスの中で食べていたんですよ。
#ちなみに正解した人は皆、テレカをもらっていました(^_^;)。

 ここから五味Chanの唄のコーナーとなります。

M:1曲目に唄う曲は「臆病なBeat Girl」っていう曲なんですけど。
司:この高校に関係した歌だって聞いたんですけれど。
M:そうなんです。歌に出てくる女の子は私の高校時代そのまんまっていう感じな
  んですけど。それからプロモーションビデオを…。
司:学校で撮ったって聞いたんですけど。
M:そこの第5体育館でネットを借りてアタックをしているシーンとか、廊下を借
  りて歩いているシーンとか、教室を借りたりとか。
司:思い出の曲という事ですね。

 1. 臆病なBeat Girl
#いやー、懐かしい。プロモーションビデオと偵察でうっすら見えた体育館の中を
#思い出しながら聴いていました。

 MC どうもありがとうございました。このあいだの5月でデビュー5周年を迎えま
  した。ソロ歌手とは別にコーラスグループを組んでCDを出しました。名前は
  moonというのですが、相棒はLaLaといいます。他にも森口博子さんのバックと
  か、レコーディングのコーラスとして参加したりとか、そういうお仕事をして
  います。次の曲はmoonのアルバム『moon stone』に入っている「ライバル」と
  いう曲なんですが、皆さんの歳だとあまり少ないんじゃないかと思うんですけ
  ど、私くらいの歳になると結婚とかする友達も増えてくるんです。このあいだ
  友達の結婚式に初めて出席して、その時にも唄った曲です。

 2. ライバル
#五味Chanのソロバージョンのライバルもなかなか。moonのイベントではサビの部
#分の主旋律はLaLaさん担当でしたが、五味Chanの唄う主旋律がはっきり聴こえて
#くるのも嬉しいですね。

 MC 高校2年生の時に私は大失恋をしてしまいました。その時泣きながら書いた詩
  を最近書き直してこの歌にしました。「心のベル」聴いて下さい。

 3. 心のベル
#これまた懐かしい曲という気がします。何度聴いてもゾクゾクきます。今の中高
#生にこの曲の良さが分かるのだろうか?という疑問も少々(^_^;)。
#この曲の途中で守衛さんが近付いてきて尋問されたりしてた私(^_^;)。でも何と
#か切り抜ける。

 MC 私は高校生の時どんな娘だったかというと、何にでも突き進んで行くという恐
  い物知らずだったんですね。あっ、と考えるとすぐに突っ走って行ってしまう。
  今の方がすごく臆病になっているなっていう気がします。1、2年生の皆さん
  はまだ少し先になりますけど、3年生の皆さんはあと半年もないですよね、卒
  業までに。いい高校生活を送ってもらいたいなと思います。詩を書く時ってい
  つも成徳の3年間が、すごく、成徳の時代がいつも自分の中にいるっていう感
  じですね。高校といって思い出すのは窓です。窓から見る空だったんですよね。
  最後になりましたけれども、ちょっと早いですが卒業をテーマにした曲、「僕
  のわすれもの」という曲を聴いて下さい。

 4. 僕のわすれもの
#この曲を生で聴くのって、もしかしたら初めてかもしれません。
#何故か何度聴いても飽きないんですよね、この曲。

 ここで地味ですが(^_^;)アンコールとなります。「ごみぃ!」とか声がかかって
いました(^_^;)。

 MC 高校時代の3年間ってすごく大きかったんですよね。恐い物知らずで何にでも
  突っ走って行ったっていう時で。みんなも高校生時代は良かったな、って思え
  るような思い出をいっぱい作ってもらいたいと思います。さっき紹介したmoon
  のアルバム『moon stone』の中から「もう愛をはなさない」を聴いてもらいた
  いと思います。皆さん手拍子お願いします。

E1. もう愛をはなさない
#五味Chanのソロバージョンが聴けただけでも満足です。これでこの曲はそれぞれ
#のソロでの曲を聴く事が出来た事になります。やっぱり2人で派手に唄った方が
#この曲の良さが出るような気がしますね。

 全体でトーク30分、歌30分という感じでした。
 この後は握手責め&写真責めだったようですが、鉄柵の向こうではどうしようも ありません(^_^;)。そのうち出てくるだろうと思って正門の辺りで待っていたので すが、1時間近く経っても出てこないので裏門から出て行ったのかもしれません。 ということであっさりと帰ってきました(どこが「あっさり」なんだ?(^_^;))。

 客席の様子などが全然見えなかったので、どういう状況だったのか判断できませ んが、すごくシラケているという訳でもすごく盛り上がっているという感じでもな かったようです。五味Chanの表情がほとんど見えなかったのは残念でしたが、体育 館の中だったら何を言っているのかも分からなかったでしょう。ただ、在校生の中 でも好き嫌いがはっきり別れているようでしたね。何にしても羨ましいのは成徳の 後輩の生徒とその知り合いの人達です。五味Chanの姿なんてそうそう見られないん だぞぉ!しかもあの選曲だし…。
 五味Chan単独のイベントライブは去年の24HTV以来ですから、何となく「帰って きたなぁ」という気分になっていました。近い内にまた何かやってもらわないと困 りますね。
 結局のところmoonでの出演ではなかったのですが、もしかするとパンフレットに あったのは「moonとして活動中」ということでのmoonの写真だったのかもしれませ ん。今回は全く五味Chanと話せませんでしたが、ちょっと距離をおこうと思ってい るところだったので丁度良いところでしょう(^_^;)(強がり)。
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copyright かみと,1994