元々ぴあでチケットを買っていたのですが、昨年12/24に下北沢に行った際、 会場売りがあったので(原則は1ヶ月前から発売)、買い直していました。 前売りは全て売り切れ、当日券無しという盛況ぶりで、何人もの人がチケットを 買えずに帰って行きました。整理番号3番ということで、気合いを入れて、開場 1時間前から並んでいると、マスクをした小島さんが出入りしていて…。
 オールスタンディングで、予定通り最前列中央を確保しました。それにしても ステージが近すぎる…。たまにボーカルが右側になることもあるQUEだけに、 どうなることかと思っていましたが。チケットの売れ行き通り会場内は満員。 私の隣にいた3人組は、ビニールを膨らませた蛙の人形を持っていて、蛙蛙 言っていました(「さよなら、カエル」という曲のことです)。

 今回は3組が出演。まずはホンコンズ。フロントの4人の女の子がピアニカを 演奏し、バックはBs,Dr,Gtという構成でした。演奏自体はしっかりしたもので、 Jazzyなピアニカという感じでした。"P-ブロッ"よりはずっとまとも(^_^;)。
 ピアニカ界ではピアニカ前田さんがトップだそうで、前田氏によってホンコンズ という名前が付けられたそうです。

 続いてはピラニアンズ。そのピアニカ前田さん率いる、日本で一番音の小さい パンクバンドということでした。当然の如くメインはピアニカ(^_^;)。 ピアニカ前田さんが43歳だそうです。もっと上かと思っていました。
 この2組を見て思ったのですが、鍵盤ハーモニカのような楽器は前の方で見る ものではない、ということ。振り回す度に中に溜まった唾が飛んで来ます(^_^;)。

 いよいよ小島麻由美さんの登場です。店頭ライブなどはあったのですが、 正式なライブは今回が初めてだと思います。サポートはBs,Fl,Dr,Gt,Keyでした。 小島さんはストライプのタイトなTシャツ、黒っぽいパンツでした。あまり化粧 をしている感じはありませんが、口紅は茶色っぽかったです。ブレスレットや ネックレスもしていました。
 メンバーだけでなく、小島さんの所にも譜面台が置かれ、歌詞と進行表が準備 されます。

#括弧書きは“アルバム番号-曲順”です。シングルになっているものもあります
#が、割愛。
(1)小島麻由美『セシルのブルース』(PCCA-00780, 95/08/19, \2,500)
(2)小島麻由美『二十歳の恋』(PCCA-00982, 96/09/20, \2,500)

 1. あの娘の彼(2-1)
  スリリングな曲と演奏が、これから始まるライブを予感させます。
 2. 真夏の海(2-2)
  相当緊張しているようで、頬がプルプルしていました。あまり声も出ていま
  せんでしたし、所々音を外すところもありました。
 MC 「緊張してます」
 3. 飾窓の少女(2-3)
  ここまでは『二十の恋』の最初3曲と同じ曲順です。
 MC 「次は「マイモンキーはブルー」です…(メンバーの準備ができていない)…
  あれ?(笑)…メンバー紹介する?」Bs「まだ」
 4. マイモンキーはブルー(2-6)
  『二十の恋』では「パレード」「移動式遊園地」があって「マイモンキーは
  ブルー」となるのですが、「移動式遊園地」は「マイモンキー…」と同じ
  メロディーですから、まだアルバムの流れが続いている感じです。
 MC お客さんの「ヤー!」という声を受けて、「ヤー」とつぶやく小島さん。
  「次は「月夜のブルース」。」
 5. 月夜のブルース(2-10)
  ちょっと歌詞を間違えてしまい、ごまかしきれなかった感じ。この曲が
  『二十の恋』の最後の曲。
 MC 「メンバー…しょ、あ、まだだ」
 6. セシルのブルース(1-1)
  ここからはファーストアルバム『セシルのブルース』に入ります(^_^;)。
 MC 「メンバーしょ…」Bs「まだまだ(笑)」
  どうしても早くメンバー紹介したいらしい(^_^;)。
 7. 先生のお気に入り(1-5)
  かなりアレンジが変わっていて、'60年ポップスっぽくなっていましたが、
  今一つ乗り切れていない感じ。
 MC やっとメンバー紹介(^_^;)。てらたにせいいち(Dr)、ほそみさかな(Key)、
  まつえじゅん(Gt)、くによし(Fl)、サリーくぼた(Bs)。
  「(お客さんの「寒い」という声に対して)暑いよ」「じゃ、「蜜蜂」だ」
 8. 蜜蜂(1-7)
  唄い出しの辺り、音程がかなり怪しい…。2コーラスの出だしを間違えて、
  ちょっと笑う小島さん。
 9. 恋の極楽特急(1-4)
  やっと調子が出てきた様子(^_^;)。
 MC 小島さん「今日はどうもありがとうございました。あと1曲やって終わり。」
  会場のあちこちから「えーっ?」の声が出て、驚いた表情になっていました。
  会場からはさらに「もっと唄ってー」「蛙」の声が。「「カエル」はね、
  楽譜に無いから駄目。」笑いとブーイング(^_^;)が…。「もしやるとしたら、
  今までの中のどれか。」「「月夜のブルース」の弾き語り」「月夜…、うーん、
  そうするとね、ピアノだけ熱中しちゃうからね」「「蜜蜂」!」「「月夜」と
  「蜜蜂」とどっちがいい?」「「月夜」!ステレオで」「え、それカラオケ?
  どうしようか…(と言って振り返る)…でも誰もいないもん」(笑)。
  すでにメンバーは楽屋に下がっていました(^_^;)。お客さんはさらに「じゃ、
  「カエル」をアカペラでやって」「照れちゃう…「皆殺し」を弾きます」
#注・お客さんは複数人です。
10. 皆殺しのブルース(1-10)
  CDにある演奏も破滅的ですが、今日の演奏もそんな感じでした。

 すぐに客電が付きましたが、当然の如くアンコールが…。3分くらい頑張って いましたが、黙々と撤収作業をしているスタッフを見て、ついに諦めてしまい ました。会場からは「もう一回最初からやって」という声も起こるほど。
 全体的に短い曲(2〜3分前後)が多いため、30分ちょっとで終わってしまい ました。ライブとしては未熟なところがたくさん有りましたが、かなり緊張して いたこともありますし、何よりも、小島麻由美さんの魅力はもっと深いところに あります。
 私のレポートではボロボロの内容だったかのように思えるかもしれませんが、 小島さんのキャラクターがよく出ているライブでした。小島麻由美さんを見に 来たお客さんの大半は満足できたのではないでしょうか。もっと唄って 欲しかった人も多かったと思いますし。
#結構気さくな人だったのが唯一の誤算…(^_^;)。

 ライブ終了後は、客席で関係者などに挨拶していましたが、ファンにサインを 求められて行列ができる始末(^_^;)。外に出てからもサイン会は続いていました。
 次回ライブは4月頃の予定、と話していました。
SAIL Music Laboratoryへ戻る
copyright かみと,1997