1/18のライブで衝撃を受けた、久々に背筋の凍るアーティスト発見です。
 まずここで、前回もらったチラシからプロフィールを。

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本名:伊藤裕子
身長:162cm
体重:48kg
趣味:競艇
好きな動物:猫、イルカ
所属:キティフィルム
静岡県に生まれる。20歳で上京。音楽プロデューサー多賀英典氏に才能を認められる。 96年5月から本格的に創作活動を始め、ライヴも開始。デビューに向け97年8月から 加藤和彦氏のプロデュースで作品作りを行なう。
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 会場は一度行ったことのある渋谷Lantern、到着したのは開場15分前でした。 中からリハーサルの音が聴こえてきました。この分だと開場が遅れるかと 心配しましたが、数分遅れただけで入ることが出来、寒い中いつまでも待たずに すみました。開場を待っている酔狂な人はもちろん私だけでした(^_^;)。 中に入ると入り口の近くにいとうゆうこさんが座っていました。前回の イメージがあるので、もちろん話しかけることなど出来ません。スタッフと 話したり笑ったりしている様子に違和感があるほどでしたから。
 ステージ正面にはニュートーラスの関係者が座っていて、横にはビデオ カメラ用の三脚が置いてあり、それらを避けて奥の方に座ったのですが、 やはり場違いな雰囲気…。マネージャーらしきスタッフが「ライブを見に 来られたのですか?」と話しかけてきました。奥の方はスタッフの席に しようということになったらしく、比較的入り口に近いテーブルへと移動 することになりました。
 控え室の無い(?)Lanternなので、いとうさんはステージ(と言っても段差は 無い)の自分の位置に座ってギターを爪弾いたりしていました。続々と人が 入ってくるのですが、皆スタッフに挨拶しているので関係者だということが わかります。ときどきそうではない人もいるのですが、その人はバンドの メンバーの知り合いのようでした。つまり、まっとうな客は私だけ…。 でもこういう雰囲気に慣れ親しんでいる私は(^_^;)、特に緊張することもなく 開演を待っていることができました。
 開始予定の20時を少し回ったところでスタート。サポートはGt,Dr,Bs,Key でした。

 MC 「『あんたなんて殺してやりたい』って、人に言われたことがあるんだけど、
    私も違う時に『この人が死んでくれたらいいのに』って思ったことがあって、
    望んでもいないのに、そういう気持ちを持ったり持たせたり、そういう感情
    のやりくりで、ここ何年か過ごしてきた気がします」
    いきなりこんなことを言い出す人です。きっと敵を作りながら生きてきた
    人なんでしょう。
 1. 始まりと終わりの唄
    ギター弾き語り。「運命のいたずら」という言葉が浮かんでくるような曲。
 2. 青い男
    一転して激しい曲。立ち上がってうろうろしながら唄っていました。
 3. がんじがらめ
    デビューシングル。唄い出しの「大嫌い!」がインパクトあります。
    曲調はちょっと前のロックです。
 4. 時間の裏側
    絞り出すように唄う曲。後半のファルセットが印象的です。
 5. レモン
    笑顔も何故かふくみ笑いに見えて、どことなく不気味さを感じます。
    レモンをかじった苦々しさにも通じるものがあるかもしれません。
 MC 「私が生まれてから今までインプットされてきた価値観をほとんど信じて
    いません。でもその中にもいいことがあるかだろうし、どこかにあるかも
    しれないので、それを見つけたいと思います」
 6. にわとりとたまご
    いかにも自己中心的であまのじゃくな性格っぽい歌。そういう性格の人には
    グサグサ来ます(^_^;)。
 7. フォークソング
    本当にフォークソング調の伴奏、これまでの曲調とは違うので妙な安堵感
    があります。
 MC 「この前、男の精子が減っていて女性化しているという話をしていたんだけど
    次の歌も関係があるのかな」
 8. マリア
    女に束縛されている男の歌(?)。
 9. White
    ささやくように唄うのですが、決して弱いわけではありません。
10. 路地裏のカラス
    デビューシングルのカップリング曲。後半じわじわとこみ上げる強さ、
    迫力があります。生と死を見つめて生きる方法を唄っているかのようです。
    印象に残る曲。
11. 羊飼いの唄
    前回のように曲の後半でしゃがみこんで唄います。最後はすっかり寝そべって
    唄っていました。曲の展開やメロディー、詩、全体的な雰囲気が好きです。
    半分泣きながらのような、恨み節に近い曲です。
12. ミントブルー
    そのまま寝たまま唄い続けました。ゆったりとした曲。
13. 風
    決してなまやさしい曲ではないのですが、最後は何となくサラッと終わって
    しまった感じ。

 アンコールがかかりそうになりましたが、見ていた人のほとんどが関係者 だったので、そのまま終わってしまいました。終了は21:15頃でした。とにかく 関係者が多くて、すぐ帰ることも出来ずにいました。やっと人が減ってきた ところで帰ることにしたのですが、再び入り口近くにいたいとうさんには、 やはり声などかけられません。出口にいたマネージャーさん(?)に曲目を 尋ねたところ、関係者に配られていた曲目表をくれました。どうして彼女の ことを知ったのかとか尋ねられ、"LIVE JAKAJAN"@On Air Eastについて 答えると、「チラシは配ってみたけれど、誰も来ないと思った」と言って いました。その後は、ライブの感想について訊かれたり、シングルの発売と 次回のライブ(4/28 渋谷NEST)について告知されたりしてきました。
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copyright かみと,1998