Kiroroのお二人を初めて拝見しました。FM FUJIの「J-POP SQUARE」のゲストなので 生唄などはありませんが、“人間性”を見るにはとてもお手軽です。
 二人は19:30頃には会場入り。これまでの他の出演者と同じように隣の喫茶コーナー にいました。初めは気付いている人も少なかったようですが、一人サインを もらい始めると即座にサイン会と化していました。そういう私もちゃっかり サインをもらってきましたが。さすがにスタッフも気がとがめたのか、店の 入り口付近から奥の方に移動していました。
 そのころブースでは いわぶちかつひこ さんがギターの弾き語りをしていました。 尾崎豊さんの「Oh My Little Girl」を唄おうとして途中で間違え、結局 唄えずにB.Bクイーンズの「踊るポンポコリン」に変えたりして、遠くから見ている 私は苦笑いせずにはいられませんでした。
 20:10からKiroroが生放送出演。千春さんは緑、綾乃さんは赤のチェックの ブラウスで、私の第一印象は「ずいぶん子どもっぽいなぁ」でした。
 水曜日は佳苗さんがDJを務めています。関西弁(関西の人なの?)につられて いるのか、3人とも妙な口調で話していました。前半のポイントは“オットセイ vs. カエル”、佳苗さんがオットセイの鳴き真似、千春さんがカエルの鳴き真似をして 競い合うというものでした。「最近どこへ行っても流れてくる曲」と紹介されて 「長い間」がかかりました。その間、千春さんは佳苗さんのオットセイの鳴き真似を 練習していましたが、綾乃さんはあきれた顔をして笑っていました。
 全国キャンペーンに行って忙しくしているけれど、各地で皆から反応が返って くるのが楽しいとのこと。最近凝っていることについて綾乃さんは「入浴剤を 混ぜる。おいしそうでしょ?」沖縄では暑いからお湯に浸かることが滅多にない そうで、お湯を溜めることが楽しいのだとか。
 インディーズ時代の話についても触れ、メジャー未発表曲の「青のじゅもん」 をO.A.していました。
 綾乃さんの声が変わっているから、今度唄ってみたら?という話もあるそうですが、 頑なに拒んでいる様子。
 さらに「3人の写真」はKiroroの二人ともう一人が主人公だそうで、仲よし3人組 だったのだとか。「(この曲をKiroroの二人がその人に)唄ったら泣いちゃったね」と まるで遠い思い出を語るように話していました。最後に「3人の写真」を流して 終了。
 ブースから出てきたところで数人が写真を撮ろうとしたりサインをもらおうと していましたが、スタッフに止められていました。エレベータに乗り込もうと する二人に向けられたカメラに恥ずかしく思ったのか、わざと相手にしていなかった ように見えました。

 Kiroroの二人を見ていて思うのは、沖縄の人たちの強力な仲間意識に支えられて いるということですね。 他のアーティストよりもはるかに地元に密着しているという印象があって、 応援している人たちもきっと「どうだい、沖縄のアーティストは」 と思っているのではないかと感じられます。
 昨年宮古島に行ったときに宮古島在住のアーティスト下地暁さんが、 「沖縄の人は結構バラード調のものが好き。沢田知可子さんの『会いたい』も 沖縄から火が付いた」と話していたことを思い出します。Kiroroの二人は そんな沖縄の‘空気’と‘時間の流れ’を伝えてくれるでしょう。
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copyrightかみと ,1998