五味Chanがライブハウスでライブをするのは本当に久しぶりです。 単独ライブは92/04/24の新潟ジャンクボックスが最後だったと記憶している のですが、有料ライブは92/09/25の六本木スタジオフォンテーヌでTARAKOさん のゲストとして出演して以来でしょう。ただしmoonとして皆口裕子さんの バックを務めた93/10/03の恵比寿Guilty、Ba-naさんのバックで出演した 98/01/18の渋谷On Air Eastと98/01/26の原宿ルイードは除いています。 …というくらい貴重なライブだったんですよね。
 そんな貴重なライブがある日は仕事なんかしている場合ではありません。 あいにく天気は降ったり止んだりという状況で、傘が手放せない一日でした。

 私は13:45頃会場着。既に店頭には出演者のリストが張り出されていて、 スタッフらが出入りしていました。出演者であるCARAMELLのメンバーが 入り口の前でカップラーメンを食べていて、最後に残り汁をマンホールの穴に 捨てているのを見て、なんとなく嫌な気分になったりして…。
 聴こえてきたスタッフの話によれば、本番前に簡単なテレビ撮りがある とのこと。歌詞を朗読するらしく、WIREDの関係者らしい人が電話で「他の 出演者は日本語だからいいけど、俺達のは英語だから朗読をしてもらいたい」 と誰かに大声で頼んでいるのが何となく笑えます。
 ひたすら待ち続け、14:35頃にBLESSのスタッフである倉田さんがギターを 持って現れました。どうやら入り待ちには間に合ったかな?という気がして きました。そして14:45頃に会場内から吉野麻衣子さんが出てきました。 面は割れていないはずなので、安心して見送ります(^_^;)。慌ただしく機材の 搬入をしていました。
 15:00になり青いサングラスをしたMAIさんが登場。どこに行ったんだ? という心配の中、恋人とアメリカに行ったとデマでも流そうか(^_^;)と思って いたところに久々の登場です。一度中に入ったMAIさんは再び竹下通り方面に 出て行きました。その様子を見ていただろうと思われる、明らかにライブを 見に来たに違いない男性は、さりげなく付いて行ったようですが、どうなった のかは知りません。彼は少なくとも吉野麻衣子さんには反応していませんでした。
 15:10頃にギターのSamさんが登場。今度はSamさんの追っかけの女性が親しげに 話をしていました。その直後にBLESSの西さんと山崎さんが揃って現れました。 初めは気付かれなかったのですが、再び出てきた西さんから大きな声で 「おはようございます」と挨拶され、なんとなく恥ずかしい気分…。
 さらに15:20になり、五味Chanと社長の杉村さんが登場。五味Chanはオレンジ 色のシャツを着ていました。とりあえずここではそのまま見送ります(^_^;)。 だんだん怪しげな人たち(^_^;)が集まる中、16:40頃にものすごい派手な格好をした モト西沢さんとゆうこさん(この二人が司会)が現れました。見ている方が 恥ずかしくなるほど派手な格好、ステージ衣装だったようです。そうであって もらいたいものです(^_^;)。その直後にBLESSの野元さんもいらっしゃって いることを確認。
 17:15頃に、ルイードの3階(?)の階段のところに五味Chanを発見。私たちに 愛敬をふりまいています。せっかくなので、「今日唄う曲目をステージで言って 下さい」とお願いしておきました。今回は新しいアルバムからの曲が中心と なるので、曲目が全然わからないわけです。そのとき五味Chanは「古い曲も 1曲唄う」ということを教えてくれました。五味ChanはMXTVの番組用の撮影で 「すてきなRadio」の詞を朗読していました。
 17:35になり、そろそろ開場かというときに間美穂さんが現れました。 私たちに「よろしくお願いします」と笑顔で言って、会場へと入って行きました。

 結局開場は15分程度遅れたのでしょうか。私は前の方に座るつもりはなく、 予定通りセンターのテーブルを陣取ります。お客さんはそれほど多くなく、 40人前後だったでしょうか。皆がそれぞれ思惑を持って来ている感じがよく わかります。五味Chanファン、MAIさんファン、吉野麻衣子さんファンなど。
 ここで五味Chanの「すてきなRadio」にのって司会のモト西沢さんとゆうこさんが 現れました。よくわかりませんが、振り付け師のモトさんの始動のにより、 "We love LIVE DENCHI"という言葉に合わせた振りをお客さんに強要します。 あまりお客さんの数が多くないので、やらざるを得ない状況になっていました。 今回はテレビが入っているためか、注意事項として「五味美保さんの演奏中の 撮影禁止」の旨が伝えられました。せっかくいろいろ持って行ったのに…。

○CARAMELL
  最初の出演はCARAMELLでした。Bs,Vox2,Dr,Gtで、以前LIVE JAKAJANにも
  出演したラップ系バンドです(メンバー曰く「ミクスチャーと言われることが
  多いけど…」とのこと)。
 1. caramell
 2. Wake up!!
 3. Wonder Land
 4. Doll
 5. BRAIN
 6. まぬけ女
 7. Y.U.K.D
 8. money
  よくわかりませんが、このような曲を唄っていたようです。私の好きなタイプの
  音楽ではないので、ほとんど印象に残りませんでした。お客さんに「思いきり
  退いていますね」という一言からもわかるように、彼女達の音楽に同調できる
  人は少なかったようです。

○WIRED
  Bs,Dr,Vo,Gtの4人。ひたすらうるさいだけという感じでしたが、CARAMELLよりは
  音楽になっていた気がします。
 1. Black Shadow
 2. Just One More Time
 3. Right Now
 4. Mr. Crash Man
 5. Ready For Your Night

○五味美保
  いよいよ五味Chanの登場です。出演者の表記はgomi mihoになっていました。
  今後はシングルやアルバムもgomi mihoという表記で発売されるのかも
  しれません。まずはプロモーションビデオの上映から。今回のシングル
  「すてきなRadio」の映像で、川のせせらぎと小鳥のさえずりで始まるもの
  です。『One Day in My Love』のジャケットを思わせるような、どアップの
  シーン、鏡に手を触れると通り抜けていくシーン、鏡の中に別の五味Chanが
  映る、といった特殊効果を利用したものでした。プロモーションビデオが
  作られるのは久しぶりです。感慨にふけりながら見ていると、途中でプツッと
  切れてしまいました。その後の様子から考えると、そういう演出だったよう
  には思えません。スクリーンが上がり、五味Chanのステージが始まりました。
  五味Chanは赤系の服に黒のパンツ、髪はストレートに下ろしたままです。
  サポートはKey,Cho(MAIさん),Bs,Dr,Gt(杉村さん),Gt(Samさん)でした。

 1. ボディソープ
    新曲。しっとりとした歌謡曲風のメロディーで「渚に舞う想い」の系統と
    言えると思います。五味Chanはやや緊張気味の様子、とても丁寧に唄って
    いる感じが伝わってきます。久々のライブにも関わらず、安定した歌唱を
    聴かせてくれます。
 MC 「今晩は、五味美保です。今日は最後まで楽しんでいって下さい」
 2. green stone
    Aメロはいかにも五味Chanが好きそうなメロディーで複雑な感じがする
    のですが、サビの展開は杉村さんっぽい曲です。アレンジでAORっぽく
    しています。歌詞の所々に出てくる英単語は、ちゃんと韻を意識して作って
    いますね。
 3. 僕のヒットナンバー
    Aメロは「Day Dream Believer」を思わせる雰囲気があり、明るい曲でした。
    無理せずにサラッと唄っている感じです。
 MC 「今晩は!(耳に手を当て、お客さんに声を要求)五味美保です。初めての方も
    そうでない方も、とにかく久しぶりなので、今日の日をすごくすごーく
    楽しみにして来ました。」
    「モトさんからも紹介してもらったんですけど、“音楽番組DENCHI”と
    いうFMと、“音楽番組JAKAJAN”というFMと、あと“Betty Street”と
    いう3本のラジオのパーソナリティをやっているんですけど、それを
    聴いて来たっていう人います?拍手で(数名が拍手)。ありがとうございます。
    このLIVE DENCHIの生の音を流すコーナーがあるので、ライブで見て
    ラジオでまた聴いて楽しんでもらいたいと思いますので、ぜひ聴いて
    みて下さい」
    「5月25日でデビューバースデー、9年のバースデーを迎えることに
    なりまして…。去年は私、入院しちまったんですよ。初めての経験だった
    んですけどね、入院してとんでもないことになっちゃって、全然ステージ
    とかできなくなっちゃったんですが、やっとレコーディングしてシングル
    アルバムを出すことになったんですが…。その曲行く前に、私が今まで
    唄ってきた、作ってきた中で1番か2番を争うくらい気に入っている曲を
    聴いて下さい。手拍子よろしくね!「僕のヒットナンバー」…じゃなくて
    「僕だけのピンナップガール」!」
 4. 僕だけのピンナップガール
    ここでテンポが速めの盛り上がる曲になります。さんざん唄っている曲
    だけに、何の問題点もありません。バックがチョコチョコ間違えていた
    ようですが(^_^;)。MAIさんのコーラスもさりげないのですが、妙に
    目立っています。遊佐での野外ライブでは以上に盛り上がるこの曲だけに、
    私の希望としてはもっと盛り上がっても良かったかな、と思います。
 MC 「ありがとうございました。…ちょっと写真撮っていい?いい顔して!
    …(照明で)全然見えない」マイクに掛けてあったカメラを手にして、
    お客さんを撮影します。
    「さっきも言ったんですけど、シングルが出ると言ったんですけれども、
    5月の21日に、もうすぐですね。ラジオのパーソナリティーをするように
    なって、ラジオのオープニングテーマを作ろうよとかいって、で作った
    のが「すてきなRadio」という曲なんですが、CDにするつもり全然なかった
    んだけど、ファンの方とかが「CDなんないの?」というお葉書とかお電話を
    いただいたので、コーラスと…リニューアルして今回5月21日にシングルと
    して発売することになりました。イエーイ。なんと!一足はやくルイードで
    買えちゃうらしいですよ。ということで、気に入った方は聴いて下さい」
    「あ、メンバー紹介します。レコーディングメンバーでもある、私の大事な
    大事なお友達なんですが、みんなむさくるしくてすみませんね(笑)。暑いん
    だからもっとさっぱりして欲しいんだけど。ギターのSamさん。そして、
    ギターのすぎさん。ありがとうね、今日は。そしてドラム叩いているのが
    こうさん。ベースの…誰だっけ?あぁ、じゅうせいさん。そしてキーボードの
    ちょっと恐いですけど、おうちゃん。そして、なんとなんとなんと、知って
    いる人は知っている、コーラスMAIちゃんでーす。」
    「では、残り少ないんですけれども、ニューシングル「すてきなRadio」
    聴いて下さい」
 5. すてきなRadio
    いろいろな五味Chanの曲のエッセンスが詰まっている曲という気がします。
    『Vacation Map』の頃のポップな曲に「誕生日」のようなサビを付けた…
    でも気に入ってしまうんですよね。以前は“せつないタイプの曲”が
    似合っていると思っていましたが、やはり五味Chanはポップシンガーです。
 MC 「ありがとうございました。もう最後の曲になってしまいました。」
    「6月の24日に10枚目のアルバムがリリースされますので。どんな感じに
    仕上がったかって言うと、今まで自分のやってきた音楽を振り返って聴いて
    みたんですね。それでアーティスト五味美保っていうのを違う目から見て
    見えてきたもの、それを10枚目のアルバムにダーッと入れました。
    アコースティックギターいっぱい入っていて、すごく好きなアルバムができ
    ました。タイトルは『その季節はオレンジのごとく』、憶えて帰って下さいね。
    『その季節はオレンジのごとく』(皆に合わせて言わせようとする?)ぜひ
    聴いて下さい」
    「では、最後の曲になってしまいましたけれども。シングルのカップリングに
    なっている曲です。この歌はラブソングなんだけど、私は埼玉県越谷市の
    お父さんお母さんのことを思いながら唄っています。「病みあがりの
    ラヴソング」です。」
 6. 病みあがりのラヴソング
    数小節単位でいろいろな曲がはめ込まれている感じですね。微妙に音程が
    ふらつくところがありましたが、気付かない範囲でしょう。やっぱり
    こういう“せつないタイプの曲”もいいなぁ。

 ここで五味Chanのステージは終了。司会の二人が登場しトークになります。 ここでの話は「緊張した」とのことでした。緊張したけれど気持ち良く やらせてもらった、とのことです。演奏中撮影禁止ということもあったため、 ここでフラッシュがバシバシ焚かれます。さらに五味Chanがポーズを取り、 ますます撮影モードに入っていました。司会のゆうこさんも五味Chanのファン なのだとか。ダンサーのゆうこさんはバックダンサーやりたいと言っていました。
 ラジオ番組の告知の後、モトさんが振り付けした動きを五味Chanも一緒に やっていました。振り付け師のモトさんに「バラードのとき、どういう風にしたら いいの?」ときいていました。
 さらにプロフィールを参照して五味千賀庫さんについてや、好きなこと(もの) についてたくさん紹介していました。五味Chanの携帯電話は1ヶ月5千円いかない くらい電話はしない、という話など。
 トークまで含め、五味Chanのステージは50分ほどありました。

○吉野麻衣子
  吉野さんを見るのは3回目になります。若干、本人の雰囲気と曲との雰囲気が
  合っていないような気がするのですが、耳に残るメロディーの曲を多く唄って
  います。
 1. どうしても夢はあきらめない
 2. Reserved
 3. あなたの愛に抱かれて
 4. 恋の予感
 5. 泊まりにおいで
 6. あなたと暮らしたい

 ここで私は引き上げたのですが、残りの1バンドの曲目も書いておきます。
○THE MAKER'S
 1. Balance
 2. Fourth
 3. Stay my way
 4. Mr. marking "J"
 5. Crazy
 6. Please Story

#以上、曲目リストは野元さんから終了後にいただいた資料を参考にしました。

 出て行こうとしたところ五味Chanが階段のところにいて、西さんがCDを 売っていました。ちょっとだけ五味Chanと話をしたのですが、何を話したか 忘れてしまいました。大したことは話していなかったはず。
 さらに受付に行くと野元さんがCDを売っていて、ついつい2枚買って しまいました。レコード店に配るチラシをねだったところ、「皆に言わないで」 と言いながら下さいました。でも結局、野元さんは皆に配っていましたけど。 間美穂さんもいて、皆でしばらく話をしてから会場を後にしました。

 感想というほどではありませんが、今回の五味Chanのステージで第一に 感じたのは「元気になって良かった」でした。昨年入院していて思うように 活動できず、レコード会社も移籍、こうやって唄う姿を見ることができて 良かった、ということも含め「元気になって良かった」という気持ちです。
 デビューして丸9年であり、唄はもちろん、お客さんとの掛け合いも慣れた もので、安心して見ていられます。MCでブリブリしているのは、もう少し 歳のことを考えて欲しいとは思いますが、彼女のキャラクターでもあるので、 きっとこれからもあんな調子なんだろうなぁ…。
 なにはともあれアルバムも発売されることだし、今年も遊佐や24時間TVの イベントもありそうだとのことですので、ますます頑張ってもらいましょう。
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copyright かみと,1998