Sweet Agness@渋谷Egg-manにしようかかなり迷ったのですが、チケットを 買っていたこともあったので、Jungle Smile@日清パワーステーションにして しまいました。近くで見るつもりもなかったので、B1のチケットを取って いました。1桁台の番号でしたが仕事で遅くなってしまったので開場には間に合わず。 私が入場したのは開場後しばらくしてからのようでした。もっとも開場も遅れたらしい ですが。B1は盛況で、既に前の方は入り込む余地がありませんでした。 あっさりあきらめてビールを飲みながらモニタを見る方針で開演を待ちます。 人のすき間から時々B2を眺めてみましたが、B2も結構入っていたようです (そんなわけで、今回のライブは直接見ていた時間のトータルは5分程度だった かもしれません)。
 ステージにはターンテーブルがおかれ、DJが曲をかけていました。選曲には最近の J-POPも入っていたような記憶があるので、クラブ系という雰囲気はそれほど 無かったです。
 19:15頃開演。まずは吉田ゐさおさんが登場。サンバイザーをかぶっています。 そしてピッチリとしたピンクのパンツに黒っぽいタンクトップ(?)、さらに その上に白のタンクトップを重ね着した高木郁乃さんが位置につきます。今回は 裸足ではなかったようで、ヒールが高めのサンダルに見えました。久しぶりに 見る郁乃さんは一段と髪が短くなった感じでした。

 1. 片思い
    いつものように郁乃さんのボーカルソロで始まります。かつては怪しかった
    音程も、しっかりしていました。ジャンスマのワンマンライブとは言え、
    この曲から始まるのは「挨拶代わり」というイメージが強いのかもしれません。
 2. 同級生
    次のシングル「おなじ星」のカップリング曲。ドラムソロから入ります。
 3. 擬似恋愛
    ポップで派手なアレンジになっていて、私は良かったと思っています。
    曲の途中でフェードアウト気味に音が絞りこまれ、パッと雰囲気が変わる
    ところなど、思わずニヤッとしてしまいました。

 MC 郁「おっす!!」「すごいね、8ヶ月ぶりのワンマン」「ライブはパワステが
      一番多くて、(もうすぐパワステが無くなるので)今回でパワステは最後」

 4. 2:05PM
    ファルセット部分は少し外していました。Keyのコーラスがいい味を出して
    います。ゐさおさんはこの曲ではトランペットです。
 5. あの頃の海
    ボーカルが生きているアレンジで、話しかけるように唄う雰囲気が伝わって
    きました。ゐさおさんはアコーディオン。この曲の時はそれまでと違う
    帽子をかぶるゐさおさん。

 MC 郁「(マイクをマイクスタンドに入れようとするけれどもなかなか入らず)
      どうしましょう、ひろし!マイクが入んないよ」
      スタッフのひろしさんがセッティング。
    ゐ「ひろしでした(拍手)」

 6. 恐竜のヘリコプター
    郁乃さんの鍵盤ハーモニカとゐさおさんのギターのみ。どうもギターの
    チューニングが気になって仕方がありませんでした。私だけかも。サビで
    手を高く上げて唄う郁乃さんのポーズがなかなか良かった。

 MC 郁「いい感じだ。喋ろうかな、疲れたし」
    ゐ「さっき自己紹介忘れたんだよね」
    −−ここで自己紹介。
    郁「ワンマンライブから8ヶ月、何をしてたか、私たち」
    ゐ「知るかよ」
    郁「一生懸命働いていたつもりですが、入院していたんです。かわいそう?
      扁桃腺の手術をしたんです」
    ゐ「表向きはね」
    郁「目を二重に、顎を少し削りました…ウソだよ。」「10日くらい入院して
      いました。全身麻酔だったので誓約書を書かされたんですが、もしかしたら
      死ぬかもしれないのに母親は真っ赤なスーツを着てきました。『だって
      クリスマスだから』」「筋肉注射を打って、子どもみたいな帽子をかぶらせ
      られて…手術室に向かう途中で皆が『頑張れ』って言ってくれるんですが、
      顔が笑っているんです。マネージャーの岡本さんは『ビデオ持ってきて、
      ファンに見せたかった』…手術が終わったらブッ殺してやるって思いました」

    −−ここでお客さんの中で体調の悪い人が出たらしい。ステージ上から
      スタッフにそのことを告げていました。
    郁「はーい、(その体調を崩した人の方を)見ないように」
    ゐ「ステージはこっち」

    −−再び手術の話へ
    郁「緊張していて麻酔がなかなか効かなかったんです。中指に電気を流して
        確認するんですが、『痛ーい』って言ったら看護婦さんに『あら、まだ
        起きていたんですか』って。そこから記憶無し」
      「手術後に喘息の発作がでて、お母さんが慌ててナースコールしたんだけど、
        片腕は点滴されていてもう片方はお母さんが握っていて、両手がふさがって
        いて死ぬかと思うほど苦しかったのに、お母さんは『あら、夢でも見て
        いるのかしら』…以上。」
    −−ここで客の一人が「全快おめでとう」と叫ぶ
    ゐ「(何と言ったかわからなかった郁乃さんに、お客さんのことは)気にしないで」
      「二人がそれぞれデザインしたTシャツ、どちらが売れるかバトル。
        前回は157対151でイクノフの勝ち。」
    郁「前のよりいいよ」
    ゐ「前回買った人に悪いじゃない」
    郁「毎回言うの!」
      「9月2日に発売予定のアルバムをレコーディング中で、今朝4時くらいに
        出来上がった曲を次にやりたいと思います」
    ゐ「優雅な商売に見えるけど…」
   
 7. 林檎
    ピアノのみの伴奏。ゆったりしたやさしい感じの曲でした。大胆な歌詞が
    話題になりそうです。
 8. 水たまり
    この辺からB2の手拍子が聴こえてくるようになりました。ちょっと前曲の
    雰囲気をひきずった感じがありました。
 9. 風をおこそう
    やはりこの曲が無いといけませんね。安定した内容でしたが、一部歌詞落ち
    がありました。ゐさおさんは間奏とエンディングでテルミンを扱います。
10. 小さな革命
    唄いながら今にも泣きそうな郁乃さん。普段から泣きそうな唄い方ですが、
    それが更にパワーを増していました。エンディング前に短いブレイクが
    あったりして。

 MC メンバー紹介。
    郁「元暴走族のよっしい(Key)、元…しんちゃん(Bs)、ペコちゃんに似ている
      山ちゃん(Dr)、バンドの中で一番若くてカッコイイちねん君だけど、私の
      タイプじゃない」
    ゐ「PA岡本ゆうじ、オープニングDJクリス」
      ここでクリスさんが登場。彼は郁乃さんがデザインしたTシャツを着ている。
      「今度(西麻布)Yellowでライブやるんだよね」
    郁「(Tシャツについて)蜂のイラストなの。一か八かということ」
    ゐ「早いもので終盤になりました」
      お客さんから「えーっ!」の声。
      「笑っていいともじゃないんだから」
    郁「ジャングルスマイルの推薦文をたくさんもらったんですが、その一つを
      紹介したいと思います」
    ゐ「お涙頂戴ってやつですね」
    郁「『(手紙を朗読。前半は二人を絶賛する文章が書かれている)どれだけ売れて
      いなくても、素晴らしいアーティストがいる。ジャングルスマイルもその
      一つです』…やる気なくなっちゃう」
    ゐ「帰れ!」
    郁「私たちの歌に何かを感じて来てくれているのだから、逆にやろうと思う。
      ファンレター下さい」
      ニューシングルについて。
      「留守電に母からのメッセージが入っていたんです。『今度の曲とても良いよ。
      いつもリクエストしています。“星に願いを”』」
      “おなじ星”について。
      「一人で来ている人もいて、知らない人なのにここに集まっているのは不思議な
      こと。もしかしたらすぐそばに将来すごく大切な人がいるかもしれない。
      すごい出会いだと思っている。“おなじ星”は一番同じ星だと感じている人へ
      向けて作りました」
      
11. おなじ星
    力いっぱい唄っている感じ。
12. 冒険(ロマン)
    シンセのイントロから入り、テクノ風のアレンジになっていました。キックの
    音がなかなか心地よい。照明も曲に合わせて宇宙っぽい雰囲気を出していました。

 MC 「今日は…あれ?ありがとうございました。次の曲で最後の曲です。
     『えー?』とか言わないの?9月にアルバムが出て、10月には全国ツアーを
    したいと思います。そのときにお会いしましょう」
13. 雲の中の散歩
    最後の曲にふさわしい壮大なアレンジでした。

 MC 「ジャングルスマイルでした」
    お客さんに丁寧に手を振りながら終了。

 アンコールがかかりましたが、「恐竜のヘリコプター」のBGMが流れたまま 場内アナウンスがあり、結局アンコールはありませんでした。終了は20:52。
 全体的に着実に良くなっている感じはしました。ただ、今後の進む方向が 少し気がかりなところがありますね。ファンの求めている楽曲と、本人たちの 作る楽曲、嗜好する楽曲の違いが大きくならなければ良いのですが。
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copyright かみと,1998