毎年恒例となっている遊佐町の五味Chanのイベントに行ってきました。 四谷でライブを見た後、ムーンライトえちごで新宿から村上へ。さらに 乗り継いで酒田へ到着。そこからさらに会場の最寄り駅である西浜海岸へ 向かいました。夜中は雨が降っていたようで天候が心配されたのですが、 今年も嫌と言うほど快晴です。
 さっそく浜までの道のりを15分くらいかけて歩いていきました。もう 4回目となる場所なので、まったく迷う心配はありません。土曜日という ことで、早くから海水浴客が訪れていました。比較的風が強く、浮き輪 などを飛ばされて海岸をひたすら走って追いかけている女の子がいたりして のどかなものです。
 私が浜に着いたのは10:30頃でした。ところが、いつもだと特設ステージ がある場所に何もありません。今回は特に昼のイベントが無くて、 準備が遅くても大丈夫なのかとのんきに構えていましたが、それにしても 誰も来ません。だんだん不安になってきて、もしかしたら例年と違う 日なので日程を間違えたか、もしかしたら会場が変更になっているのでは ないかという不安が襲ってきます。
 やがて11:15頃になり、スタッフらしい人がたて看板を持ってきました。 それによれば、とりあえず今日イベントがあることは確かなようです。 一時は「今からなら大宮のイベントに間に合う」などと思っていましたが、 慌てて帰ることはなさそうです。もうすこし落ち着いてその看板を見ると、 会場が「鳥海温泉遊楽里前ふれあい広場」となっています。いったいどこ なんだ?と思い、その人に聞いてみると、すぐ近くに見える大きな建物の 前だとのこと。1時間近く浜辺にいて、既に暑さにやられそうになっていた 私は、さっそくその建物を目指しました。
 遊楽里(「ゆらり」と読む)は今年4月にできた観光ホテルでした。

 歩くこと10分強、やっと会場に着くと、見慣れた看板が掲げられた特設 ステージが設置されていました。客席には関係者がいて、毎年五味Chanの バックを勤めるキャットウォークのメンバーもいました。ひとまず 遊楽里というこぎれいな建物の中で涼みながら、イベントが始まるのを 待ちます。しかし五味Chanのステージは20:00時から。まだまだ余裕です。

 12:15頃、五味Chanらの控え室と思われる会議室から人が出てきました。 ビーチボールを持って廊下でバレーとも蹴鞠ともつかない遊びを始めた のですが、その中に五味Chan、杉村さん、山崎さんがいました。他は Dream Child Orchestraのメンバーでした。さすがに手狭に感じたのか、 やがて私の前を通り外へと移動。私は五味Chanに「暴れられては困り ますねぇ」と挨拶。五味Chanらはその後も控え室を何度も出入りして いました。
 先日の鈴鹿と代々木のイベントの写真を渡して、再び涼むモードに 突入する私。五味Chanに集まる会について尋ねると、「やりましょう!」 と二つ返事でOK。事務所内ではまだ話は出ていないとのこと。どうやら 私が言い出さなければいけないことになっているようです。

 しばらくして15:55頃からDream Child Orchestraの昼のイベントが 始まりました。彼らのステージをみている人は数十人程度で、決して 多いとは言えません。Dream Child OrchestraはBs,Dr,GtVo,Gtの4人の バンド。彼らによればアイリッシュロックなのだそうです。ギターの 音がそれっぽい気はしますが、全体的には平凡なバンドという印象です。 スピッツ系とでも言いましょうか。ボーカルにも演奏にも特徴らしい ものがあまり感じられない内容でした。
 彼らにとって東京以外では初ライブになるそうです。「CDはお菓子屋 さんとかには売っていないのでスーパーで買ってください」と会場を いっそう退かせていました(^_^;)。

 18:00ちょっと前に五味Chanらが移動したので、そろそろリハーサルかと 着いていきました。五味Chanは扁桃腺が腫れているそうで、あまり調子が 良くないと話していましたが、それらしい素振りも見せずにリハーサルが 始まりました。  途中で、見に来ていた二人の女性がステージに近づき、ちょっと話を した後で、リハーサル中だというのに記念撮影を始めたりして。彼女 たちのリクエストは「女」だそうです。

 R1. green stone
 R2. 僕だけのピンナップガール

リハーサルは18:10に終了。声の調子が悪いようには思えません。終了後は 再び控え室に戻った五味Chanですが、とりあえずイベントの始まる時間まで ステージ前で待つことにしました。

 鳥海太鼓や夕日まつりの実行委員長(遊佐の町長)の挨拶があり、続いては Dream Child Orchestraのステージが始まりました。多くはありませんが、 それなりの人が集まってきました。和やかな雰囲気が漂う中にロック調の 曲は似合うのかどうかわかりませんが、それなりの状況になっていました。 8月に発売されるニューシングルなどを唄っていましたが、「ここでゲスト」 と五味Chanを呼び込みました。
 五味Chanはこの夏のステージ衣装、紺の服に黒のパンツルックでした。

 1. The season is gone

Dream Child Orchestraの伴奏で唄いました。この曲を聴けるとは思って いなかったので、それだけでも得した気分です。今度は五味Chanオンリー でも聴いてみたいですね。

 続いては五味Chanのバックを勤める地元のアマチュアバンドである、 キャットウォークのステージとなる予定でしたが、メンバーの一人が 参加できなくなったということで、サポートに来ていた いわもととしひろ さんのライブ。彼は打ち込み+Keyで演奏していました。今一つ特徴に欠ける ところがあり、唄もふらつき気味。音をもう少し厚くするとか、いかにも 音源のままのような音質ではない音を使ったほうが良いように思います。

 20:15頃になり、ついに五味Chanのステージとなりました。

 MC 「遊佐でのイベントは今年で5回目になります」
 1. green stone
    お客さんに手拍子を要求しますが、手拍子のしにくい曲。
 2. ボディソープ
    客席の前にスタッフが数人現れ、お客さんに手拍子をするように
    アピール。その甲斐があってか、少しずつ盛り上がってきます。
 MC 「改めまして今晩は。夏休みの方は?…今日の夜が今年の夏の一つの
    思い出になってくれたらうれしいです」
 3. 病みあがりのラヴソング
    ラブソングだけれども両親のことを思っている、といういつもの
    解説がありました。
 MC 「遊佐に来て夏が始まる、という気がします。夏が大好きで、山形には
    夏のイメージがあります。ジープに乗ってレゲエを聴いたことが
    忘れられません」
 4. clover〜Let's stay together〜
    レゲエのリズムに合わせて両手を振る動作をお客さんにもさせていました。
    だんだんお客さんとの輪がつながるように、盛り上がっていきました。
 MC メンバー紹介。山形で流れている「ラパス」のCMについて。
 5. 女
 6. 僕だけのピンナップガール
 7. すてきなRADIO
    後半は乗りの良い曲でかためて、盛り上がって終了。ここで21:00でした。

 アンコールがかかりますが、既に司会者の仕切りが入り、アンコールは なさそうな雰囲気でした。しかししばらくして五味Chanが再登場しました。 お客さんから「女」がリクエストされ、再び唄うことになったのですが、 チューニングで時間がかかっている間に「ボディソープをアカペラで」と のリクエストがあり、そのまま唄い始める五味Chan。

 E1. ボディソープ
     途中からキーボードが音を重ねてきましたが、音程がしっかりしていた
     ため、アカペラから移行するところでもキーはバッチリ合っていました。
 E2. 女
     Dream Child Orchestraのメンバーもステージ上に呼ばれ、皆で合唱する
     ように盛り上がっていました。

 この後はCDの即売がありました。今回の特典は「握手がついてくる」という ものでした。CDを買っている人は思ったよりも多かったですね。私がCDを 買おうとしたところ、5〜6枚のアルバムの束を持って、すべてを買わせ ようとする五味Chan。さすがにそんなに買っても仕方が無いので、アルバムを 1枚買わせてもらいました。握手をすると必要以上に力を入れて、いかにも 握力競争をしているみたい。ステージを終えたばかりの五味Chanの手は とても熱かったです。

 今回のステージでも感じましたが、今年の五味Chanはとてものびのびと しかもしっかりと安定した唄を聴かせてくれます。細かいところまで丁寧に 唄い込んでいる感じがして、とても良いステージを見せてくれますね。
SAIL Music Laboratoryへ戻る
copyright かみと,1998