1998/09/09 神子雅と小林清美の晴れ時々LIVE Vol.1@恵比寿Guilty

〜First Impression〜

曲順

  1. ACROSS MY MEMORIES〜季節の向こうへ〜(小林清美)
  2. 風に会いましょう(神子雅)
  3. LOVING YOU(小林清美)
  4. お帰りなさい〜カミング・ホーム〜(神子雅)
  5. どんな強い風の中でも(小林清美)
  6. Too Faraway(伊藤薫)
  7. 砂浜(杏里)
  8. 赤いスイートピー(松田聖子)
  9. China Rose(神子雅)
  10. 明日を超えて(小林清美)
  11. Dear My Love(神子雅)
  12. 女友達(ともだち)(神子雅)
  13. 一人の夜に(小林清美)
  14. STAY DIAMOND(小林清美)
  15. めぐり逢えたら(小林清美、神子雅)
    アンコール
  16. For You, For Me(神子雅)

内容

 3ヶ月前に発表になって以来、ひたすら待ち続けていた小林清美さんと 神子雅さんのジョイントライブが行われました。いや、二人がデビューした 頃から「いつかジョイントライブを」と望んでいたので、3年越しに 待ちわびたライブだった、と言えるかもしれません。
 神子雅さんは名目通りファーストライブ、小林清美さんもごく一部にのみ 告知された、プロモーション色の強い二十歳のバースデイライブ以来の ライブということになります。きっと本人たちも待ち望んだライブだったの でしょう。

 私は予定通り仕事を休み、会場のある恵比寿に着いたのは11時でした。 清美さんと雅さんの共通のファンである上、神子雅Mailing Listを管理 していることもあって、それぞれの接点となる立場にあることもあり、 終了後に皆で集まろうという話が一番の気がかりでした。そこで、とりあえず 恵比寿ガーデンプレイスのチラシを取りに行った後、会場である恵比寿Guiltyへ 向かいました。まだまだ早すぎるようで(当たり前)、Guiltyのスタッフすら 来ていませんでした。
 続いて二人へ贈る花を手配するため、渋谷方面や恵比寿駅周辺などを うろうろし、それなりの品揃えの店を見つけたので、早速注文。そうして 会場に戻りましたが、やはりまだまだ早すぎます。再び周囲をうろうろして いました。ライブのタイトル通り気持ち良い晴天でしたが、むしろ暑いくらい。 そんな中、恵比寿駅周辺と会場とを何往復したかわかりません。
 13:30頃にGuiltyのスタッフがやってきました。Guiltyは1年に3回行けば いい方という程度なので、もちろんスタッフに面が割れていることはありません。 この時点で出演者がもうすぐ現れると判断すれば良かったのですが、私の予想 では15時入りだったので、再び恵比寿駅方面へ歩いて行きました。
 もう少しで恵比寿駅というところで、神子雅さんとマネージャーの垣内さんと ばったり出会ってしまいました。雅さんは驚いて「あっ!」としか言って いませんでしたが、垣内さんは「夜よろしくお願いします」とのこと。 恵比寿駅に行ったものの、どうも入り時間が14時らしいという判断から、 すぐに会場へと戻りました。
 恵比寿Guiltyは地下1階にある上、看板も目立たないところにあるため、 昼間は知っている人でなければ気付かないようなところです。地下に下りた ところにベンチが用意されたので、そこで開場を待つことにしました(まだ 14時だというのに…)。
 14:07頃、「地下だっけ?」という聞き憶えのある声とともに清美さんが 登場。マネージャーの福永さんも一緒です。清美さんは「早いですね」と 言っていました。手にはアンプらしき物を抱えていて、半ばスタッフみたい。 雅さんと清美さんが二人揃ってGuiltyのスタッフに挨拶をしていましたが、 こうして二人が並んでいる姿を見られるなんて、まるで夢のようです。
 二人の写真を撮りたいとか、ライブ後の私たちの集まりに少し顔を出して もらえないかとか、いろいろと野望はあったのですが、全く言い出せる感じでは ありませんでした。
 会場に椅子が運ばれている様子を見て、全立ち見ではないことがわかります。 椅子を乗せた台車が通る度に、私はドアを開けたりしていました。
 やがて14:35頃に、小林清美さんを芸能界に導いた伊藤薫さんが登場。 彼も清美さんと同じ事務所です。すぐに社長の瀬戸さんも現れました。 私を見た瀬戸さんは「ドアボーイかと思った」とのこと。
 さすがに忙しいらしく、福永さんや垣内さん、瀬戸さんらが頻繁に出入り していました。3人がそれぞれ携帯電話で話をしている光景はちょっと 異様なものがあります。
 瀬戸さんに二人の写真を撮りたいとお願いしたのですが、「もうすぐ 音合わせだし、化粧もしていないから。ちょっと様子を見てから」との返事。 福永さんがピリピリしていてそれどころではないようなことも話していました。 たしかに今日の福永さんは近寄り難いものがあります。何はともあれ 邪魔だけはしないようにしていました。
 15:40頃になってやっと音が出始めました。内側にあるドアを閉めると ほとんど外には音が漏れないため、何を唄っているのかはわかりませんが、 時々聴こえる音から曲名を判断したりしていました。
 やがて雅さんのマネージャー國安さんが登場。まるでセールスマンのような 格好で、思わずそう言ってしまったのですが、どうもすみません。
 注文した花を受け取りに行った17:30頃は、まだそれほどお客さんは多い という感じではありませんでした。

 しかし、開場時刻が近付くにつれて人がたくさん集まってきました。見覚え のある清美さんのお母さんの横にいた、清美さんにそっくりな女の子はきっと 妹さんでしょう。思ったよりも女性客が多い気がしましたが、どうも親類縁者 その他諸々関係者が多く来ていたようです。
 國安さんの指示で整理番号順に列を作ります。清美さんのFCでもチケットを 買っていて、早く入ろうと思えばそれなりの順番ではいれたのですが、FC売り のチケットはGuilty発行の物だったので、なんとなくもったいない気がして、 ぴあ売りのチケットで入ることにしました。
 開場は10分押しという國安さんからのアナウンスがありましたが、実際には 15分ほど遅れて開場。この頃に山岡京子さんが現れました。入場時にドリンク 代を払うこともあって、なかなか列が消えないことをいいことに列を離れて いたら、入るタイミングを逃してしまいました。ほとんど最後の方に入場する ことになったのですが、予定通り立ち見席の最前列確保(^_^;)。
 椅子席は80〜90程度用意されていて、立ち見も多数出ていました。120〜130は 入っていたのではないでしょうか。招待の人も多いらしいという話でしたが、 私は「だから言わないことじゃない。何かあればみんな集まってくれるんだ」と ひとりよがりの満足に浸っていました。

 19:15になりBGMが大きくなったところで開演。曲のイントロに合わせて清美さん、 雅さんの順番で登場します。二人とも似たような服装という印象ですが、雅さんは 白のカーディガンに水色のミニのキャミソールドレス、白のサンダル、清美さんは 紺のラメ入りのキャミソールに青いシースルーの袖が付いているもの(カーディガン?)。 下は白のパンツでした。清美さんは黒のサンダル。

 1. Across My Memories(小林清美)
   二人で一緒にアイドル風のステップを踏みながら唄います。カラオケに
    合わせてのデュエット。基本的に3度上を雅さんがファルセットで唄います。
    清美さんは中音域はしっかりしているのですが、高音になると不安定さが
    出てしまいます。それよりも何よりも二人の踊りを見ると「えぇっ?」と
    思って突っ込みたくなるような感じです。見ている方が恥ずかしかったりして。
    1コーラスほど唄ったところで曲をBGMにするようにMCに入ります。
 MC 清美「皆さん今晩は!」
    よくあるイベントの司会者のような喋り方。
    雅「皆さん今晩は、神子雅です」
    清美「小林清美です」
    雅「初めてのライブなのにこんなに来て下さってありがとうございます」
    清美「ありがとうございます。ほんとに嬉しい」
    ここでステージ向かって右側に用意されたDJブースについての説明。ブース
    といっても、テーブルとマイクが置いてある程度のものです。以前から
    話のあったように、ラジオ番組のようにライブを進めていくことを話します。
    雅「それでは1時間半、楽しんでいって下さい」
    そんな具体的な時間を言わなくてもいいのに。確かに時間の決まっている
    ラジオのような感じはしますが、ライブという観点からは型にはまっている
    という印象しか受けません。

    清美さんがDJブースに座り、曲の紹介。
 2. 風に会いましょう(神子雅)
    カラオケ。ニコニコしながら左右に体を揺らして唄っています。いかにも
    アイドル風な動きというか、ステージを左右に動いてお客さんに笑顔を
    振りまいています。清美さんはDJブースでテディベアのぬいぐるみ(チビ)を
    握っています。関係ない方をぼんやり眺めたりしていますが、そういう
    ところも見られているものです。
 3. LOVING YOU(小林清美)
    なんだかブツ切れに唄っている感じ。丁寧さに欠けるように聴こえてしまう
    ので、もっとテヌートにして唄った方が良かったと思います。カラオケで
    唄った曲の中では良かった方だと思います。間奏でアドリブのフレーズを
    唄ったり、途中で小気味の良いフェイクがあったりして。雅さんはDJブースで
    キティちゃんのぬいぐるみを握っていました。雅さんはお客さんの表情を
    眺めている感じ。

 なんにしても、まだまだ二人とも緊張している感じ。

 MC 清美「実はラジオ録音を同時にしているんです。皆さんの拍手がたくさん
    欲しいな。」(会場拍手)「今から練習しようと思ったのに(笑)。」
    雅「それでは用意を。せーのっ!」(会場拍手)
    清美「もうOKじゃないですか?」
    雅「皆が一つになってくれて嬉しい」

    ここで二人がライブをすることになったきっかけについて。
    雅「デビューが同じ頃で、その頃からお互いの名前を知っていて…」

#ほんと?デビュー当時からお互いを知っているなんて、なかなか通ですねぇ(笑)。

    清美「雅ちゃんを最初に見たときに、おとなしそうなイメージだったのですが、
         ラジオ番組で一緒になって…」
    雅「実際に私を見て、やっぱりそうだとおもったんでしょ?」
    清美「可愛らしい女の子と思った。年上とは思わなかった。」
    雅「スタッフも清美ちゃんの方が年上かと思っていた。」
    清美「それってうれしいの?(笑)」
    雅「清美ちゃんを初めて見たとき、なんて可愛い妹って感じの女の子なん
      だろうなと思ったら、あまりのパワーに圧倒されて。とてもテンションの
      高い人。」
    清美「自分ではわからないんですけど、ラジオ番組で『もっとおとなしい人
        だと思っていました。がっかりです』と言われて(笑)」
    雅「ここで喋るともっとわかってもらえてうれしいよね。」

 清美さんの長女の性格、雅さんの末っ子の性格が反映しているのでしょうね。
清美さんに対して長女らしさを感じたことはあまり無いのですが、ステージを
見ているとしっかり仕切ろうとしている様子が伺えます。雅さんは見たままの
甘えっ子という感じですね。

    事前に行ったFCメンバーへのアンケートから、リクエストをとります。
    雅「この曲は歌詞が自信ないので、練習しておきます(笑)。」
    やがて雅さんの曲が決まり、清美さんについて。
    雅「私さっきデビュー曲唄ったので…」
    清美「じゃ、『どんな強い風の中でも』を…(リクエストが)無いよ(笑)」
    雅「神子のリクエストということでいいですか?」(お客さんに同意を求める)

 4. お帰りなさい(神子雅)
    カラオケ。このようなゆったりした曲は雅さんの声が心地よく響きます。
    2コーラス目のサビで最高音が出なかったのが残念でしたが、中音域は
    しっかりしていました。
 5. どんな強い風の中でも(小林清美)
    カラオケ。やっと落ち着いてきた感じで、本来の歌唱ができていました。
    曲のこともあるかもしれませんが、表情は少し曇りがち。もっとリラックス
    できるはず。

 MC デビューしたきっかけについて。
    雅「6歳の頃から唄を習っていて、高校のときに唄の発表会を事務所の
      社長さんが見に来ていて、声がいい、名前が珍しいと言われて。」
    清美「皆さん、本名だってご存知でした?」(会場の反応薄い)
    雅「なんか退いてない?」
    清美「そういう時はすぐ次の話題にいきましょう(笑)。」
    雅「それで社長さんに歌声を見染められて…」(会場笑)
    清美「見染められちゃったの?」
    雅「そんな出会いがあって、それがなければ、何の仕事をしていたでしょう」
    清美「雅ちゃんは家事手伝い(断言)。だって貧血起こして倒れちゃいそう
      だから。オフィスでバリバリ働いているような気がしないし。」
    雅「でもケーキ屋さんとかパン屋さんとか。」
    清美「可愛い系統のは許す(笑)。」
    雅「清美ちゃんは…ピアノの先生?」
    清美「妹と同じ保母さんになることが夢だったの。山梨出身なんですけど、
        今日も山梨軍団が…」
    雅「あそこに(客席の後ろを指さす)旗持って“清美ちゃん頑張れフレーフレー、
       神子雅に負けるな”って書いてある」(会場一斉に後ろを振り向く)
    清美「そんな旗なんか…」
    二人「無いっちゅうの!」(もちろんパイレーツと同じポーズ)
    清美「もっと遅く言った方がウケたかもね」
    雅「恥ずかしくて早く終わらせたかったから」

    清美さんのデビューのきっかけについて。
    清美「地元のカラオケ番組に“カラオケ大賞”に出たとき、審査員の伊藤薫さんに
        声を認められて。伊藤薫さんに出会っていなかったら…」
    雅「(しみじみと)素晴らしい方だったんですね」(過去形のため笑いが起こる)
    清美「今日はその伊藤薫さんにゲストに来ていただいています!」
    伊藤「楽しそうでいいね。社長に見染められたんだって?(笑)」
    清美「薫さんのことを女性だと思ってたらしいんですよ!」
    雅「可愛らしい女性の方かな?と」
    伊藤「ごめんねぇ(笑)。」

    伊藤「二人、似ているのかな。」
    清美「雅ちゃんの方が高いから…」
    雅「清美ちゃんの方が声が太いと思う。大人っぽく聴こえる。」
    伊藤「クロスするとたまにわからなくなる。すごくいいバランス。」
    清美「私は雅ちゃんの声が好き。」
    雅「何言っているんですか。私は薫さんの唄が好き。」(笑)

 6. Too Faraway(伊藤薫)
    伊藤薫さんのギターに清美さんのエレピとコーラスが絡む構成。しっとりと
    していながら力強さを感じる内容になっていて、主旋律に対して清美さんの
    声は少し大きめという気がしないでもないのですが、まあいいでしょう。

 MC 雅「私も好きな人に唄ってもらえたらなぁ、なんて。」
    伊藤「社長さんが見染めたから…(笑)。」
    雅「私も一緒に唄いたくなっちゃったんですけど。」

 7. 砂浜(杏里)
    伊藤薫さんが手がけた曲。波のSEの中、清美さんのエレピのイントロから
    入りますが、フレーズを間違えたためやり直すことに。しかし間違えた部分を
    本格的に練習してます。「煮つまっちゃった」とまで言っていました。
    3人で唄うのですが、清美さんの弾くテンポが少しふらつき気味。雅さんには
    少し低めだった感じです。伊藤薫さんにはバッチリです。1コーラス目のサビ
    では清美さんが、2コーラス目では雅さんが主旋律を唄って、残りの二人が
    コーラス。1コーラス目も2コーラス目も声が美しく響き合っていました。

 ここで伊藤薫さんがステージを下ります。

 MC 再び“出会い”の話題について。
    雅「『Say Goodbye』のときにお世話になったピアニストの方で、アルバムでも
      一緒にレコーディングして…」
    ここでピアニストの多田聡子さんが登場。多田さんは普段クラシックを中心に
    活動されていて、東京芸大で講師をされているとか。
    清美「東京大学と言ったら…芸大と言ったら、音楽をやっている人には本当に
        憧れの大学です。」
    多田さんはX-JAPANのYOSHIKIさんにもピアノを教えたらしいのですが…
    雅「何から教えるんですか?バイエルとか?」(会場笑)
    さらに多田さんはX-JAPANの東京ドームの公演で、YOSHIKIさんの影武者状態
    の役もやったらしいです。
    多田「実は私、YOSHIKIさんのかつらをかぶって衣装を着て、YOSHIKIさんの
        代わりにピアノを弾いたことがあるんです。」
    清美「そんなことばらしちゃっていいんですか?電波に乗って流れちゃいますよ。」
    多田「YOSHIKIがピアノを弾いていて、消えたと思ったらすぐにドラムを叩いて
        いる、みたいな。バレバレだと思いますけど。」
    次は多田さんのリクエスト。
 8. 赤いスイートピー(松田聖子)
    二人とも松田聖子さんを聴いて育った世代で、カラオケでも唄うというだけは
    あります。多田さんのエレピで二人が唄います。サビは雅さんが主旋律、清美
    さんが上で合わせるのですが、雅さんが途中で歌詞落ち。「ごめんなさい!」
    といいながらもそのまま続けます。清美さんが上で合わせるのはどうかな、と
    思うところもありますが、ときどきユニゾンになってそこから音がフワッと
    広がる感じはとても良かったです。

 MC ミスしたことを気にする雅さんに…
    清美「多田さんにもう1曲弾いてもらって挽回しよう。」
 9. China Rose(神子雅)
    曲名が出たとき、一部からどよめきが。多田さんのエレピが斬新なアレンジで、
    清美さんもさりげなくコーラスを入れます。しかも雅さんの声が良く出ていて、
    曲のドラマチックな世界が大きく広がる内容になっていました。
    ここで多田さんがステージを下ります。雅さんがマイクを持ったまま拍手して
    いたことをスタッフが注意。

10. 明日を超えて(小林清美)
    清美さんの弾き語りに雅さんがコーラスを付けます。雅さんが上で合わせる
    形の方が清美さんの声を活かせる気がしますね。やや早めのテンポで、
    どうも弾きながらだとテンポが微妙に狂いがちです。この曲から人が変わった
    かのように大胆な演奏になっていました。

 MC 再びDJブースでのおしゃべりタイム。今回のテーマ「出会い」について。
    清美「出会いと言えば、発展して…何でしょう?」
    雅「恋愛!(連呼する)」
    清美「ピンポンピンポン。皆さんにお聞きすれば良かったですね。」
    雅「恋愛ですよね。」(やっぱり客席の反応が薄い)「どうして私が言うと
      退いちゃうの?」
    清美「(手を叩きながらお客さんを誘い)ほら、こうやればいいのよ。」
    清美さんのアドバイスで、自分で手を叩きながらお客さんに聞いていました。

    ここで小林清美FCメンバーに送られてきた心理テストについて。恋愛の
    考え方を判断するのだそうですが…。このテストのナレーションをする
    雅さんが実にうまい。さすがです。内容は、

     ある資産家の豪邸に、快盗ルパンからの挑戦状が届きました。狙ったものは
     必ず盗むというルパンに狙われている、この豪邸の財宝とは一体なんでしょう。
     A.黄金の鍵 B.宝石をちりばめた王冠 C.魔法の鏡 D.国宝級の壺

    雅さんはA、清美さんはBでした。判断結果は
     A→鍵はつながりの象徴で友情を表す。つまり友情より恋愛を取るタイプ
    清美「(Aを選んだ雅さんに)私よりも恋をとるのね。」
    雅「ごめんごめん、後で埋め合わせするから。」
     B→王冠は財産の象徴。地位や名誉より恋愛を取るタイプ
    清美「素晴らしいじゃない。恋のために地位も名誉も捨てられるって。」
    雅「自分の占いが良かったからって…。私の時は何のフォローもなかったのに。」
     C→鏡は自分自身の象徴。自分の未来より恋愛を取るタイプ
    清美「たとえば、大事な試験の日に海外に行く恋人を見送りに行くような。」
     D→壷は家族の象徴。家族より恋愛を取るタイプ
    ということです。
    清美「これを選んだ人は将来不倫します。最悪ですね(笑)。」

    雅「素敵な出会いをして、素敵な女性になっていきたい。友情は終わりがない
      から、でも恋愛は…」

    ここで多田さんが再登場し、演奏に合わせて清美さんが詩を朗読します。
    雅さんの友情の歌。ここでも波の音のSEが聴こえてきました。詩を朗読し
    終わった清美さんはステージを下ります。
11. Dear My Love(神子雅)
    雅さんの魅力が良く出ている内容でした。包むような優しさ、強さ、大きさが
    感じられる良い内容でした。曲が終わったところで多田さんが下がります。

 MC 雅「父が亡くなり、母が泣いて暮らしているときに、元気を出してもらいたくて
      書いた曲です。皆さんと、会場にきてくれている母と、父に贈りたいと
      思います。
12. 女友達(ともだち)(神子雅)
    カラオケ。どうも動きがぎこちないアイドル風なのが気になりますが、唄は
    安定していました。お母さんを思って書いた曲とのことでしたが、雅さんと
    彼女のお母さんが二人で旅行した話などを思い出しながら聴いていました。

 MC ここで清美さんが登場しエレピを弾いている中で、今度は雅さんが詩の朗読。
    朗読が終わったところで雅さんはステージを下ります。清美さんは上着を
    脱いでいました。
13. 一人の夜に(小林清美)
    切なさの漂うメロディーが、この日の清美さんの雰囲気に合っていたような
    気のする曲です。サビへの展開もきれいになっていて、弾き語りの力を発揮
    できた内容でした。
 MC 清美「素晴らしい出会いをして結ばれた人たち、これから結ばれる人たち、
        今日ライブにきて下さった皆さんに贈ります。」
14. STAY DIAMOND(小林清美)
    滅多に唄わない曲です。間奏などは思いきり大胆で華やかなアレンジに
    なっていました。細部で気になるところもありましたが、声のトーンや響きが
    とても美しい内容でした。

 MC 次回ライブ告知。12/25に決定とのことです。二人は会場を言わなかったの
    ですが、後で國安さんに確認したところ、同じ恵比寿Guiltyとのことです。
    清美「クリスマスで来るのは大変かもしれませんが、恋人のいる人は一緒に
        来てください。恋人のいない人もお友達をたくさんつれて来てください。」

    清美「何か残そうと思って、二人で曲を作りました。」
    二人で声を揃えて曲のタイトルを紹介。
15. めぐり逢えたら(小林清美、神子雅)
    清美さんのメロディーに雅さんが詩を付けたとのこと。ゆったりとした
    4ビートのバラードで清美さんがエレピを弾きます。二人が交互にボーカルを
    取り、サビは二人のハーモニーが美しく響く、さらに後半では輪唱のように
    似たメロディーでリフレインする構成になっている、いろいろな要素を含んだ
    良い曲でした。この二人でCD化したいところですが、大物アーティストのように
    双方のレコード会社からリリースなんてことはないでしょうから、ライブで
    しか聴けない曲になるんでしょうね。もったいない話です。

 お互いを紹介し合って花束をもらい本編終了。20:55でした。当然の如く
アンコールになります。

 MC 雅「アンコールもらうのが憧れだったんで。」(会場笑)
E1. For You, For Me(神子雅)
    清美さんのエレピの演奏、雅さんが唄い出し、途中で清美さんが入ります。
    さらにサビでは主旋律を雅さんが唄い、清美さんがコーラスとなります。
    雅さんは安定していますね。清美さんが唄うとストレートな清美さんとは
    また違った唄になります。二人の個性の違いが良く出ていたと思います。

 さらに花束が出たり、祝儀袋まで出てくる始末(祝儀袋は雅さんのお祖母さんだった らしい)。遠慮しながらもしっかり受け取る清美さん。 ちなみに有志で用意した花は大きすぎたこともありますが、半ば予定通り 入場時に國安さんに預けていました。終了は21時を数分回ったところでした。

 全体的な印象として、少し凝りすぎたかなという気がします。ライブとしての 展開が型にはまりすぎている感じ。台本がしっかり考えられたラジオ番組という 印象でした。初めてのジョイントライブということで、不確定要素を減らしたい 意味合いもあったのかもしれません。ストーリーとして何度も練習した感じのする ライブでした。
 雅さんも清美さんもそれぞれの性格的な魅力が出ているステージだったと 思います。それぞれがソロのステージを務めたところが一番魅力的で(二人一緒の ステージが悪いということではなく)、ちゃんと自分の世界を描けていたと思います。 ただ、清美さんはもう少しアピールできたように思いますね。雅さんは緊張し ながらも、比較的自然体でライブができていたように思います。次回は、お互いの 魅力的な部分、声で言えば雅さんの高音と清美さんの中低音域を相乗的に聴かせる 内容のアレンジとか、選曲にしてもらいたいような気もします。
 二人とも今までに無いくらいの、とても良い表情をしていたのが印象的でした。 これからも楽しんで唄えるステージを作っていってもらいたいですね。

 ライブも終了し、國安さんとライブの終了を祝い握手して、中途半端な アンケート用紙を瀬戸さんに取り上げられ(^_^;)、福永さんに挨拶して会場を 後にしました。
 20名以上の怪しい集団となっていた私たち、恵比寿駅に向かう道の途中で、 前を歩いていた中年の女性集団の一人から突然話しかけられました。「ライブに いらしていましたよね。12月もよろしくお願いします。母です。雅の母です。」 いやぁ、びっくりしました(^_^;)。「どちらのファンですか?」と尋ねられたん ですが…。詳しい事情を知る由もない雅さんのお母さんでした(^_^;)。
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copyright かみと,1998