とみやさんのステージを見るのは3回目になります。今回はおおっぴらには 言っていませんでしたが、翌日2枚同時発売されるCDの発売記念ライブに なるのかもしれません。
 会場売り1番のチケットを持っていたのですが(前日のJack&Betty@Egg-manは 当日券でしたが)、やはり開場時間には間に合いませんでした。開演にも 遅れそうなほどギリギリに到着。最もとみやさんの出演は予想通り2番目 だったので、ちゃんと間に合いましたが。すぐに2枚のCDを買ってしまいました。

○肘井宏輔
  GtVoのフォークシンガーで、Bs,Drのサポートがありました。大阪から来た
  そうで、ストローク系でガンガン押しまくるタイプ。ややハスキーな良い
  声をした人でした。斉藤和義さんとか奥田民生さんの名前を連想してしまった
  のですが、似ているかどうかは全く自信がありません。

○とみや
  Voの渡会とみやさんとGtの左人忠相さんを中心としたユニットです。
  長いことロック系のバンドをやっていたそうですが、現在はアコースティックで
  ストリートライブをやったりしているという状況。ハスキーで声量のある
  とみやさんの切ない唄と明るい性格と、昭和の名曲をカバーすることも多い
  選曲が魅力です。加えてパワフルで弾けた感じのバンドバージョンもあり、
  様々な面を見せてくれます。
  会場のモニタでは、ストリートライブの模様を撮影したビデオが流れていました。
  新宿駅南口や渋谷などのものでした。そうしているうちに、とみやさんが
  赤いツーピースという可愛らしい感じで登場。どことなく、こはたあつこさんに
  似ている気がします。声はJitterin' Jinnの春川玲子さんっぽい感じ。

 1. “I got the sun…”
    Keyのサポート。少しかたい感じでした。
 MC 「こんばんは、お元気ですか?とみやです」

 2. HAPPY SONG
    憶えやすい印象的な曲です。オリジナル曲では一番好きかもしれません。
 3. あの鐘を鳴らすのはあなた(和田アキ子)
    後半、もう少しで終わるというところで左人さんのギターのシールドが
    抜けてしまいました。とっさにとみやさんがオフマイクで唄い出し、
    ストリートの雰囲気を感じさせる展開になっていました。オフマイクで
    あっても、広がりのある曲をうまく表現できていたと思います。
 4. ラストダンスは私に(越路吹雪)

 MC ストリートでは誰もやらないようなところで、誰もやらないような歌を
    唄っている。これからも昭和の良い曲を唄っていきたい。
 5. 五番街のマリーへ(ペドロ&カプリシャス)
    ここから椅子に座って唄います。

 MC 「実は緊張しているんです」
 6. セピア色のあなた
    Gtのサポートが入ります。高校時代に好きだった人がバイクの事故で亡くなった
    ときのことを唄った歌。
 7. メリーゴーランド
 MC 「静かな時間はここまで」ここでGt,Bs,Drが入れ替わります。先ほどとは
    別の人たちです。
 8. いちばん星
 MC 「温まってきました?」
 9. ランドセル

 ここでとみやさんが一度楽屋に戻り、その間にラジオ番組「すぴいくすぱあく」 (FM愛知毎週月〜木23:55-24:00、K-MIX毎週月〜金24:55-25:00放送中)の放送の 雰囲気で録音したトークが流れます。ストリートライブを始めたきっかけなどを 話していました。ストリートライブでは30分で25000円集まったこともあったとか。

10. また逢う日まで(尾崎紀世彦)
    番組の中でO.A.している感じのまま、録音されたもの(?)を会場に流します。
    まだ確認していませんが、CDにも同じ物が入っているのかもしれません。
    もちろん楽曲の良さもありますが、これが非常に良くて、サビの声の伸び
    など抜群です。泣きそうなほど素晴らしい。

 途中から生(?)になり、お客さんに曲のタイトルを言わせて、さらに激しい ロックバージョンのとみやへと移行します。紺と黄色の横ストライプのトレーナーに 赤のパンツで再登場。

11. すぴいくすぱあく
    ラジオ番組のテーマソングを作ったそうですが、番組のタイトルそのまま。
    特に後半で大きなグルーブ感のある曲でした。ここでさらに別のDr,Bsの人が
    登場します。総勢で10人くらいになるとか。
12. スニーカー
    左人さんが客席に飛び込んで、ギターのネックをお客さんの首にこすって
    音を出していました。最初の被害者(?)は私だったりする…。
13. 白いゴリラ
    ゴリラのような動きをしますが、決してコミカルな曲ではなく、変わった存在
    であるために特異な目で見られる悲しさを唄っています。
 MC 「こんなに楽しいライブは初めて」
14. はだしのKIDS
    気合いで買ったというギターを弾きながら唄います。ミッチェルという名前
    のようです。10年前に書いた曲だとか。ストリートライブでも最後に唄う
    ということなので、彼女の定番曲なのでしょう。子供の頃の純粋さを思い
    出させる曲です。

 アンコールがかかります。スマイリーのトレーナーに着替えて、蛙のぬいぐるみ を持って登場。予備校の先生だったこともあるという話もしていました。 レコーディングについては、16曲を50時間で録ったというスケジュールだった そうです。

E1. 見上げてごらん夜の星を(坂本九)
E2. さよなら

 1時間半近いライブでした。最初の肘井さんも1時間近く演奏していて、 対バンライブでこんなに長くやるのも珍しいかもしれません。様々なタイプの 楽曲があり、多少散漫気味である感じはしましたが、どのタイプの曲も しっかりと唄い上げている実力派です。

 今回買ったCDは以下のような曲目です。発売元はGENE RECORDSでWING SONGS というところが販売元になっています。

とみやと左人さん『すとりいと日和I』(R-9800080,98/10/30,\2000)
 1. HAPPY SONG
 2. あの鐘を鳴らすのはあなた(和田アキ子)
 3. 見上げてごらん夜の星を(坂本九)
 4. さくら
 5. 川の流れのように(美空ひばり)
 6. テディベア
 7. さよならの向う側(山口百恵)
 8. はだしのKIDS

とみやと左人さん『すとりいと日和II』(R-9800081,98/10/30,\2000)
 1. いちばん星
 2. 五番街のマリーへ(ペドロ&カプリシャス)
 3. ラストダンスは私に(越路吹雪)
 4. セピア色のあなた
 5. あなた(小坂明子)
 6. メリーゴーランド
 7. また逢う日まで(尾崎紀世彦)
 8. 雲にのせて

このCDがすごくて、同じジャケットです。30年くらい前の街のセピア色のスナップ が使われています。背表紙にIとIIのどちらかに丸がついているか、または品番の シールで区別するしかないというものでした。
 歌詞カードもすごくて、両方のオリジナル曲だけが記載されている、同じもの。 どちらか一方だけ買うと、聴けない曲の歌詞も書かれていることになります。
 終演後にはCDにサインをするサービスぶりでした。結構行列になっていました。
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copyright かみと,1998