大阪に一泊し、朝早くから広島へ移動。イベント開始は14:30と知って いましたが、今年の遠征で最も西となるであろう広島は、物心付いてから 行ったことがない知らない土地でした。広島に着いたのは9:30頃。
 会場のベスト電器広島本店は最近できた店で、広島駅南口から大州通りを 歩いて7、8分のところにありました。日本一の売り場面積と言うだけあって、 外から見た感じは一般のデパートと変わりません。開店は10時で、既に 50人くらいのお客さんが列を作っていました。14日から始まった売り出し の日替わり商品が目当てだったようです。
 一通りお客さんが入った後、店内の会場を探します。店は7階建てで 7階がホールになっているので、すぐにそこが会場だとわかったのですが、 入場整理券は1階のCD店LiMBで配布していました。私がもらったのは196番。 地元ということもあり、かなりファンも多そうです。
 下見を兼ねて7階まで行ってみると、既に10人くらいのファンが入り口に 列を作って座り込んでいました。整理番号順と聞いたような気がしたのですが、 並んでずっと待っているのも辛いので、並ばずに店内をウロウロすることに しました。リスニングルームやホームシアターのようなブースがある店は たまにありますが、大がかりな家庭用エレベータ、楽器類からレコーディング スタジオまである、すごい店です。

 会場の様子が気になってきたので、11時頃に再び7階へ移動。ホールに関する パンフレットが置いてあり、ご丁寧に7階の平面図が載っていました。控え室の 場所までは、どう考えても通り道が1ヶ所しかないことがわかります。お客さんが 列を作っているところとはエスカレータをはさんだ反対側なので、スタッフは 大騒ぎにならずに会場入りできると思っているのでしょう。私はホール前にあった 椅子の、その通路を見渡せる場所に座って様子を伺っていました。11:20頃から 音響関係のスタッフの出入りがありましたが、まだリハーサルが始まる様子は ありません。12:30頃にそらさんサイドのスタッフ(地元の担当者?)と思われる 人が現れます。そろそろご本人様到着か、と思っていた13時にスタッフと大笑い しながらそらさんが現れました。スタッフの予定通り、全く騒ぎにならずに 控え室に入って行きましたが、さすがに私がいることには気付いたようで 「あっ」と言いながら会釈するそらさんでした。
 この後リハーサルとなったと思われます。人が多くなってきたので、私は 一度7階を離れました。

 13時頃からお客さんの列がどんどん長くなり、工事現場にあるような黄色と 黒の線の入ったパイプで列を整理していました。既に80人前後になっていました。 開場は14時ちょうど。結局整列順での入場になっていました。並んでいなかった ことに対する後悔はありません。ホールには約300席の椅子が用意されていて、 その7割くらいがすぐに埋まってしまいました(最終的には450人入ったらしい)。 私は一番後ろの列のセンターに座ろうと思っていたのですが、スタッフが次々と 椅子を用意するので、用意される度に後ろへと移動(^_^;)。びっしり埋まるわけ ではない場合は、前に余裕があった方が見やすいですし、いざと言うときは 立っても後ろに迷惑がかかりませんから。
 開演は14:30ですが、その前に司会の男性が登場してビデオを流すことを告げます。 流されたのは
PV1. 等身大の地球儀
PV2. ヤッホー!
PV3. タイムカプセル
PV4. tu-la-la
 V1. TBS系「さんまのスーパーからくりTV」エンディング部分(「ヤッホー!」)
 V2. TVCM扶桑社「CAZ」2バージョン(「ヤッホー!」)
 V3. TVCM「秀英予備校」2バージョン(「等身大の地球儀」)
 V4. フジテレビ系「ビッグトゥデイ」エンディング部分(「等身大の地球儀」)
 V5. TV東京系「異次元の世界エルハザード」エンディング部分(「神様がくれた日」)
 V6. NHK教育「週刊こどもニュース」レコーディング風景(「「おはよー」がとびでたら」)
 V7. フジテレビ系「花さか天使テンテンくん」エンディング部分(「tu-la-la」)
でした。これだけまとめて見る機会は滅多にありませんね。V7の前で終わりそうに なったのですが、後ろの方にいたスタッフが「まだある」と話していて、 しばらくしてから再開していました。
 その間、お客さんはおとなしく映像を見ているかと思いきや、入場した人の 半分くらいが客席の左側で行われていたCD即売会に並んでいました。シングルを 購入すれば「タイムカプセル」のポスターがもらえ、アルバムだと色紙がつき、 11/26発売の「tu-la-la」 予約でクリスマスカードとサイン色紙がもらえるとのこと。購入または予約した人 全員が終了後の握手会に参加できるということでした。

 再び司会者が登場し、そらさんについて紹介した後でイベントスタート。 14:37頃からでした。そらさんはすぐに出てくることはなく、再び映像が流れます。 今度はプロモーションビデオのメーキング、押しピンライブの様子、ラジオ番組に 出演しているところなどでした。意味不明の動きなども結構あって、普段の そらさんが良く表れている内容でした。このビデオが終わるとそらさん登場。 全体が赤で袖のところが黄色と黒(紺?)の横縞のジャンバーにデニム地の ロングスカート。

 1. タイムカプセル
    カラオケで少しだけ体を動かしながら唄います。いきなり立ち上がろうとした
    お客さんもいましたが、周りの状況からすぐに座っていました。お客さんは
    手拍子をしています。
 MC 「ありがとうございます。ようこそ泉川そら上映会へ(笑)。30分くらいあった
    のですが長くなかったですか?プロモーションビデオは見る機会があまりないと
    思いますので堪能してもらえるかな?と。」
    「最後の1分くらいのは自分で編集してんけど、“自分好きビデオ”です。」
    「人がいっぱいでびっくり。おばあちゃんの報告によると『15番やった』って
    言ってて、まだ15番かいな…と心配してたんですけど。」
    「(会場が静まっているので)演説会みたいにシーン…シーン(笑)。」
    「実はレコーディング中で……「キャー」とか「ワー」とか無いんかいな(笑)。
    来年の2月14日に出せたらいいなと思ってるんやけど。」
    「2時間しか寝てなくて…「大変やねぇ」とか無いの?(笑)」
    「「HEY! HEY! HEY!」のパーフェクトランキング、テーマ曲別ランキング3位
    4位に入っております。自分の名前が出ててびっくりしたんやけど、(自分が
    番組に)出るのももうすぐやからな(笑)。」
 2. ヤッホー!
    ここからKey弾き語り。イントロは私が思っていたより1オクターブ上で
    弾いていましたが、最近こうなのか、初めからこうだったのかはあまり
    憶えていません。Aメロの途中からお客さんの手拍子が入ります。そらさんは
    無理せずに唄っている感じで、いっそう唄い慣れてきた感じが伝わって
    きました。ファルセットもまずまず。間奏のアレンジが変わっているような
    気がするのですが、それほど回数を聴いたわけではないので、自信は
    ありません。
 MC 「まだまだ話題沸騰中の「ヤッホー!」でした。」
    ここで噂のカブト虫の指輪をお客さんに見せます。私のところからは全然
    わかりませんでしたが。そしてさらに「賛否両論やったんやけど」と言って
    幼虫の作り物を出しました。緑色していることはわかります。色は別にしても
    カブト虫の幼虫のつもりなのかもしれませんね。後ろにいたスタッフは
    「出したよ…」と呆れたように笑いながら言っていました。
    「スタッフ派の方々…ざまぁみやがれ(笑)。もうすぐ(スタッフ派とそら派の)
    決着がつけるからな、待っててください。もしかしてスタッフ派に寝返った
    人おるんちゃうか?(笑)」
 3. たったひとつの窓
    バラードですが数人この曲でも手拍子していました。世間一般でも「バラード
    では手拍子しない」という通説は知れ渡っているかと思っていたのですが。
    そらさんの声は良く出ていました。サビ辺りから少し走り気味。ステージの
    バックが鮮やかな空色になっていて、雰囲気はとても良かったです。」
 MC 「しっとりとバラードを唄った後は…。」
    「ベスト電器のチラシ見た?“そらジオ”に「えらい美人になりましたね」って
    いう葉書が来て、でもあれデビュー当時の写真やったんやけど…。最初から
    美人やったということやね(笑)。」
    「次はちょっと早いクリスマスプレゼント。初のクリスマスソングで、
    定番になったらいいと思っています。コーラスがいっぱい入っていて、
    そらが6人いんねんか。6人数えられたら…何もあげません(笑)。」
 4. 星のクリスマス・ツリー
    「tu-la-la」のカップリング曲。カラオケ+弾き語りでした。会場の音響の
    ため、ほとんどコーラスが聴こえなかったので、判別は不可能でした。
    そらさんの生の声は特に高音部がしっかりしていました。
    曲が終わるとお客さんと一緒になって手を叩いているそらさん。
 MC 「ええ曲やな。」しみじみと2回繰り返します。「(これまでに)何曲
    やったっけ?もう最後の曲やねん。」
    「いろいろ髪に物付けているやんか。「tu-la-la」も付けているんやけど、
    ヒントは…(ジッパーを上げ下げする)。」
    「最近凝っているのは、服とか小物でプロモーションビデオにも“そら服”が
    登場しているやんか。世の中に出せたらええなと思って着々と準備中です。
    広島にも上陸したらいいね。ひと事みたいやけどがんばります。」
    「(「tu-lala」の)ジャケットも変わった服です。予約してくれると
    クリスマスカードもつくそうで。」
    「新幹線で熟睡してたら、よだれたらしていた。」
    「他に言うこと無かったっけ?もう無かったら終わりやで。」
    ここで“そらジオ”告知。「今流行っているのは「幼虫と私のコーナー」と
    「自分好きのコーナー。」
    「写真付けて来てくれている人いる?(ラジオで言っていたらしい)」自分の
    写真を帽子に貼っている人に視線が集まります。「あなたも立派な“自分好き”
    です。」
    「テンテンくん見てる?可愛いやんなぁ。(お客さんが感想を言う)原作者
    に伝えておきます。」“原作者”という言葉が少し“げんしゃくしゃ”
    みたいになって、思い出した話題をさらに続けます。
    「岡山でコメント収録してて、それまで流暢なそら語で喋ってたのに、
    最後にの締めで『以上、いじょみかわそらでした』と言ってしまって。」
    「ほんまに終わりの曲となってしまいました。」(しばらく間があり)お客さん
    から「えー?!」の声。「後のことはともかくとして…(アンコールを期待?)。」
 5. tu-la-la
    カラオケで唄います。サビの“tu-la-la”の部分では手を頭の横で回します。
    曲が終わらないうちに客席の照明がついてしまいました。
 MC 「ありがとう…ございました。」

 そらさんもお客さんももっと続けたいと思っていたようですが、アンコールは ありませんでした。
 再び司会の男性が登場し、トークとなります。「ミニライブということでしたが、 ビッグライブでしたね。」と話を続けます。お客さんがどこでこのイベントの ことを知ったのか尋ねる場面もありました。だいたい店頭、ラジオ、ホームページ ということです。ここで若干ホームページの話題になります。
 「「tu-la-la」はどんなイメージ?」という質問では、「tu-la-la」は おまじまいで「嫌な世の中抜け出せという、よりハッピーになるもの」とのこと。
 髪につける物についても「今日はまだ巻尺やけど、そのうちアイテムアップ します。広島でもやってんねんな、洗濯バサミ。」 その他、“そらジオ”が山口にもエリア拡大されたとか、ライブはまだ決まって いないけれど東京大阪、広島は来年中にはやりたい、とのこと。楽曲提供の 話題については、飯塚雅弓さんに提供したらしいです。
 「また会いましょう」と言って、そらさんがステージを下りようとしますが、 すぐに戻ってきて、キーボードの上に忘れていた幼虫を持って行きました。 終了は15:18頃。

 この後は握手会。人が多いので流れ作業状態でした。最後に私も握手して もらい「ご無沙汰してます」とだけ伝えておきました。そらさんは「こんな遠くまで ありがとうございます」と一言。近くでカブト虫の指輪や巻尺を良く見ておけば 良かったと後悔しています。

 全体的には、インストアライブという雰囲気ではなく、通常のライブの ダイジェスト的なミニライブで良かったですね。無料とは思えない有意義な 内容でした。そらさんの唄については、後半になるにつれて良くなっていた 気がします。一歩間違うと空回りしそうなほどのMCは、まるで喫茶店で 会話しているかのような感じで、これまで以上にパワフルでした。
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copyright かみと,1998