石岡美紀さん@TOWER RECORDS新宿店のリハーサルだけ見て恵比寿へと向かい ました。鍋田幸子さんの出番は2番目だったので、石岡美紀さんのイベントを 見てからでも間に合ったようです。
 18:30開演だったので18時開場だろうと思い、18:10頃に会場着。Guiltyの入口への 階段を下りようとすると、2階のところから「おはようございます」と小声で 話しかけてくる女性が二人いました。ちょうど逆光になっていて、誰だったのか よくわからなかったのですが、普通に考えれば鍋田さんだったのでしょう。 あるいは全く知らない人で、向こうが誰かと間違えて話しかけてきたか…。
 この日は後ろと横に少しだけ椅子があるだけで、ほぼオールスタンディングの 客席でした。開演まで受付でもらったチラシを見ていたところ、鍋田幸子さんの アンケート用紙に「ホームページ2つあります」とあって、私のところも 紹介されていました。雑多な内容なのに申し訳ないと思ってしまいます。

○NICE THERAPY
  Gt,Vo,Dr,Bsのロックバンド。ボーカルの声質は結構良いと思います。イントロで
  SE的にシンセの音を入れてくるパターンが得意なようで、その辺はちょっと
  変わっていると思いますが、全体として音楽的には平凡な気がしました。

○鍋田幸子
  今回はKey,Gt,Dr,Bsのサポートでした。鍋田さんは白い半袖のセーターに、
  茶色の革のスーツでした。

 1. MAMA SAID
    いつものように「MAMA SAID」と叫んでからスタート。この日のステージでは
    一番良く声が出ていたと思います。いい雰囲気で始まります。
 2. すばらしい世界
    温もりの感じられる前向きな曲です。唄い出しで半拍早く入ってしまいますが、
    知っている人でないとわからないかもしれません。後半では高音が危なく
    なってきます。ここまでの2曲はギターを弾きながら唄います。
 MC お客さんの声援に「めっちゃ嬉しいなあ。」4年ぶりのGuiltyとのこと。
 3. 楽しく人生を送ろう
    ギターを置いて唄います。この曲はアレンジの勝利という感じがします。
    軽快に歩くようなテンポです。
 4. TOKYO
    東京という街は冷たいと思っていたけれど、友達もできてまんざらでもない、
    と思い始める主人公。歌詞の中に雪が出てきますが、冷たいものではなく、
    美しいものとしての存在なんですよね。
 MC 「今唄った曲は代表曲となります。」「神戸出身なんですけど、今日は神戸から
    友達も来てくれています。この歌を唄う度に、いろんな人に感謝しなくちゃと
    思います。」「前回のライブの反響が良くて、“CD買います”と手紙をもらった
    んだけれど、CDは出していません。」
 5. HOME
    椅子に座り、ちょっとしたアコースティックコーナーになります。弱めに唄うと
    音程が不安定になってしまいます。バックの音が少ないので妙に気になります。
 MC 「世紀末ですよね。何か変わったこととか、嫌なことありました?」「今回の
    アンケートで“あなたの悩みごとは?”というのがあるのですが、青少年の
    皆さんはぜひ書いて下さい。」「1995年って何があったかわかりますか?」
    阪神淡路大震災の答がすぐに返ってきました。事務所のことで問題があったり
    して、目が覚めたときには惨事になっていた。そういう惨事に気付かなかった
    自分が嫌だったけれど、振り返ってみると1995年は自分の人生の変わり目でも
    あった。
 6. 1995
    憶えやすいサビが印象的で、以前も聴いたことがある気がします。と思って
    調べてみたら、初めて鍋田さんを見た95/11/28のステージでは最後に唄って
    いました。
 MC メンバー紹介。次は「CHANCE」という映画を観て作った曲。
 7. CHANGE
    1コーラス目はドラムとキーボードの音だけで、リズムのとり方が難しくなって
    いて(鍋田さんがリズムに合っていないのかと思った)、アレンジがガラッと
    変わっている印象でした。2コーラス目からはバンドの音が厚くなり、普段の
    感じに戻ります。

 前半の声の張りが、後半まで持続できるようになるといいのですが。でも、 彼女の唄を聴いていると伝わってくるものがあるんですよね。身を削りながら 魂で唄っているような力を一曲一曲に感じます。
 「MAMA SAID」の歌詞にあるように、年を重ねるにつれて親や周囲からの 風当たりも強くなっているのだろうし、「TOKYO」にあるように、東京で夢を 追いかけて暮らす中での不安感みたいなものもまだあるのかもしれません。 ちょっと前の彼女のステージでは、そういったことからの焦燥感があったと 思うのですが、良い意味で開き直った部分があるのでしょうね。近ごろ本当に 生き生きとしています。

○太田美知彦
  Gt,Key,Gt,Dr,Bs,Cho(女),Choというサポートで、本人はKeyVoでスタート。
  とても素直なメロディーで、聴きやすいポップスでした。多くの女性客が
  見に来ているのもわかる気がします。良い曲を唄っているという印象です。
  今後も今回と同じ構成でライブをしていくそうで、新たにバンド名を付ける
  予定だとか。

 帰りに出口のところで鍋田さんに肩を叩かれ呼び止められました。鍋田さんが いることに気付いていなかったので(全然見ていなかった)びっくりしました。 前回のライブレポートで「写真を撮らせてもらえば良かった」と書いていた ことを読んでいたらしく(私は書いたことを忘れていた(^_^;))、出口のところで 写真を撮らせてもらいました。
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copyright かみと,1999