3/21にデビューシングル発売を控えた三角堂の招待制ライブを見に行って きました。開場時間前に渋谷TAKE OFF 7に到着したのですが、誰も待っている 様子がなく、はたしてお客さんは来るのだろうかと心配になります。 しかし開演前には用意された席はほとんど埋まり、70人くらいのお客さんが 入っていました。
 ステージは実に簡素で、左側に「三角堂」と刺繍された掛物と、あとは二人の マイクがあるくらいでした。三角堂はボーカルの流さんとギターの春さんの 男女ユニットです。
 13:10頃スタート。

 MC 「こんにちはー。三角堂でーす。みんな元気?」
 1. 会いにいくよ
    若干サラッと唄っている感じ。爽やかな雰囲気が会場内に漂います。
 MC 「改めまして、こんにちは。三角堂です。初のTAKE OFF 7 でのライブです。
    こんなに来てくれてありがとう。太陽も真上にあって、健康的な時間ですね。
    春は朝が弱くて、私はおもいっきり昼型で…。」ここで春さんがぼそっと、
    「眠いねぇ(笑)。」
 2. そら
    この曲、私は非常に気に入っています。調子が悪いときは高音が唄いにくい
    ようですが、今回はバッチリ、これでもか、というくらい声が伸びています。
    青空の広さを感じさせる曲です。本当に見事です。
 MC ここでお互いの名前を紹介。流さんは「タイミング悪〜う。」
    「三角堂という名前を付けてから、街にある何とか堂という店が気になって、
    良く教えてもらうのですが、中野には動物堂というフクロウを放し飼いにして
    いる店があるそうで、フクロウ好きの二人としては、行って遊んでみたいと
    思っています。」渋谷の路上でカラスを見せ物にしている人がいて、春さんは
    腕にカラスを乗せたとか。
    「吉祥寺にはその名も三角堂という古本屋があるんだって。どっちが本物
    かなぁ。」春さん「あっちだよ。」「今度行って“ダブル三角堂”って写真を
    撮ってきたい。」
 3. あの街のどこかで
    ストリートではわかりにくかったのですが、改めて聴くと唄の強弱も見事で、
    情感たっぷりに唄っています。
 MC 「まだデビュー前の新人なので、初めて物語がたくさん有るんです。この間、
    初めてプロモーション撮影に行ってきました。場所はニュージーランド…
    うっそー!(笑)本当は北海道の美幌峠とかいう…それも嘘(笑)。都内近郊の
    某牧場で撮ってきました。電線とか鉄塔のような遮る物がなくて、空がきれいで
    それだけで感動してきました。春はノリノリで弾いちゃってといわれていたけど、
    私はレフ板で光を当てられていて、眩しくてだんだん目が小さくなっちゃって。」
    「でも出来は最高で、みんなにも見てもらいたいっていう感じですけど。
    テレビとかで流れたらいいなぁ。」
 4. それぞれの歴史
    3/21発売のデビュー曲です。唄にパワーがあります。二人のハーモニーも
    決まっています。
 MC 「今の曲が発売になると同時に、ツアーが始まります。発売日には私の
    故郷の帯広でライブをします。故郷に錦、こにしき…くだらない(笑)。
    2、3年ぶりに帰るんですけど。」ここで「北の国から」を思わせる
    ギターを弾く春さん。「帯広は冬はすごい寒いところで、昔はマイナス30度
    とかいっていたくらいで、しゃぼん玉を膨らますと、パリンって凍るんです。
    だから良い氷が張るんですよ。私はスキーはボーゲンだけど、スピード
    スケートは超一流。うまそうでしょ?」「みんなも来なよ、北海道ツアー。」
    これだけ寒いところだという話を聞かされては…(^_^;)。
 5. 丘に咲く花
    懐かしさを感じさせる、少しせつない曲です。北海道の広さを思い浮かべ
    ながら聴いていると、雰囲気が良く伝わってきます。オカリナが似合いそう。
 6. たいせつなもの
    低音から高音までしっかり唄っていて、全く文句の付けようがありません。
 MC 次回ライブ告知。東京近郊では3/23渋谷La.mamaです。
 7. Party time
    会場から手拍子が起こります。前回聴いたときはメロディーが散漫な印象
    だったのですが、今回はしっかり楽しめました。ややハーモニーが崩れがち
    なところはあったものの、気にならないレベルです。
 8. ハレルヤ
    路上唄(ストリートライブ)を始めてからずっと唄い続けている曲とのこと。
    ファルセットも綺麗に出ています。ボーカルに少しリバーブかかりすぎかも。
 MC 「みんな、今日はどうもありがとう。」
 9. そとに飛びだせば
    改めて二人の声の重なりの素晴らしさを実感させます。

 ここで二人がステージを下ります。じわじわと沸き起こるようにアンコール。

 MC 「(春さんへの声援が多いことに)いいなぁ。(流さんへの声もあり)ありがとう。
    唄うよ。」
E1. 願い
    ゆったりとした3拍子の曲。どちらかといえばメロディーは使い古された
    感のあるものですが、歌唱力で十分カバーしています。
 MC 「ありがとう、最後に「それぞれの歴史」唄います。」
E2. それぞれの歴史
    客席から再び手拍子。春さんの声がうまく重なってくるところなど、
    バランスも完璧です。流さんは少し涙ぐんでいたようでした。
 MC 「ありがとう、三角堂でした。」

 終了は14:10でした。
 途中のMCで、少しダレてしまうところはありましたが、とても良いライブだったと 思います。このところ私の評価は厳しくなっていて、点数で言うなら60〜70点の ライブを多く見ている気がしますが、このライブは減点部分を差し引いても 120点くらい付けたい気分です。嬉しくてニヤニヤしながら聴いていました。
 流さんの歌唱力、声量、そして春さんの声、唄のバランス、二人のハーモニーが 見事に展開され、前向きな楽曲が多いことも二人の雰囲気に合っていて、 思う存分堪能できるライブでした。

 オフィシャルファンクラブ「三組」が出来るそうで、この分だと入って しまいそうです(^_^;)。その他、お知らせとしては4月からFM世田谷(82.4MHz)で 番組がスタートするとのこと。デビューに関する詳細も良くわかっていない のですが、ますます今後の展開が楽しみです。
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copyright かみと,1999