川口リリアパークで米倉千尋さんと森口博子さんが出演するイベントが 行われました。これは“川口国際文化交流フェスティバル'99”という イベントで、第9回目になるのだそうです。この日から3日間行われる ことになっているとか。
 私が会場に着いたのは16:15頃でした。屋外の特設ステージで、客席は芝生の 上にベンチが並べられている形。ちょうど米倉千尋さんのリハーサル中でした。 千尋さんはオレンジ色のスリップに紺のロングスカート、腰には茶色い上着を 巻き付けていました。
 客席センターの前から4列目のベンチに座ろうとしたときに、千尋さんが気付いて 手を振ってくれました。他にもイベントを待っている人は何人かいましたが、 千尋さんがわかっている千尋さん目当てのお客さんは、まだ来ていなかったの かもしれません。リハーサルは途中だったと思われますが、私が聴いた曲は 以下の通りです。

R1. 約束
R2. FRIENDS
R3. 10 YEARS AFTER
    ここからはカラオケが入ります。
R4. WILL
R5. ライラ・ライラ・ライ

 今回はKey,Gtのサポートが入っていました。「ライラ・ライラ・ライ」では 「7曲目…」と言っていて、2、3曲程度かと思っていた予想は外れていました。 そのままイベントが始まるのを待ちます。

 開演は18時。椅子は全て埋まり、遠くの階段の方まで見物人がいるほどでした。 多分200〜300人は見ていたと思います。司会の女性に紹介されて千尋さんが登場。 千尋さんは白のワンピースでした。

 MC 「皆さん今晩は。晴れましたね。私、雨女なんですよ。雨降ったらいやだなと
    思っていたんですけど、晴れて良かったです。今ドカンと盛り上がって、後の
    森口さんに続けたいと思います。」
 1. 10 YEARS AFTER
    カラオケにKey,Gtが入る形です。唄は、お客さんの様子を見るような雰囲気が
    あります。
 MC
 2. 世界中の悲しみから
    曲の途中で変なおじさんがステージの正面に座り込み、少し緊張した表情の
    千尋さん。唄も固くなってしまいました。
 MC 「暑いですよね。」川口は初めてとのこと。駅前が開けていてびっくりしたと
    話していました。「この後出演する森口博子さんとはガンダムつながり」と、
    やはりガンダムの話が出てきます。他にも、なぜかクリーニング協会のCMの
    話が出てきて、水曜日のフジテレビ「笑っていいとも」の前くらいにCMが
    流れるそうです。このCM自体は古く、「心からSHINING STAR」が使われている
    ものです。
 3. 嵐の中で輝いて
    少し音程的に危ないところがありました。この曲はどうも勢いが優先してしまう
    感じがあります。
 MC アニメ「封神演義」の話題。
 4. WILL
    突き放すような唄い方をしています。前回のイベントで初めてフルコーラス
    聴いたときは、サビのリフレインがくどいかなと思っていましたが、今回は
    それほど気になりませんでした。
 MC 「ここからアコースティックになります。」メンバー紹介。ギターは以前の
    ライブでもサポートしていた福田真一郎さん。キーボードを紹介しようとして、
    名前を度忘れしてしまいます。キーボードは まえさきしろうさんとのこと。
 5. 約束
    ここから座って唄います。カラオケがなくなり、Key,Gtのみの伴奏になります。
    外で聴くと、音の抜け具合が気持ち良いです。
 6. FRIENDS
    「WILL」のカップリング曲。初めてフルコーラス聴きました。最初に聴いた
    印象は「My song for you」のメロディーをやや複雑にした感じ、というもの
    でした。でも通して聴いてみると、自然に耳に入ってきます。
    アコースティックはここまで。
 7. ライラ・ライラ・ライ
    再び立ち上がり唄います。高音が非常に良く出ています。
 MC 2ヶ月連続のCDリリースに伴って、この夏は各地でイベントがあるとの話。
 8. TRY ON MY DREAMS
    最後にこの曲を持ってくるとは全く予想しませんでした。もう少しお客さんの
    ノリがよければ、お約束とかの振りとかかけ声とかできそうな感じです。

 1時間近いステージだったことだけで満足でした。前半は少し自己中心的というか、 お客さんまで気持ちが届きにくく、やや固いところはありましたが、後半になるに つれて、千尋さんらしい伸びのある唄声が響いていました。全体的にみても 良い内容だったと思います。

 続いては森口博子さん。この頃になるとお客さんは700〜800くらいになっていた のではないかと思います。客席の前の方には「森口博子我命」と背中に書かれた お揃いのはっぴなどを着ている、いわゆる親衛隊系の人たちがいました。 この男女数名の集団とは別に、アイドルファン系の集団もいて、かなりすごい 状況です。
 森口博子さんは、シルバーのパンツに白の編み目の大きなニット風の上着で登場。

 1. あきらめちゃだめよ…輝いていて…
    前の方のお客さんのどの辺まで森口さん目当てだったのかが、瞬間的にわかる
    曲でした。それまで普通に手拍子する程度だったのに、ピッタリお約束の
    振りを始め、思わず笑ってしまいました。前の方は予想通りほとんどが
    森口博子さんのファンだったようです。
 MC 川口国際文化交流フェスティバルの説明。スペインのリリア市と川口市が
    姉妹都市かなにかになっているような話をしていました。森口さんも米倉千尋
    さんの話題を出しますが、同じレコード会社とまで言っておきながら、
    「ちさとさん」と間違えて言っていました。
    ここで「スピード」という曲のお約束の振り付けをお客さんに教え、少しだけ
    練習します。
 2. ホイッスル
 3. スピード
 4. レッツゴー
 MC 「屋外のステージは気持ち良い。皆が小さな宇宙を作っている感じ。」
    「いろいろな仕事をしていますが、直接皆に会って唄を届けるときが
    一番好き。」
    ここで寒がりだという話題に。冷房の温度が気になるそうで、森口さんは
    冷え性の露出狂なのだとか。タクシーに乗ったときなど冷房を弱めて
    もらおうとするのですが、強気な小心者の森口さん、運転手さんの気分を
    損ねないように、色っぽく言ってみたりキャリアウーマン風に言ってみたり
    しているそうです。弱気でいると相手に強く出られるということも話して
    いました。
    ここで前にいた酔っぱらい風のおじさんが唐突に「ものまね」と声をかけ、
    話の途中でものまねをすることになってしまいます。森口さんはさすがに
    お客さんの扱いに慣れていて、菊池桃子さんや工藤静香さんの真似をしながら、
    「間が悪い」とうまく制していました。
    続いて、よく言い間違える話。インタビューを受けているとき、「はい」と
    「ええ」が混ざって「へぇ」と言ってしまうことがあったとか。また、
    日テレ系24時間テレビで皆がカンペを見ながら唄っているのに、加山雄三
    さんだけがカンペを見ずに唄っているのに気付き、「すごいですね」と
    言ったところ、「俺の唄だから」と言われたとか、おっちょこちょいな
    ところを披露していました。

    ここからアコースティックコーナーになります。サポートとしてギターの
    つぼいひろしさん、キーボードのえびはらしんじさんが登場。
    つぼいさんは、昨年末クリスマスのディナーショーの時には何も言って
    いなかったのに、2月に会ったときには結婚したということで、森口さんは
    「山瀬まみちゃんも結婚したし、私の薬指が埋まるようなことになったら、
    皆さん祝福して下さい。でも、まだ井森もいるし(笑)。」と話していました。
 5. 会いたくて会えなくて
    ここから椅子に座って唄います。
 6. もっとうまく好きと言えたなら
 MC ここで再び立ち上がります。8/7に森口博子として15回目の夏になる、という
    ことを話していました。持ち歌も100曲を越えたとのこと。
 7. セイセイセイ
    広瀬香美さんの作品だそうで、プライベートな森口さんの部分を書いた曲
    なのだそうです。
 MC 紅白歌合戦の話題。
 8. エターナルウインド

 終了は20時でした。森口さんの唄は最初は少し弱めかな、という感じでしたが、 後半はしっかり聴かせてくれました。それにしても、バラエティ番組などで鍛えた(?) 話術は見事なもので、お客さんとのコミュニケーションのとり方はさすがです。 でも話が長く傾向にあるので、唄っている方が良いと思えることもありました。
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copyright かみと,1999