この夏一番の組み合わせかもしれないライブが原宿ルイードで行われました。 "Female Vocal Night"です。出演4組とも見たことのあるアーティストで、 とても楽しみにしていました。まんまとルイードにはめられている感じすらします。
 会場に着いたのは17時頃で、時間と出演順を確認してから30分ほど時間をつぶし、 改めて会場へ。今回はどこからチケットを買っても違和感はないところですが、 やはり一番付き合いの古いDr.Washingtonから買うことにしました。KOKIAさんが 階下から上がってきたりしていましたが、相変わらずドクワシは受付に現れないので、 別の人たちから買おうかと言っているところへマーシーが現れました。
 楽屋も結構楽しかったのか、楽器のことについていろいろ尋ねられていたとの ことでした。ドクワシと木村至信さんは以前ルイードで対バンをしたことがあり、 ソマリのギターのこいけさんは、鍋田幸子さんのサポートメンバー、どちらも 少し記憶にあるようでしたが、私が話すまでマーシーは思い出せなかったみたいです。 他のバンドはマネージャーがいるのに、自分達にはいないとぼやいていました。
 ちなみに、木村至信さんとソマリも対バンだったことがあります。

○木村至信
  DMでは“アマチュア最後のライブツアー”とのことで、もしかしたらメジャー
  デビューが決まったのかもしれません。彼女も随分長いこと活動しているのですが、
  長野在住ということもあり、東京ではあまりお客さんを呼べない辛い時期が
  続いている気がします。今回は対バンにも恵まれて、多くのお客さんに
  聴いてもらい、彼女もいつも以上に生き生きと唄っていました。

 1. アクアリウム(?)
    わかりやすく滑らかな懐かしいポップスという感じのするメロディーの曲です。
 2. KEEP ON TRYING
    この曲も何度も聴いたことがあります。
 MC 「暑中お見舞い申し上げます。」
    高校野球で母校が甲子園に出場しているものの、あまり高校も愛着がないけれど
    にわかに応援している。皆で期待するのが好きでは無い。でも今日は甲子園モード
    で、一度負けたら次は無いという意識で唄います。
 3. Having Something
    新曲。メルヘンチックな曲でした。
 4. A HARD DAY'S NIGHT
    前曲からメドレーのようにつなげていました。
 MC 「アジアの民として聴いて下さい。」
 5. ASIAN SOUL
    初めて聴いたときはあまり良い印象はなかったのですが、聴く毎に奥の深さを
    感じる曲です。どうやらタイトルが変わったようですね。
 6. HAPPY LIFE
 MC 「暑いですか?それはライトで暑いのでしょうか?それとも勝手に大きな声で
    唄っているから暑いのでしょうか。」「勇気をもらったようなライブでした。」
 7. 愛だけで幸せになろう
    最後はバラードでしめくくります。

  今回の木村至信さんは調子良さそうで、これでもかというくらい声が出ていました。
  いつもながらにすごい声です。曲調もすっきりしたものが多く、くどいMCも少なく、
  全体的にみても良い内容だったと思います。個人的には季節柄「ひまわり」を唄って
  欲しかったところ。今日の内容ならCDも売れたと思うのですが、全体の終演時には
  既にいないといういつものパターンだったので、きっと損していたと思います。
  DMにあったアマチュアラストライブツアー(メジャーデビュー?)に関する話は
  結局聞けませんでした。

○KOKIA
  私にとっては一番馴染みの薄いアーティストです。見た回数はソマリと変わり
  ませんが。

 1. 私は歌う小鳥です
    ファルセットの使い方が好き嫌いの分かれるところでしょうね。私は嫌いでは
    ありません。
 MC 「今日は随分いっぱいの人ですごいなぁ。ちょっとは私のことを知っている
    人がいるんじゃないかと期待して、時間もないことですし、自己紹介とかは
    省略して…。」
 2. DIARY
    数え唄のような英語詞のマイナー調の曲です。
 3. わすれもの
 4. I catch a cold
 MC ここで立ち上がります。「今日は祭りでもないのに下駄を履いてきまして、
    ペダルを踏めないことに気付いて、裸足で失礼しました。」
    9/9 21時からのテレビ東京「ネシアの旅人」の主題歌を唄うことになった。
 5. 愛しているから
    この曲だけカラオケです。
 MC 「アルバム『song bird』は聴いていただいたでしょうか?半分くらいですかね。
    聴いていただけたらと思います。人生変わりますよ。」
    いつも欠かさず見に来てくれていた友達のエリカさん、今日は彼とデートで
    来ていない(デートでルイードに来ればいいのに、と思うのは私だけ?)。
 6. エリカ
    後半ミスタッチがあり、危うくボロボロになりそうでした。
 MC 「間違えちゃいました。バレていると思うので言っておきます。」
 7. ありがとう…
    高音に引っかけるような唄い方が一段と耳に残ります。きっと初めはこういう
    唄い方ではなかったのでしょうけれど、もう癖がついているのでしょうね。

  今回の出演者の中では一番若いこともあり(他の人たちの年齢を正確に知っている
  わけではありませんが)、みずみずしいステージという気がしました。
  以前はもっとおとなしい人というイメージを持っていたのですが、ステージを
  見る毎にそんなイメージがどんどん崩されていくMCでした(^_^;)。

○Dr.Washington
  前回のライブの時から「今度のライブはメジャーの人たちが対バン」と、少し
  プレッシャーをかけすぎたかもしれません(^_^;)。この日の出演順は彼らにとって
  非常にラッキーです。お客さんもたくさん入っている状態でした。
 1. Midway Progress
    この曲を聴くのは久しぶり。マイキーさん少し緊張している様子。松ちゃんは
    かなり緊張している感じ。イマリンとマーシーはいつも通り。こういうところで
    マーシーは結構強い。
 2. 花を咲かせよう
    今回の新曲1曲目。まずはお客さんに3・2のリズムで手拍子を要求します。
    マイキーさんがメインボーカルで、ミドルテンポの曲でした。途中でリズムが
    変わったりして、ちょっとバラつく感じでした。
 MC 「バラードを1曲にしようと思うと大変で。お盆なので、(マーシーの)亡くなった
    母を唄った曲を。」
 3. ポエム
    この曲も久しぶり。イマリンのオカリナが良く似合う曲です。マーシーの声が
    少し湿っぽい感じ。
 4. イッツアワンダフルジャーニー(仮)
    今回の新曲2曲目。「ワッツアワンダフルジャーニー」のような曲を、という
    ことでマイキーさんが作ったけれど、似ているのはタイトルだけ(^_^;)。
 MC 「Ladies Vocal Dayなんだって。」
    「また騙された。」

    「Dr.Washingtonは花やしきを応援しています。花やしきが永遠に続くように
    応援する歌を作りました。」
    「花やしきで唄わせてもらえるように広報の人にお願いしているのですが、
    その話は進んでいます。」
 5. 花やしきForever
    風刺が効きすぎているので、本当に気に入ってもらえるのかちょっと心配。
    マイキーさんがメインボーカルで、残りの3人が真面目にコーラス入れて
    いるのを見て、思わず笑ってしまいました。
 6. Singin' My Song
    またしても歌詞が書かれた幕が用意されていました。もはや誰にも止められない
    勢いで走り抜ける感じ。
 MC 「トンかつのたくあんくらいにはなったかな?」
 7. ワッツアワンダフルジャーニー
    いつものようにかけ声を練習させてからスタート。

  新曲はもう少し調整が必要という感じ。一方、定番曲はいつもながらに楽しい
  雰囲気がいっぱいでした。いい汗をかかせてもらいました。ドクワシのイメージ
  としては、宣伝カーでしょうか。賑やかな音楽を連れ、風のように通り過ぎる
  爽快感があります。

○ソマリ
 1. メッセージ
 MC 「暑い中どうもありがとう。」
 2. 愛のようなもの
    ライブでは初めてやるとのこと。
 MC 2000年に小学生の時に書いたタイムカプセルの手紙が送られてくることに
    なっている。当時の未来を限りなく裏切っている。
 3. 無表情
 MC 次の曲はアルバムの中で一番最後に作った曲。
 4. many days many times
    この曲はキーボードを弾かず、立って唄います。
 MC メンバー紹介。
 5. 全身〜からだ〜
    途中でギターにトラブルがあり、ものすごいノイズを出していました。
    結局途中でギターを交換していました。

  一段と音が濃厚になった気がします。技術的なレベルは文句ないので、
  安心して見ることが出来ます。

 全体を通して、4組のアーティストが起承転結になっているという印象でした。 木村至信さんが会場をあたため、KOKIAさんがしっとりとした中にも全体のペースを 整え(やや力不足かな。KOKIAさんと木村至信さんの順序が逆の方が良かったかも)、 Dr.Washingtonが妙な盛り上がりを見せ、ソマリがきっちり締めくくるというもの。 そんな中でドクワシ以外は全てKeyVoだったこともあり、ドクワシだけが異質という 気がしました。ただ、KOKIAさんとソマリの“音としての声質”は似ている気がする ので、ドクワシをはさんだのは正解だったかもしれません。それぞれのアーティスト が特長をうまく表現できていたと思います。
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copyright かみと,1999