大阪から渋谷に直行して和木ちえりさんのライブを見てきました。 いつものように"Simplicity"というイベントライブです。

○遊海
 1. 時の中で
 2. 無いものねだり
 3. 君に
 4. 猫
 5. 口紅
 6. ゆりかご
 7. 銀の雫
  アングラフォーク系のイメージが強かったのですが、少しずつ雰囲気が明るく
  なってきている気がします。「君に」などは印象的な曲で、唄の力を感じさせます。
  ハスキーな声質は佐藤ひろこさんに通じるところがある気がします。

○The Rosy Future
  Bs,Vo(女),Dr,Gtのロックバンド。
 1. Season of Roses
 2. 暴虐
 3. ネコのてもかりたい
 4. HAPPY NOW
 5. 運命〜サイクル〜
 6. You're still on your way
 7. UNIVERSE
 8. 飛行船の旅
  はっきりした声質で声量があり、ダイナミックな唄い方。ファルセットもしっかり
  していて、安心して聴いていられるバンドでした。MCで「19世紀最後のライブ」
  などと言っていました(今は20世紀ですし、しかも20世紀は2000年までなのに)。

○プリン
  パゲ丸さん(ウクレレVo)、プヂさん(ウクレレVo)と、男性の さんまさん(Bs)の3人。
  名前だけは知っていましたが、見るのは今回が初めて。技術的にはまだまだという
  印象でした。そんな未熟さもウクレレに合っているのかもしれません。ウクレレに
  ディストーション効かせたりして、結構変わったことをしている人たちでした。
  「黒猫のタンゴ」「恋のバカンス」「恋は水色」などのカバーを含めた演奏でした。

○和木ちえり
  アンケート用紙には「これに懲りずにまた来て下さい」というようなことが書いて
  あり、一体何をするんだろうか?と期待が高まる中、登場したちえりさんは
  猫の耳と尻尾を付けていました。まずはピアノのところで、ナレーションを
  始めます。
 1. SUNDAY
    同じように耳を付けた寺田英樹さん(Gt)と橋本高さん(Gt)を順に紹介。まずは
    3人での演奏。静かな雰囲気で始まります。
 2. SING AGAIN
    この曲の前に入江修哉さん(Bs)を呼び込み、4人での演奏。さらにしっとりと
    した内容。
 3. LET'S SLICE ONIONS〜たまねぎきざもう〜
    田島秀樹さん(Dr)を加えて、メンバー勢ぞろいとなります。
    軽快なロックンロールです。途中でちえりさんもピアノを弾いていました。
    演奏後には全員でフィナーレのごとく、手をつないでお辞儀をします。

 MC ここで猫の飾りを取ります。「お遊戯会が心配で眠れませんでした。」
    「改めまして、和木ちえりです。」「"Simplicity"でしかライブをしていない
    ので、イベントとともに私も成長していけたらと思っています。8回目になり、
    10回を目標にしてがんばってきました。」
 4. FOR PURE EVE
    フレンチっぽい明るい感じの曲。

 MC 「ライブを始めた頃はガチガチに緊張していたけれど、このようにエスカレート
    していくんですね。」ここで、野村沙知代さんに関する“ここだけの話”(笑)。
    内緒ということなので、内容は伏せておきましょう(^_^;)。
 5. TAKE ME AWAY
    お馴染みの曲。一気に大人っぽい雰囲気になります。
 6. ALONE
    この曲は何度聴いても良いと思ってしまいます。メロディー、アレンジ、
    唄い方など、かなり気に入っています。心の支えを失ったときの精神的な
    脆さ、せつなさを感じさせる詞も好きです。
 7. KARIES
    どんよりとした重さを感じさせる曲。後半に向けて、曲のスケールが広がって
    いきます。
 8. FELLOW
    これもお馴染みの曲。細かいビブラートを効かせた唄い方をしていました。

 ここで本編終了。アンコールになります。再び猫の飾りを付けて登場します。

 MC 「一瞬人間になった猫たちが、また猫に戻った。」トイレに行ったら尻尾が
    濡れそうになった。「置いて行かれたお客様、さっきのは何だったんだ、
    さっきの前はなんだったんだ?と思っていらっしゃるかと思いますが、謹んで
    お詫び申し上げます。これに懲りずに、次回、次々回も来ていただければ
    慣れてくると思います。」お客さんに「Are you ready?」と尋ねると、
    お客さんもしっかりしていて「ニャー」と返します。
E1. 夜行列車(?)

  前半のショートミュージカルのようなところは、さすがに堂々としたもので、
  また彼女のお芝居も見てみたいと思わせてくれます。中盤のマイナー調の曲は
  歌の基本となっている世界観があるように感じました。「これに懲りずに」などと
  言っていたことから、あまり自信の無い企画だったのかもしれませんが、私は
  面白く見させてもらいました。

 ライブ終了後に、なんとなく帰らずに入り口の前にいたら、ちえりさんが 楽屋の出入り口(?)側から回ってきました(出待ちするつもりじゃなかったの ですが…)。遠くの方からどうなるのかな?とボンヤリ見ていたら、「いつも ありがとうございます。インターネットも…」と、気付かれているとも 憶えられているとも思っていなかっただけに、ちょっと焦ってしまいました。

 4組のアーティストとも猫に絡んだところがあり、この企画全体で猫がテーマに なっていたのかもしれませんね。
SAIL Music Laboratoryへ戻る
copyright かみと,1999