TQC Dynamic Orchestra feat. MYNAによるライブが江古田BUDDYで行われました。 現在活動休止中である東京Qチャンネルのボーカルすどぱぁこと須藤まゆみさんが MYNAとして活動を始めた第1弾となります。開場前から続々とQチャンファンが 集まります。遠方から来ていた人も多かったようです。25分ほど遅れて開場。
 江古田BUDDYはジャズ系の人たちが出演しているところ、というイメージがあり、 中に入るのは初めて。思ったよりも広いスペースで、テーブルやソファがあったりと、 食事をしながらライブを楽しむようなところなのかもしれません。お客さんの数は 150人くらいだったのではないかと思います。
 開演は20分ほど遅れた17:20頃でした。まずはGt,Bs,Dr,Keyの4人が登場し、 須藤まゆみさんが現れます。私は一番後ろの方で見ていたのですが、演奏が 始まった頃に割さんが横に来て、顔を見合わせてお互いに驚いていました。

 1. Which
    素直なメロディーでポップな曲。
 MC 「今晩は、MYNAです。お待たせしました。最後まで楽しんでいって下さい。」
    ここでメンバー紹介。稲葉成秀さん(Gt)、森賢一郎さん(Bs)、芝典生さん(Dr)、
    はらだたつやさん(Key)。
 2. 空
    メロディーがせつない曲。結構好きなタイプの曲です。
 MC 「年末にこんなに集まっていただいてありがとうございます。外で待たせ
    ちゃったけど、毎度のことなので…。最後まで楽しんでいって下さい。」
 3. 無いほどにあるもの
    ミドルテンポ。
 4. 手を振ってさよなら
    キーボードで始まる3拍子の曲。
 MC 「今回12,3曲新しい曲を書いたのですが、締め切りがないと書かないので、
    11月の末からエンジン全開、日記やネタ帳を引っ張り出して詞を書きました。
    (「手を振ってさよなら」の歌詞をきっかけに)CD捨てられる人います?」
    今回CDを作った、という話。CD-Rで出すことになり、稲葉さんの3台のMacを
    フルに活用して制作したそうです。ところが、深夜3時の時点ですどぱぁが
    電話してみたところ「今、ジャケットが1枚できました。」と、もうろうと
    話していたとか。結局、数十枚程度(30枚くらい?)しか作れなかったそうで、
    1部と2部の間の休憩で売る、ということになりました。
    MYNAという名前になるまでに、インターネットで名前を募集していて、
    寄せられた名前の候補を紹介します。最優秀賞の二人に、そのCDがプレゼント
    されました。

    ここでゲストとして、草の なりたたくさん(Perc)、にしおけんさん(Key)の
    二人が登場。
 5. あくび
    ボサノバ風。
 MC 草の二人は逃げるようにステージを下ります。続いてStyle-OのP-sukeさん(Gt)
    と猪浦教行(チャーリー)さん(Harmonica)が登場。
 6. waning moon(下弦の月)
    ビブラフォン系の音で始まる曲。大人っぽい雰囲気。これも好きなタイプ。
 MC さらにStyle-Oから村中靖愛さんが登場。
 7. 君は巳年
    スカ系の軽快な曲。
 MC Style-OのCDの宣伝。
 8. 雨の日のつばめのように
    この辺のすどぱぁの声が一番良かったと思います。
 9. Don't be afraid
    3連系の曲。P-sukeさんはこの曲に仮に「3分で3分でチーン」という歌詞を
    付けていたらしい。

 ここまでで第1部終了。18:40頃でした。30分の休憩となりますが、その間に 草の演奏があることになっていました。前半はCDを販売していることもあり、 多くのお客さんが行列を作っていて、すぐに完売してしまったようです。
 休憩になったところで改めて割さんに挨拶。私と割さんのいた場所はトイレへの 通路になっているらしく、たくさんの人が通って行くのですが、半分くらいの人が 割さんの存在に気付いていました。その様子を見ていると結構笑えたりします。
 18:50頃に草の演奏が始まりました。

10. 毒魚の館
11. ずうっと、さよなら
    この曲からすどぱぁが登場して唄います。
12. 夕暮れ前

 2部のスタートは19:20頃。バンドのメンバーが登場し、すどぱぁが草の二人と P-sukeさんを呼び込みます。この3人で“クサイルO”なのだとか。

13. 心
    ほのぼのとした曲。
 MC バンドのメンバーが下がり、ここで他力本願寺住職こと、割田康彦さんが登場。
    東京Qチャンネルの形になります。この日の割さんはギターです。
    すどぱぁ「久しぶりですね。」
    割さん「昨日会ったじゃないですか!」
    割さんは昨日出演の話を聞いたとかで(本当かどうかはわかりませんが)、DMなど
    に名前が出ていたことも最近知ったらしいです。
    ここですどぱぁもステージを下り、割さんのステージになります。いつもの
    調子で(今回は住職でしたが)ギャグを交えながらのトーク。楽屋で5,6曲ほど
    作ったけれど、どれも中途半端ということで、タイトルだけ紹介。
    「携帯」「縦笛」「靴下」「リベンジ」「かき揚げ」「やまんば」など。
    一応リクエストを募りますが、お約束通りそれを無視して選曲。
14. 靴下
    住職の声のままギター弾き語りで唄います。東京Qチャンネルでは唄以外を
    担当していた、というくらい滅多に唄わなかった割さん…と驚きの目で見て
    いたサビのところで、プツッと終わってしまいました。そこまでしかできて
    いないのだとか。
 MC 再びすどぱぁ登場。「絶対唄わない割さんでしたが、変わりましたね。」
    すどぱぁが割さんの近況を尋ねます。膝の骨を折った話など。すどぱぁの話題
    になり、最近のCM出演の話。タイガー炊きたて、バスマジックリン、森永、
    ツイストなど。割さんは声優さん関連のプロデュースをしているそうです。

    江古田BUDDYは、東京Qチャンネルがデビューする前の1993年11月29日にライブを
    した場所なのだそうです。
15. Blue
    すどぱぁと割さんの二人だけでの演奏。1993年8月に作った曲なのだそうです。
 MC 一部ファンからリクエストがあったということで、「江古田ロンリークリスマス」
    を数小節唄います。
16. 聖夜
    この曲をライブで演奏したのは仙台以来2回目になるのだとか。
 MC 東京Qチャンネルとして未発表の曲が30曲くらいあり、その中から1曲。
17. 好きになったReason
    ポップな曲。
 MC 笠原弘子さんが来るかもしれないということでしたが、現れなかったようです。
    「一緒に唄おうかと思っていたんですが」と、次の曲。
18. 素直なままで恋をしようよ
    途中で草の二人が乱入してきます。
 MC 曲が終わったところで、割さんが下がります。

19. 唄ってくれる?
    お客さんとのかけあいがありました。メンバー紹介も兼ねています。
20. Dear My Friends
    明るく憶えやすいサビのメロディーの曲。

 ここで本編終了。20:26頃でした。アンコールになります。

 MC 「夏からの企画だったけれど、皆さんの顔に会えて楽しい時間を過ごさせて
    いただきました。」
E1. somewhere
    すどぱぁの声の良さが生きている内容でした。

 この時点で20:35頃でした。ダブルアンコールとなり、稲葉さんが登場。 「White Christmas」のギターソロがあり、すどぱぁ登場。

E2. 星に願いを

 穏やかな曲で20:44頃に終了。途中休憩があったとはいえ、3時間を越えるライブ となりました。
 気になったことといえば、Style-Oやインターネットでの名前募集など、 知っている人にしかわからない話があったこと。さすがに東京Qチャンネルを 知らない人は皆無とは思いますが、中京地区から来た人も結構多く(5人に1人 くらい?)、必ずしもMailing Listに入っている人ばかりではなく、内輪受けに なりがちだったところがありました。
 今回のライブは、すどぱぁの新たな方向性を模索するような、実験的な部分が 多かったように思います。前半は稲葉さんの曲が中心で、少し大人っぽい上品な イメージ。草およびStyle-Oのメンバーになると、そういうカラーが強くなって、 すどぱぁはどれも見事に合わせて唄っています。しかし、ゲストボーカリストの ような感じになってしまい、すどぱぁらしさが出にくい形だったと思います。 いろいろな形態を見させてもらいましたが、割さんとすどぱぁが一緒のとき、 一番落ち着くように感じたのは私だけではないと思います。割さんの曲って 稲葉さんのように上品になりきれないし、バカな曲も多いのですが、改めて 東京Qチャンネルの楽曲の良さを思い知らされた感じでした。
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copyright かみと,1999