MANDA-LA2から吉祥寺Star Pine's Cafeへと移動して、待望の小林清美さんのライブ を見てきました。私が着いたときは1組目の砧パンの最後の曲が始まるところでした。 どんなバンドか判断する前に終わってしまいました(^_^;)。やや前の方の席に着くと、 すぐ後ろに清美さんのお母さんがいらっしゃって、こちらが恐縮してしまうほど 深々とお辞儀をして下さいます。
 続いて登場したのは原田博行さん。京都町内会バンドでは笹野みちるさんとともに ボーカルをとっているそうです。GtVoで、比較的透明感のある声質、やや平凡かなと いうところはありますが、全体的には聴きやすい雰囲気でした。
 ここで私は後ろの方の席に移動しましたが、さらに後ろには伊藤薫さんがいらっ しゃいました。
 そして小林清美さんが登場です。前回に引き続き、葛迫隆敏さん(Dr)、新井健太さん (Bs)、そして今回から宇田隆志さん(Key,Gt)というサポートメンバー。4人が ステージに上がるためか、ピアノの位置は左側にあり、ステージ中央方向を向いて お客さんに背を向ける形になっていました。清美さんは緑色のノースリーブに、 白っぽいスカート(?)でした。

 1. 夢路
    静かな弾き語りで始まり、すぐにアップテンポになる軽快な曲。力強いタッチで
    ピアノを弾きながら唄う清美さんです。声もしっかり出ていて、調子良さそう。
 MC 「皆さん今晩は、小林清美です。今日は短い時間ですけど楽しんでいって
    下さい。」
 2. 空
    ミディアムテンポのバラード。Aメロはキーが低くて少し苦しそう。サビの
    メロディーは多少ありがちな感じもしますが、印象に残ります。なんとなく
    ほのぼのとした雰囲気になります。
 3. 迷いの森
    伊藤薫さんの作品だそうです。4ビートを刻むシンプルな構成ですが、
    力強いピアノの弾き方でメリハリを付けている感じ。声質とメロディーを
    考えると、1音くらいキーを上げても良かったかも。
 MC メンバー紹介。宇田さんは今回のほとんどの曲のアレンジも担当したそうです。
 4. あなたが側にいるだけで
    Aメロはあまりはっきりしませんが、Bメロからサビは素直な進行になって
    います。
 5. 自分であるために
    ベースは典型的なクリシェラインですが、メロディーが秀逸です。それを
    引き立てるかのようなボーカルが気持ち良く伸びています。
 MC 「出会ったときと時が過ぎていく中で、お互いの気持ちが変わっていくじゃ
    ないですか。良い風に気持ちがつのっていけばいいんですが、出会ったときに
    自分を飾っていたりすると思うんですけど、お互いを知っていく中で、
    嫌なところが見えてお互いを傷つけあって、終わってしまうケースってあると
    思うんです。そんな経験ないですか?」いきなり宇田さんに振りますが、
    ほとんど聞いていなかった宇田さん。「そういう相談をされるんですけれど、
    常に素敵な恋愛をしていきたいと思うんですが、やはり自分自身が成長しないと
    ダメですね。最近本当に子供でダメだなぁって思ってしまうんですけど。
    何を言っているのかわからなくなってしまいましたけれど。出会った頃の
    ままだったらいいのにな、あの時のまま優しかったら良かったのに、ということを
    唄った曲と、前回のライブで好評だった曲を。」
 6. 終止符
    この曲はもう少し工夫が必要かも。サビが単調になりがちです。
 7. 難しい答えはいらない
    前回のライブではアンコールも含め2回唄った曲。言葉のはめ込み方とか、
    メロディーの展開とか、気持ち良く聴けます。
 MC 「今日最後の曲になってしまったんですけれども。こんな気持ちに全ての人が
    なれたら、幸せな日々をおくれるんじゃないかと思います。」
 8. Beautiful day
    前半はピアノのみの伴奏です。サビはどちらかというと洋楽系のメロディー
    展開に近い気がします。

 アンコールになります。センターの位置に座る清美さん。
 MC 「夢の中で会えたらいいな、と思いながらこの曲を唄いたいと思います。」
E1. 夢で逢えたら
    唄い出しはア・カペラです。軽く唄っているように見えますが、声はしっかり
    伸びています。一人一人に話しかけるように唄っていました。

 前回のライブでは、どちらかというと地味な曲が多かったと思うのですが、 今回は比較的明るめの内容でした。また、ファルセットを多用し過ぎていない ところも、声をしっかり伝えられていた要因だと思います。そういう意味からも 唄は良い印象でした。今回の楽曲もほとんどが未発表曲で、私の率直な印象と しては「頑張っているなぁ」というもの。楽曲のバリエーションという観点からは まだちょっと物足りない感じはしますが、清美さんの努力の過程が見えるような 内容でした。
 終了後しばらくして客席に現れた清美さん、いろいろな人たちに挨拶して 回っていました。福永さんにお願いして、清美さんが着替えて出てきたところで、 皆で記念撮影したり、寒い中立ち話して終了となりました。
SAIL Music Laboratoryへ戻る
copyright かみと,2000