宇井かおりさんのライブが南青山マンダラで行われました。東京でライブを するのは久しぶりだそうですが、私にはそんな感じがしなかったのが不思議です。 久しぶりのライブでしかも土曜日ということもあってか、客席は満席状態。 何回目の歌霊になるのでしょうか、今までで一番多かったと思います。 サポートはGtの加藤雅夫さん。

 MC 「お久しぶりです。東京を離れて一年…。」現在は実家で畑の草むしりをしたり、
    近所の子供と学校の先生の悪口を言ったり、時々唄を届けに行ったりしている
    毎日だそうです。
 1. Sing(カーペンターズ)
 2. 傷口に咲く百合
 MC 畑で作っているキュウリが、一雨ごとに大きくなってたくさんキュウリを
    食べているとか。
 3. So far away(キャロルキング)
 MC 妹さんが無くなった頃と同じくらいの髪の長さになり、髪を切れないでいる、
    という話。
 4. ヒーリングランド
    「悔しくて」という歌詞が出てくるのですが、その瞬間ギュッと拳を握ったのを
    見逃しませんでした。
 MC いろいろな結婚式に呼ばれていて(“歌のデリバリー”という活動をしています)
    結婚式はもっと神聖なものにした方が良いのではないかと思うこともあるとか。
 5. We've only just begun(カーペンターズ)
 MC
 6. You're My Tomorrow
 MC 「江戸に戻ってくることはないと思っていました。」
    早くも先週から夏バテしているそうです。これから夏なのに…。
 7. この空を飛べたら(加藤登紀子)
    余談:周囲の人によれば、オリジナルは加藤登紀子さんとのこと(1978年らしい)。
    てっきりオリジナルは中島みゆきさんだと思っていましたが、作詞作曲が
    みゆきさんであって、セルフカバーしたのはもう少し後のようです。
    個人的なことですが、この曲は中学の修学旅行で函館の夜景を見たときに
    延々と頭の中で流れていました。その頃のことを思い出します。
 MC 最近のライブは、終わると全身がしびれていたりする、とのこと。相当
    力が入っているのでしょうか。
 8. 笹舟
 MC 「漠然と悩んでいる人に聴いてもらいたい。」彼女自身、このままでいいの
    だろうかと悩むことがあるそうですが、お母さんに「今このビールがおいし
    ければいいじゃない、頭でっかちなんだから」と言われるとか。
    余談:“幸せ”って、実はどこにでもたくさんあるものなんですよね。
    それに気付かないから幸せだと思わないだけで。
 9. カヴァティーナ(映画「ディアハンター」サウンドトラック)
    加藤さんのギターソロです。
 MC 近所の小学生に悩みが無いか訊ねてみると何も無いと言われ、嫌だと思う
    時はあると言うから、そんな時はどうやって解消するか訊ねてみたら、
    「何もしない」と言われたとのこと。「悩んでいるときに何かをしなければ
    ならない、ということはないんですよね。」
10. 祈り
 MC 「初対面の人でも気持ち的に近づく方法があって、その人の膝や手のひらを
    見ると、いろいろな人生を歩んできたんだろうなと思って、すごく愛しく
    なります。」
11. ともだち
 MC 「いろいろな曲を作って、またマンダラに来たい。」
12. さよなら

  ここで本編終了。アンコールになります。

 MC 「歌を唄わせてもらったという思いが強いです。いい空間でした。」
E1. アヴェマリア

  構成としても、ここで終わって全く問題なかったのですが、アンコールが5分
近く止みませんでした。会場も特にお客さんを追い出す必要が無いので、そのまま
手を叩かせておこう、くらいに思っていたのかもしれないと感じていたのですが、
お客さんの根性(?)が勝って、宇井さん再登場。

E2. POWDER LOVE
    宇井さん曰く「一番明るい曲」とのこと。確かに(^_^;)。
 MC 「皆さん大好きです。ありがとうございました。」

 宇井さんらしいひっそりとしたライブでした。MCでは「元気です」と何度も 繰り返していました。体調を崩していた時期もあったようですが、彼女らしい しとやかな表情で唄っていました。話し方などは少しこもるような感じに 変わっていた気がしますが、唄はたおやかさと張りのあるままでした。
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copyright かみと,2000