[ma]のインストアライブを見てきました。会場は長野平安堂Musicです。 CLUB JUNK BOXのページで気になっていたアーティストの1組で、 8日前の6/1に平安堂Musicで「To sky」を買い、気に入っていたこともあって、 実際に見に行くことにしました。
 [ma]は二唐章子(Ayako Nigara)さん(Vo)、渡部真裕(Mayu Watanabe)さん(PfCho)の 二人。mayuさんの"m"とAyaさんの"a"で[ma]"となります。信州大学で結成された ユニットで、現在Ayaさんは小学校勤務、mayuさんは幼稚園勤務とのこと(オフィシャル ページより少しだけ抜粋)。
 13時からのイベントで、12:30頃着いたのですが、店頭各所には8日前には無かった 「閉店セール」の文字。どうやら、7/7に平安堂新長野店へと移転するようです。 リハーサルは12:45頃から行なわれ、まだ少し時間があることから、こちらも8日前に 行ったばかりのagainへと向かい、中のチバレコードで[ma]の「everyday」を購入。 チバレコードには限定発売と書いてありましたが、実際のところはよくわかりません。 少なくとも今回のインストアイベントでは売っていませんでした。戻るとまもなく イベントがスタート。
 mayuさんは首に固定用の器具(むちうち治療のための、どうやら脛椎カラーという 名前らしい)をしています。

 1. LIBERTY
    おもむろにGのコードを弾いて、カウントの後の二人の美しいハーモニーに
    圧倒されます。この声を聴いた瞬間に、早くも満足の域に達していました。
    どうやらこの短いア・カペラ部分が1曲とのこと。
 2. Hello (ハート)[ma]!!
    オフィシャルページの掲示板によれば「ハローラブマ」という曲のようです。
    ハートマークが出れば、本来の表示になるのでしょう。こちらはダイナミックな
    内容、オクターブ違いのユニゾンで合わせたりしていて、華やかさがあります。
 MC 「こんにちは、[ma]です。相方のmayuさんは夏だというのにマフラーして…」
    幼稚園でも「寒いの?」と子供に訊かれたそうです。鍵盤が見えにくいという
    ことで、mayuさんはカラーを外します。今回のライブは普段やらない曲を、
    とのことでした。普段はどんな曲唄っているんだろう…。
 3. To sky
    大学4年の頃に作った曲だそうです。ゆったりとしたテンポで、広がりのある
    唄を聴かせてくれます。ファルセットの移行がスムーズで、バランスの良い声
    です。間奏での演奏も、手数の多いアレンジになっていて見事でした。
 4. milk tea
    こちらもCDに収録されている曲。唄い出しの部分など、ややちぐはぐになりそうな
    ところがありました。この曲はバンドサウンドなど、派手にした方が似合う気が
    します。
 MC 「すみません、歌詞忘れてしまいました。」
    「私も焦って間違えてしまいました。」
    ここで自己紹介。二人で声を合わせて「マ」というと、漫才コンビみたい(しかも
    振り付き)。mayuさんのむちうちの原因について。渋谷に友達と車で遊びに行って
    いて、わき見運転の車に追突されたとのこと。同乗していた3人でカラーをして
    警察に行ったそうですが、事情聴取が恐かったとか。
 5. everyday
    静かに唄い出します。演奏の方も抑え気味の弾き方でした。中盤からジワジワと
    盛り上がっていきます。
 6. 月
    こちらも静かめの曲。ちょっとmayuさんミスっていましたが、それをカバーする
    ようなAyaさんの唄でした。
 MC Ayaさん「この近くの小学校で働いているのですが、1学期は子供たちも慣れない
    感じで、私達も忙しくてゆったり考えることができない、と思っています。」
    働き出して2年目という話もしていました。
 7. one-way
    この曲は働き出してすぐに作った曲とのこと。
 MC 曲が終わるとすぐmayuさんが「ごめんね。自分でもビックリするほどペダルに
    音が残っていなかった。」
 8. Happy Birthday
    できて2年くらい経つ曲だそうです。よく行っているホームページの何周年記念
    だかに、曲を作ろうと思ったそうですが、今はもっと広い意味で唄っているよう
    です。教育実習先で唄ったのが最初とか。テンポの良い明るい曲でした。曲の
    途中でお客さんの誕生日を祝うメッセージがありました。
 9. ステップ
    Ayaさんが正月に作った曲とのこと。AメロBメロはやや平凡な感じはしますが、
    サビでのハーモニーはかなり気持ち良いです。サビでの演奏は8ビートを刻んで
    いましたが、もう一工夫欲しい気がします。

 全体的に期待していた以上の内容だったので、かなり安心しました。それほど 大きな音ではなかったことや、インストアイベントによるざわざわした環境といった、 状況としてはあまり良くない中にも関わらず、輝きのあるイベントを見せて くれました。Nonさんなどの系統が好きな人にはお薦めできるのではないかと 思います。PfとVoの女性二人組はいくつか知っていますが、若干クラシック寄りと いうか、品の良さを感じさせるユニットです。PfVo系が好きな人は一見の価値が あるでしょう(…活動は長野中心ですが)。
 終了後はCD即売会とサイン会。皆が既に持っているようで、買っている人は ほとんどいませんでした。私は以前買っていたCDにサインを入れてもらいましたが、 東京から見に来たことを告げると、mayuさんはビックリして背中のあたりを痛がって いました。東京方面での活動については、二人とも仕事をもっていることからも なかなか難しいかと思いますが、1年に1,2回くらいのペースで良いので、実現して もらいたいものです。ルイードでのライブがほとんど決まりのようですから、 今から楽しみにしていたいと思います。音楽と仕事を両立させるのは大変かも しれませんが、簡単にどちらかを諦めたりしないでもらいたいですね。それにしても… 「1学期」という言葉の響き、懐かしく感じました。

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copyright かみと,2001