先週に引き続き長野へ行ってきました。今回もまた[ma]のライブです。 長野CLUB JUNK BOXで行なわれた「again音楽祭予選大会」に、昨年度グランプリと なった[ma]の二人がゲスト出演しました。昨年の「集まれミュージシャン コンテスト」と「again音楽祭」の両方で優勝しているということは、昨年は 長野のミュージックシーン総なめ状態だったと言えるのかもしれません。
 このコンテストは県内外から153組の応募があり、今回20組の中から半分に 絞られます。今年から新たにダンス部門も設けられ、その4組も含まれています。 なお、20組のうち1組は都合により出場辞退したとのこと。 司会は長野朝日放送とFM長野のアナウンサー、審査員はビクター、ポニーキャニオン、 SONY(SD)などのレコード会社、テレビ朝日系「BREAK OUT」の関係者などを含む11名。 エントリーされた19組は、それぞれ1曲演奏(またはダンス)します。
#各アーティストの最後に個人的な評価を付けています(AがOK、CがNG)。

○オニカブト
  BsVo,Dr,Gt。ダラダラしたキレのない唄い方という印象でした。間奏のリズム
  アレンジは面白かったのですが、その後崩れてしまいます。C

○Right-HandMan
  Vo(女),Gtの打ち込みを用いた演奏でした。素直な唄い方ですが、声が震えていて
  力が出しきれていない感じでした。どことなくJunior Sizeさんっぽい。C

○Tam
  GtVoの女性(だと思いますが…)。中性的なところはKAB.さんっぽい。鼻にかかった
  柔らかい声でキーは高め、高音の声質が良かったと思います。ファルセットは弱い。
  尾崎豊さんのバラードっぽい唄い方でした。Gtは軽めの演奏でした。19歳で武蔵野
  音大に通っているらしい。A

○濱本はるか
  GtVoの女性。ビブラートが特徴的で、鼻に引っ掛けるような唄い方でした。
  唄い方はいしのだなつよさんっぽいところもありました。応対の仕方が反感を
  買いそうな感じ。C+

○RUMBLE
  Bs,Dr,GtVo,Gtの中途半端なシャウト系といったところ。前半は今一つだと思って
  聴いていましたが、後半まとまりが良くなってきて、ジャンプの決めなども
  気持ち良いくらい合っていました。B

○たんた
  Key,Vo,GtPerc(男)の癒し系。楽曲の雰囲気は良かったのですが、唄が全体を通じて
  フラット気味で、ハーモニーも合っていませんでした。しっかり唄えれば、もう少し
  評価が上がると思いますが…。C

○THE PiNKS
  Bs,Dr,Vo,Gtの結成して1ヶ月のバンド。張りのある良い声のボーカルでした。
  バンドの雰囲気としてはハイロウズとかに近いかも。結成してから間も無いことも
  あるとは思いますが、バンドとしてのまとまりは今一つでした。B

○池田彩
  カラオケを使ってのVo。オリエンタル風味のあるトランス系R&Bといったところ。
  メロディーは部分的にはできているものの、バラバラという感じで、それぞれは
  比較的単調。声も弱め。17歳だそうで。C+

○伊藤友里
  カラオケで唄います。JUDY AND MARYが好きだとのこと。小柄な女の子で、唄は
  ややシャープ気味。声が枯れていたとのことでしたが、それほど気になりません
  でした。B

○あーた
  Bs,GtVo,Dr,Gtのバンド。若干弱めでしたが、ハスキーな声質が良かったです。
  バンドとしてのまとまりも有りました。A

○アルツハイマーバズーカーズ
  Bs,Dr,GtVoのロックンロールバンドということですが、スカパンクとか、レゲエとか
  いろいろな要素が含まれていました。音楽としては壊れ気味。B-

○DIZZIEST
  男性二人のVo。ケミストリーが好きだということで、そんな音楽でした。
  一人は力の抜けた平井賢さんっぽい唄い方。声が弱かったり、フェイクが合って
  いなかったり、かなり無理があります。B-

○T&T
  先週の「集まれミュージシャンコンテスト」でも決勝に残っていたGtVo,Gtの二人。
  さわやかな声で唄っていますが、後半ダレた感じ。下北系という印象でした。A

○The Acid69 O'cRocks
  Bs,Dr,Vo,Gtのシャウト系ロックバンド。ややスカが入っています。後半になって
  だんだん良くなってきましたが、ありがちなバンドという印象でした。B+

○ジョーハープ
  こちらも先週の「集まれミュージシャンコンテスト」に出場していて、優勝した
  らしいです。Gt,Vo,Gtのストリート系。高校2年ということで、さわやかな
  若さあふれる元気なステージでした。高音の声が出ていなかったのは残念。
  ハーモニーも今一つ。音楽的には0930とかに近いかも。A

 ノミネートされた19組のうち、音楽系は以上の15組。この後はダンスの4組が 出演していましたが、ダンスは見てもわからないので、外に出て[ma]の二人と 話をしていました。前日新潟でお会いしたJUNK BOXの高橋さんに、11月の日曜、 [ma]と高岡奈央さんのライブを新潟CLUB JUNK BOXで、という予定があると聞き、 ぜひ実現してもらいたいと思っています。全ての出演が終わった後、審査員が 控え室に下がり[ma]のステージになります。

 1. Happy Birthday
 2. かげおくり
 3. everyday
 MC ライブハウスで唄うのは久しぶりで緊張する。
 4. 月
 5. 春の風
 MC ライブ告知。10/6の長野CLUB JUNK BOXは、mayuさんの好きな中村敦さんとの
    対バンだそうです。
    「(エントリーした人達が1曲だけなのに)長い間やってしまってごめんなさい。」
    (このイベント自体はかなりマキで進んでいて、気にすることは無かったんです
    けどね。現に、20分の休憩が2回、[ma]のステージ後も10分の休憩が入るくらい
    でしたから。)
 6. STAY
 7. ステップ

 全体的には先週の方が良かったと思います。ayakoさんの声は高音が少し弱め だったり、mayuさんも若干ミスタッチがあったり、始まる前に「緊張する」と言って いた言葉がステージに表れた感じでした。今回の選曲についても、メリハリを付ける 意味で、後半にも「Happy Birthday」のような軽快な曲が欲しかったところです (「ステップ」もそれほど遅い曲ではありませんが…)。 今回は「かげおくり」「everyday」「春の風」が良かったと思います。 「かげおくり」は実に絶妙なメロディーで、転調する瞬間に「ハッ」とさせられます。 影を見ていて、自分の存在の小さなことを思い知らされたような展開がありました。 聴いているとジワジワ染みてくる楽曲です。「Everyday」「春の風」は唄と演奏の バランスが良かったと思います。
 演奏後は司会者の二人とトークとなりましたが、エントリーしていた出演者に ついてのコメントを求められ、ドギマギしていました(ほとんどステージを 見ていないと思われるので)。

 審査結果の発表も見ておきました。音楽部門ではTam、RUMBLE、The PiNKS、あーた、 アルツハイマーバズーカーズ、T&T、The Acid 69 O'cRocks、ジョーハープが 決勝進出。だいたい私の評価と近い結果だった、と思いあがっています(笑)。 今回の演奏だけで行けば、個人的にはあーたがベストだったと思います。 ダンス部門は4組全てが決勝進出でした。決勝大会は9/23に同じく長野CLUB JUNK BOX にて、14時から行なわれるそうです。
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copyright かみと,2001