大阪出張を断って、台風の中、渋谷ON AIR WESTに行ってきました。出演5組とも 見たことがあり、3組は顔見知りという強烈な組み合わせです。
 時折雨が降るものの、開場時はそれほどのことはありませんでした。そんな中でも 30人くらいの人が開場を待っていました。開場が40分近く遅れ、やっと入場。中には 椅子が用意してありました。こんな日にお客さんが集まるのだろうか?という不安も 多少あります。

○拝郷芽衣子
  最近のパターンと同じようにKey,Gtのサポートでした。
 1. 月夜
    初めて聴く曲。滑らかさよりも意表を突くコード進行でした。ちょっとわかり
    にくい曲でしたが、最近のライブのパターンと変わっているので、私にとっては
    新鮮でした。
 2. やさしいちから
    最近この曲もお気に入り。唄い方も優しい。
 3. ゆうぐれ
    声がきれいに天井へ抜けていくような美しさがありました。
 4. トマトスープ
    7年前に好きだった人のことを書いた曲だとか。“やさしくなんてしなくていいよ”
    の部分の歌詞は、何度聴いてもグッときます。
  丁寧に唄っていて、彼女らしいステージを見せてくれました。穏やかな中に力強さを
  感じます。まさに「やさしいちから」です。

○Arearea
 1. “とりかえすのなら午後3時…”
 2. “傷つき哀しみの…”
 3. 愛のあかし
 4. 夏の匂い
 5. 行け乙女
 6. 故郷は明日も雨だろう
  かつての橘いずみさんのような力のある唄なのですが、ハーモニーになるとアレッと
  思ってしまいます。ビブラートの山が合っていないのでしょうか、どうもしっくり
  こない印象です。今回は「故郷は…」の雰囲気が良かったと思います。

ここで戸田和雅子さんを呼びこみます。前日の武蔵野FMの戸田さんの番組にAreareaが
ゲストで出演したそうです。ここでAreareaと戸田和雅子さんのジョイントとなります。

 1. 風をあつめて(はっぴぃえんど)
 2. You've got a Friend(キャロルキング)
  途中3部のハーモニーになるところがありました。やりたいことはわかるのですが、
  やっぱりどことなく違和感が…。

○戸田和雅子
  サポートはGt,Percでした。
 1. 今だけは
 2. ポピー(?)
 3. Passing
 4. 100%レッド
 5. 出かけよう
  戸田さんの声って、高音域よりも低音域の方が特徴的で良いと思います。
  「今だけは」などの抑え気味の低音部分など良かったですね。技巧的な曲を唄う
  より、シンプルな楽曲を唄うと、声の良さが出てくるように思います。前半は
  うるさいお客さんでやりにくそうでした。

○WLAM
  Key,Bs,Dr,Sax,Gtのサポート。
 1. 夏のエピソード
 2. 雨の行方
 3. 愛してる(ア・カペラ)
 4. 空へ〜over the horizon〜
 5. みんな待ってる
 6. May Flower Bride
 7. ひまわり
 8. 君と僕の約束(ア・カペラ)
  気合いの入ったライブという印象でした。細かいところでは若干気になったところ
  もありましたが、WLAMらしさが出ているステージでした。3人がそれぞれメインを
  とる「May…」などが良かったです。「ひまわり」をこんな台風の日に聴くと、
  かつてKyokoさんが、雨でKyokoさんの誕生日を忘れたお母さんの真似をしていた
  ステージのことを思い出します。この日一番お客さんを集めていたのはWLAMだった
  かもしれません。いつのまにか立ち見が多数になっていました。

○can/goo
 1. 無限大
 2. 迷宮
    なんとなく青紫色のイメージがありました。よくわかりませんが…。
 3. SKY HIGH
 4. ???(新曲)
    “Spicy Girl”と唄っているように聴こえましたが、曲のタイトルはわかりま
    せん。4ビートを刻む明るめの曲で、イントロの雰囲気、サビとも好みのタイプ。
 5. 道しるべ
    ライブ途中でこの曲が入るのは珍しいのかも。ややバラついた感じがありました。
 6. 欠片
    この辺になるとだんだん音程が怪しくなります。リズムが3連になるところは
    もっとシャープな音にして、強調しても良いかと思います。
 7. パラレル
    この曲は力が入りますね。
    最後にメンバー全員がステージを下り、TAPIKOさんだけ残ったので、「Tappy」を
    一人で唄うのかと思ってしまいましたが、やや唐突に終わる感じで終了。
  TAPIKOさんのファルセットはだいぶ強くなってきたように思います。若干音程が
  ふらつき気味だったりしますが、勢いで乗りきった感じ。ステージとしても
  スタイルがしっかりと出ていたと思います。せっかく広いステージなのだから、
  ハンドマイクのときはもう少し動きがあっても良いかも。
  can/gooの曲は、Aメロとサビが全然違う曲かと思うくらいギャップがあるように
  思うのですが、Bメロがうまくつないでいたり、歌詞が曲同様に転換していたりと、
  それほど違和感なく聴けます。特に曲と歌詞の調和が良いと思っていて、詞先か
  曲先かはわかりませんが、後からうまく合わせて作っているのはすごいと思います。

 結局ライブが全て終わったのは22:40頃でした。

#場の雰囲気を乱す、うるさいタコを呼んだのは?
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copyright かみと,2001