米倉千尋さんのイベントが大阪東心斎橋にあるTBホールで行われました。最新 シングル「陽だまりをつれて」を関西のアニメイトで購入した人が対象のイベント です。前の日の夜にも心斎橋にいたのですが、既に待っていると思われる人が 会場付近にいたのにはビックリです。私は朝から名古屋に行っていて、 名古屋(矢場町)を13時に出発。間に合わないかと心配したのですが、のぞみを 使ってなんとか14:50に会場に着くことができました。
 会場には150席強の椅子が並べられていて、100人ほど集まっていました。 イベントは15:12頃スタート。司会者に紹介されて登場した千尋さんは、白系の ブラウスに赤系のロングスカートでした。

 MC 「ジャンプしたりとかしたいかもしれませんが、今日は着席ということで。」
 1. 永遠の扉
    中音域はやや不安定でふらついている印象がありましたが、高音は綺麗に出て
    いました。カラオケですが、どうも音が安っぽい感じです。お客さんの手拍子も
    音が回っていて、バラバラに聴こえてしまいます。
 MC 「(静まり返った客席に)盛り上がってますか?ワンマンライブをやったとき、
    この曲からやりました。」(会場の「行ったよ」の声に)「ビデオにもなって
    いるので。」衣装は「陽だまりをつれて」のPVのものという話をしていました。
    「しーんとしている感じで…」お客さんがおとなしすぎるのを心配している
    様子。「オリンピック盛り上がっているけど、昨日見た?」とオリンピックの
    話題に。長野オリンピックのときもフィギュアスケートを見て、影響されて
    やってみたけれど、まともに立てなかったとのこと。さらにワールドカップの
    話題にも触れていましたが、どうもお客さんを盛り上げようと空回りしている
    感じでした。無理しなくても良いのに。
 2. 陽だまりをつれて
    丁寧に唄っています。どうもこの曲はメロディーの印象が弱いように感じます。
    特にBメロがうまくつながっていないような。「嵐の中で輝いて」などでも
    やっていたように、ストリングス系のオーケストラアレンジでの別バージョン
    などにしてみたい感じはしますが。
 MC ここでゲスト(?)。KING RECORDSのロイヤルさん。ラジオ「SMILE GO HAPPY」にも
    ゲストで登場したけれど、あまり反応がなかったということです。話題は
    バレンタインの話へ。今年は「手作りであげたかったけれど、風邪だったので…」
    とのこと。千尋さんのバレンタインの思い出は、中学生の頃、ちょっと不良っぽい
    先輩にあげたことだとか。「廊下に呼び出してもらって、いい感じで西日が
    当たっている中で…」とのことでした。こういう情景を憶えているところが
    女の人にある優れた感性なのかもしれませんね。ちなみに、チョコレートは
    受け取ってもらえたけれど、その後何もなかったのだとか。ロイヤルさんは
    「(不良で)学校来ていなかったのに(あまり会っていないのに)、好きになる
    なんて」と突っ込みを入れていました。
    ここでロイヤルさんが大事なものを忘れたと、ステージのそでへ何かを取りに
    行きます。持ってきたのは3/13に発売されるアルバム『jam』。まだできたばかり
    らしく、初めて公開したのはもちろん、社内の人でも知らない人がいるくらい
    なのだとか。「見せちゃって良いのかな」と中を開くと…(これは発売後の
    お楽しみ)。初回特典は「どこかをこすると匂いがする」だそうです。
    マイクスタンドを片付けるかどうかでちょっともめた後(^_^;)、
    「バレンタインにふさわしいこの曲を」
 3. あいのうた
    落ち着いた雰囲気で唄っています。特にビブラートが綺麗でした。
 MC 「“アイーンのうた”って良かったでしょう?(「陽だまりをつれて」の初回
    特典の写真のこと)。「今度のアルバムは今までにないくらいの力作、新しい
    米倉千尋が見られるということで、ぜひバスで(会場に来た皆でライブに)
    来て下さい。」大阪でバンドライブは初めて、「アグレッシブな米倉千尋が
    見られると思います。」
    ここでアルバムに収録された曲を初披露。「やる気が満ちてくる曲です。」
 4. ドルフィン・ソング
    はっきりとした唄という印象でした。メロディーはやや技巧的な感じです。
    千尋さんの中では、今までになかったタイプの曲だと思います。

 かなり唐突でしたがミニライブはここまで。15:48頃終了でした。この後は握手会。 私が来ていることに千尋さんが気付いたのは握手する直前だったようで、「来てくれて いたんですね」とかなり驚いていました。アルバムも香り付きということで、今回は 香りがキーになっているのか、千尋さんの香水の香りがしばらく私の手に残って いました。

 全体的におとなしい客席だったので、千尋さんとしてはやりにくかったようです。 音響的にもあまり良くなくて、全体的に地味なイベントになっていました。私は 無理して盛り上げる必要はないと思います。今回のシングルや、アルバムに対する コメントにしても、少しスタイルが変わってきているようです。楽曲の質も なんとなく過渡期を感じさせるところがあり(つまりは中途半端?)、「WILL」以降の ファンに「こういう面もあるんだ」と感じてもらえるだけのパワーが不足している 気がしました。1曲目が「永遠の扉」(定番曲)で、その後の3曲(新曲)とのつながりが ギクシャクしているからなのでしょうね。座って聴くというイベントのスタイルが わかっていたのであれば、たとえば1曲目はミディアムテンポの定番曲にして、 「今日はじっくり聴いてもらいます」と言ってしまう。そうすることで、これまでの 千尋さんの音楽活動をふまえた、新曲の方向性が見えやすいイベントになったのでは ないでしょうか。
 さらに余談ですが、同じことをやりつづけるのは限界があり、いずれ変化が必要に なります。もちろん、変わるのが良い場合もあるし悪い場合もあります。 重要なのは、変わっていく方向とスピードとタイミングです。 まぁ、今回はCD購入者対象の時間の短いイベントですから、やりたいことの全てが できなかったでしょうし、あまり深く考えなくても良いのかもしれません。
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copyright かみと,2002