表参道FABでミハラカオリ+さんのライブを見てきました。この日のライブは “隠れ家”というタイトルが付けられていて、開演時間も遅い設定になっていました。
 いつものようにFABへ向かうと、入口付近にそれらしい看板は無く、階段の手前の シャッターが半分閉まっていて、照明も消されていました。一瞬「中止になったか?」 と心配しましたが、よく見るとシャッターの下に「シャッターを開けてお入り ください」のメッセージが書かれたダンボール紙が張りつけられていました。 シャッターをくぐり抜け、ひっそりとしていつもとは雰囲気の違う照明の消された 階段を降りていくと、普段受付のある場所には誰もいなくて、そのまま中へ入る ことに。「只になったか?」と期待しましたが、そんなことは無く、ドリンクカウンター の横で受付。
 会場は薄暗く、普段のステージよりも手前に白い幕が張られていて、中央に 白い布をかぶせた大きめの椅子が置かれていました。客席の上には白いビニールと 思われるものがたくさんぶら下げられていて、まるで蜘蛛の巣のようでした。 壁にはカオス系のイラストが飾られ、客席にはちゃぶ台のようにいくつかテーブルが 出て、その上で蝋燭の火がゆらゆらしていました。
 子供の頃に遊んだ隠れ家や秘密基地がコンセプトとのこと。

○平岡恵子
 1. ???
 2. “どれくらい息をしたら…”
 3. “ため息ちぎれて…”
 4. “僕のための太陽…”
 5. 僕の絵の中
  ミハラカオリ+さんの対バンにふさわしい人です。この組み合わせを知ったときに、
  ただただ“すごい”と感じていました。
  ある意味ダラダラとした、このイベントに似合った雰囲気で唄っていました。
  曲は(曲数も含め)これで良いのかよくわかりません。4曲めの雰囲気は好きなタイプ。
  本人はひっそりとしすぎていると思ったのか、MCでは場をなごまそうと努力している
  感じでした。「集団でひきこもっている」「生命力が薄い」などと話していました。

○ミハラカオリ+
  Perc,Bs,Gtのサポート。
 1. 今日
 2. 半分以上
 3. その先にあるもの
 4. 舟は海の上
 5. ニンゲン
 6. 釈迦と虫眼鏡
 7. あの空が口を開けるのを
 8. 波
  独特の唄いまわしで、普遍的な強さを感じさせるライブです。最近のお気に入りは
  「あの空が口を開けるのを」で、所詮人間なんて…という歌詞の世界もすごいもの
  があります。圧倒的なパワーを持ったボーカルでした。


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copyright かみと,2003