米倉千尋さんの“azure”ツアーが始まりました。初日は千尋さんの地元横浜の CLUB 24 YOKOHAMA。自他ともに認める雨女、予定通り(?)雨の初日となりました。 それでも開場時の頃にはほとんど雨も上がっていて、傘をささずに開場を待って いられる状況でした。今回のツアーを請け負っているフリップサイドと、それ以外の チケットで分けられて列が作られていて、全体の8割くらいを占めるフリップサイドの チケットの列から入場。それ以外のチケットは、ぴあ、ローソン、e+で同時入場。 ということで、早く行った甲斐はありませんでした。こんなことなら、新星堂横浜 ランドマーク店で行われていた堀下さゆりさんのインストアライブを見てから 行けば良かった…。
 かなり気合いが抜けたこともあり、BellwoodのA氏を避けて(基本的に、KINGの人は 良いのですがBellwoodの人は私とは合わない傾向あり)、ゆったりと今回の ツアーグッズを購入。なお、袋などは用意されてなかったので、たくさん買う人は 入れ物を準備した方が良さそう。  今回のツアーパンフはスタンプラリーの台紙にもなっていて、始まる前にさっさと スタンプを押しておきました。
 18:10頃開演。「ツァラトゥストラはかく語りき」の「序奏」に乗せてメンバーが 登場。この曲は映画「2001年宇宙の旅」で使われていますが、映画の スターチャイルドとは特に関係ないでしょう。サポートは斉藤昌人さん(Bs)、 岡野大介さん(Dr)、高山和芽さん(Key)、五十嵐勝人さん(Gt)。

 1. Start on a journey
    GtVo。太めの声で唄っています。アルバム『SPRING』の1曲目でSPRINGツアーの
    本編最後の曲でもあって、そのつながりという意味合いがあったかどうかは、
    わかりません。
 2. 約束の場所へ
    ファルセットが気になる曲。
 3. 私の勇気
 MC 「皆さんこんばんは、米倉千尋です。今日は本当に思いきり楽しんで、
    いい汗かいて、帰ってもらいたいと思います。」
 4. Beehive
    GtVo。やや音がぼやけている感じでした。
 5. 空はひとーつ!!
    GtVo。いたずらっぽい唄い方。中盤ややフラット気味。
 6. プレゼント
    GtVo。唄の力を抜くとフラットになるようです。途中でサポートの演奏がなくなり
    千尋さんのソロ状態になりますが、演奏のストロークにムラがある感じ。
 MC 客席の「可愛い」の声に投げキッス。ここで椅子に座ります。
    「改めましてこんばんは、米倉千尋です。「プレゼント」で(ソロになったので)
    ヒューとか声があるかと期待したのに…。次の回では「愛してる」とか
    「食べちゃいたい」とか待ってます。1年ぶりのツアー、横浜で始められて
    嬉しく思っています。」恒例の、お客さんがどこから来ているかを尋ねます。
    あまり深入りはしません。先日の横浜ランドマークガーデンでのイベントについて
    実現できたことを喜んでいました。
    「濱のメリー」にも出てくる伊勢崎モールのすぐ近くということで、
    カレーミュージアムに行ったついでに、子供の頃に通っていたハマ楽器へ行って
    みたら、1階がCDショップからドラッグストアになっていた。裏から10数年ぶりに
    2階の音楽教室へ行ってみたら、以前と変わらない状態で嬉しかった。ちなみに、
    カレーミュージアムは「自由軒」がお薦めだとか。
    ツアーのリハの最中にギターの勝人さんが横浜に引っ越した。ベースのたーさん
    は藤沢出身とのことで、フロントの3人は神奈川県、後ろの2人は埼玉県。
 7. She
 MC 「こういう牧草地みたいな曲も良いですね。」
    勝人さんはツアーに向けてマーチンのごついギターを買ったが割れた、という話。
    「本当すみません。雨女の私のせいです。多分、湿度を60%くらいにしようと…
    Tシャツになっても良いですよ。売ってるし。埼玉は雪だったそうで。この時期に
    雪が降るって、やっぱり埼玉…。雪かき分けて来たんでしょう。さぞかし疲れた
    と思うので、タオルとか…。」
 8. FRIENDS
    鍵盤ハーモニカの音がきれいでした。曲の半ばで、千尋さんがきれいに浮かび
    上がるようなスポットライトになります。
 MC 「和やかな笑いもあり…今回のツアーは挑戦の意味があります。前回のツアーで
    得たものがあって、自分が音楽と一つになったという充実感が大きかった。
    CDでは伝えられない思いを直接伝えたいと思って、今回はツアーの場所を
    増やしました。新しいことをやってみたいと思うようになりました。昨年の
    r.o.r/sもそうですが、コラボレートで得たもの、与えたもの、自分の色だけでは
    なく、いろいろな人の色を出したかったアルバムです。自分にとっての幸せは
    ステージで皆に唄って伝えることだとわかりました。自分の幼い頃の気持ち、
    今の気持ちに重なる歌に出会えました。」
 9. エミリー
10. 冬のひまわり
 MC ここまで椅子に座ってのアコースティックな雰囲気でしたが、ここで立ちあがり
    ます。「皆さんおちついてますね。ここから後半戦です。」
11. 星になるまで
12. 夢の地図
    振り付きでした(^_^;)。珍しい。
13. WILL
 MC 「ここからはもっともっと盛り上がっていくよ。」
14. クローバー
15. 飛べ!紙ヒコーキ
    後半でコール&レスポンス。加えてメンバー紹介。斉藤さんは紙飛行機を客席に
    飛ばしますが、ことごとく失敗していました。コール&レスポンスの続きで
    早口言葉までありましたが、山崎まさよしさん、さらに古くはドリフターズを
    思い出させる感じ(このレポートを書いている最中、いかりや長介さんが
    亡くなったことを知りました。早口言葉は昭和55年の流行とのことなので、
    10代の人は知らないかもしれませんねぇ)。
16. Return to myself
    音程メロメロ。
17. It's a beautiful day
 MC 「死んでる?私も死にそう。」携帯の酸素を斉藤さんに吸わせると、ヘリウムガスの
    まねをしていました。「良い汗かきましたね。外が雨とは思えない。」
    「幸せに向かっていくひたむきな姿を描きたかった。多くの人に支えられて、
    一番幸せな場所にいられる。ひとつひとつ私の中のazureを見つけて欲しい。」
18. Heaven's Door
    アルバムの1曲目ということもありますが、声に張りがあって千尋さんらしく
    なってきて、この曲を聴いていて「やっと始まる」という気持ちになって
    いました。本編最後の曲でしたが…。

ここで19:55頃。アンコールになります。

 MC 「アンコールありがとう。雨、上がったみたい。」
E1. 犬と赤いフリスビー
 MC 「去年のツアーで「犬と赤いフリスビー」は魚(魚のかぶりもの)かぶって
    唄ったんだよね。今回もメンバー紹介が進化していくんじゃないかな。」
    グッズについて。今回のツアーはワゴンに乗ってバンドっぽく移動するとか。
    スタンプラリーについて。
E2. 嵐の中で輝いて
E3. Carry On
 MC 「生きてる?今日はみんな、どうもありがとう。初日の地元横浜にこんなに
    集まってくれて嬉しい。ワゴンに乗って回って成長した姿をまた見に来て
    ください。来年デビュー10年目になり、皆に直に唄を伝えたいと思って
    います。青い気持ちが心の中に波打つように。」
E4. ドルフィン・ソング
    アルバム『jam』の1曲目であり、jamツアーの1曲目でもあります。

 終演は20:22頃。
 今回は今まで見てきた千尋さんのライブの中でも、最も冷めた状態で見ていました。 結果的に私には不満の多い内容でした。物足りないというか、時間や曲数という 意味では十分過ぎるほどで、むしろ長く感じられるくらいなのに、充足感が 弱かった気がします。それは今回のアルバム『azure』の内容が浅いことが、 そのまま反映されているように思います。盛り上がりたいお客さんにも、 じっくり聴きたいお客さんにも、どちらにも対応しにくいアルバムなのかも しれません。"azure"(青、紺碧の意味)でありながら、アルバムの色が見えにくい 気もしています(余談:azureの発音は、uではなくaにアクセントを付けるべきかと)。 また、ライブを通して「唄うことの幸せ」を伝えたかった曲が全ての曲だったのか、 あるいは何の曲だったのか、私には伝わってきませんでした。
 前半は抑え気味に唄っている割に不安定だったことも気になります。 たとえば「WILL」から「クローバー」の流れなど、これから盛り上げるつもりなのに、 テンポが落ちる分だけ間延びした印象になってしまいますし、選曲を変えて欲しい とは言いませんが、曲順は大幅に見直した方が良いように思います。 私の今後の予定も再考しなければならなそう。
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copyright かみと,2004