四谷天窓.comfortで入日茜さん、諫山実生さんの出演するライブを見てきました。 “入日茜トーク&ライブ”というタイトルになっています。チケットはソールドアウト だったようで、入口に虚しく「当日券無し」の旨の張り紙がありました。

○Natsu
  オープニングアクト。Gtのサポートで本人はVoのみ。
 1. アップル
 2. cherry
 3. ユーノウ
  清涼感のある高めのキーの声です。やや子供っぽい声ではあるものの、高音域が
  きれいでした。唄を聴いていて懐かしい気分になったのは、かつてNatsuさんの
  ような声質のアーティストをよく聴いていたからかもしれません。

○諫山実生
  PfVo。
 MC 「入日茜さんに『一緒に唄いませんか』と誘われて、楽しみにしてきました。」
 1. 朝陽の中で微笑んで(松任谷由実)
 MC 「別れの歌を聴いてもらいたいと思います。別れの歌が多いのは、片想いが
    多かったからかもしれませんが、別れを体験した時に唄を唄いたくなります。」
 2. 春
 3. 六月のうた
 4. SAYONARA
 MC 「歌を唄うと心があらわれます。別れの曲は、嬉しそうに『実体験ですか?』と
    尋ねられますが、違います。そう思われるのは、自分の一途な恋愛感が詩に入る
    からかもしれません。」
 5. Eternal Love
 6. 桟橋
 7. JOURNEY OF LOVE
 MC 「今回は入日さんのお客さんにどうにか名前を憶えてもらおうと思っています。」
 8. 手紙
  イベントやインストアライブで聴いたことがありますが、一度きっちりと聴きたいと
  思っていたところでした。高音域でややかすれ気味になるところはあったものの、
  ゆったりとしたビブラートとスケールの大きな唄で、おだやかな流れを感じさせる
  内容でした。どことなく今井美樹さんに通じるところがあるのかもしれません。
  「SAYONARA」がメリハリあって良かったですね。全体的にもう少し声量があると、
  もう1ランクアップできる気がします。微妙なコード進行が散見されましたが、
  間違えたのをうまくごまかしていた、というのが正しいところかも。

○入日茜
 1. 仮面男
 2. レクイエムが聴こえる
 MC 「今晩は、入日茜と申します。ようこそ四谷天窓.comfortへおいでください
    ました。“トーク&ライブ”ということをホームページを見てびっくりしました。
    楽しいトークをできる人みたいに思われそうなので、終わってからでも良いので
    訂正を…。トークを期待してきたんじゃないですかね…。」
 3. 別れの情景
 4. “傷ついたはずの恋を…”
    ゆったりとしたメロディーの曲。
 MC 「ゴールデンウィーク、楽しいことありましたか?」
    「普通に話していて、『クレヨンしんちゃんのマネしたでしょう?』と言われる
    ことがあります。」福井県出身で関西に6年、東京は4年目になる。
    「ゴールデンウィークは、2日間ほど母が東京に来ていました。都会の人は
    自然に憧れて、田舎の人は街に憧れる。無いものねだりなんですかね。」
 5. 檸檬
 6. 真夜中の猫
 7. 僕のヒーロー
 MC 「ここから後半戦、というくらい長い曲を。前回、唄う前に『逃げないで
    ください』と話したら、ライブ後に『すみません、逃げてしまいました。』という
    人がいて、笑ってしまいました。」
 8. いたみ
    生と死について扱った曲。前半は鮮烈な歌詞が並んでいるような印象でしたが、
    後半は希望的な展開になるため、平穏な内容になってしまっている気がします。
E1. ほどけた糸
  入日さんらしい色彩の感じられるライブでした。多少ピアノに押されている感じが
  あって、ダイナミックさを出そうとするとリズムが崩れそうになってしまうところが
  ありました。ゆったりした導入部分から徐々に盛り上がる「別れの情景」の
  メロディーの美しさは秀逸です。久しぶりに聴いた「檸檬」もそうですが、
  ゆったりした曲の方が良い感じに響いていました。

 入日さんと諫山さんの組み合わせ、とても上品なライブになっていたと思います。
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copyright かみと,2004