福井静さん、入日茜さんのライブを江古田マーキーで見てきました。

○福井静
  オープニングアクト。鹿児島を中心に活動していることもあり、東京での初ライブと
  いうことになるようです。
 1. 哀しみのメモリー
 MC 「本当に本当に緊張します。」
 2. 廻る羅針盤
 MC CDの告知。
 3. 君が消えてしまわないように
  本人の機材を持ち込んで、これまでと同じように1,3曲目では打ち込みを併用。
  唄い出した瞬間から、相当緊張していることがはっきりとわかりました。
  静さんが消えてしまいそうなくらい声が震えていて、自分の声をうまくコントロール
  できないくらいでした。鹿児島市民ホール第1で2000人の前で唄ったとき以上に
  緊張していたと思います。「廻る羅針盤」の後半での張りのある唄い方が、本来の
  姿に一番近かったですね。もう少し曲数があれば、慣れてきて本来の唄になったかも
  しれませんが、まぁ、次回以降の課題として持ちかえるのも良いかもしれません。
  見ている私もかなり緊張していました。

○石原千宝美
  Perc,Gtのサポート。
 1. 冬の匂いが消える頃
    Gtの伴奏のみで、本人は演奏しません。
 2.“笑顔のままで手をほどく…”
 MC 雨女だそうで。「自分のペースで楽しんで行っていただきたいと思います。」
 3. 思い出になるまで
    この曲からPercが入り、3人でのステージになります。
 4. 見つめていたくて
 MC
 5. 生涯の恋
 6. “このままくちづけを…”
 MC 「大切な人の顔を思い浮かべて聴いてください。」
 7. 愛の歌
  楽曲の雰囲気のためか、全体的に地味な感じになっていました。歌謡曲路線という
  印象があって、かなりきっちりと表現できないと無難なところに落ち付いてしまい
  ます。中盤になって少しずつ特徴が出てきたところがあり、低音域のゆったりとした
  ビブラートが良い感じでした。6曲目はアレンジが良い感じでした。
  7曲目は、サビがファルセットで無ければいいのに…と思いつつ聴いていました。
  4/28にミニアルバム『unbalance』を発表したとのこと。

○成田有里恵
  Gtのサポート。
 1. ボーイフレンド
 2. プレゼント
 3. プラチナ
 4. 空
 5. セクシーなからだ
 6. START
 7. Bonvoyage
  高音域が総じてフラついているところがあり、無理に声を出そうとするとフラット
  してしまう、そんな唄い方になっていました。なんとなく、喉を痛めている時に
  気遣いながらも無茶をしているような、そんな唄い方でした。低音域は比較的
  しっかりしていたので、ちょっともったいない感じ。
  4月に31歳になったそうです。なかなか厳しいかもしれませんね。

○入日茜
 1. リリィ
 MC 2度目のマーキー。雨のためか、自分を取り巻いている空気がゆったりしている
    気がする。
 2. 幸せのようなもの
 3. 真実
 4. 仮面男
 5. シルエット<完全版>
 MC 仕事で御蔵島へ行った。閉鎖的な島で、お土産屋さんもなかった。時間の流れが
    ゆっくりで、「文明の中で私たちは何かを無くしていっているのかもしれない」
    と感じた。
    今読んでいる本の紹介。身近なものの記憶を無くしてしまう人たちの住む
    島の話(?)。追記:小川洋子著「密やかな結晶」とのこと。
 6. レクイエムが聴こえる
  このところの入日さんは、壊れそうな儚さの中にしっかりとした芯のある唄を
  聴かせてくれます。全てを入日さんの色に塗りかえるような、1曲1曲がまるで
  短編映画を見ているような、まんまと入日さんの魔法にかけられてしまった
  感じでした。演奏や唄では若干きわどいところもあったのですが、全体像の中では
  気にならない程度でした。曲の中の世界に対して唄はまだ線が細い気がしますが、
  きっと歳を重ねるごとに重みを増してくるのだろう、と予感させる内容でした。

 見事、トラップにかかっている…(笑)。
SAIL Music Laboratoryへ戻る
copyright かみと,2004