仕事を午前中で切り上げて、鹿児島十字屋クロスホールで福井静さんのライブを 見てきました。これまでのインストアイベントなどとは異なり、静さんの地元で 行われる初めてのライブということになるようです。会場はCDショップ十字屋の 5階にあるホールで入場無料でしたから、インストアイベントの拡大版と言えなくも ありませんが。
 客席には50席ほどの椅子が用意されていて、前の方は学生で埋まっていました。 どうやら静さんの後輩にあたる生徒達のようです。開演のちょっと前に、その生徒達が 後ろに椅子を追加して並べていました。お客さんは30〜40人といったところ。 18:35頃開演。

 MC 「告知する時間が少なかったのに、たくさんの人に集まってもらえて、
    びっくりしています。」
 1. ごめんね
    やや硬さの感じられる唄でした。
 MC 「改めまして、こんにちは。正直、どれくらいの人が集まってくれるか
    不安でした。緊張しつつも…じっくり聴いていって欲しいと思います。」
 2. 哀しみのメモリー
    オケ付き。本人の演奏と重なると、すこしごちゃごちゃした印象になります。
    多少音色を変えたりしてみても良いかもしれません。
 MC 「鹿児島中心に活動していますが、本当にこういう場所は…フリースペース
    ばかりだったので、座って聴いていただけるのは初めてです。微妙に知っている
    人がいて緊張します。」
 3. 忘れかけてたメロディー
    叫ぶ感じがあって静さんは好きな曲なのだとか。若干テンポが速い感じでした。
    唄い始めはサビと同じですが、その部分、もっとゆっくり唄って、本編で
    場面が切り替わるようにテンポアップすると良さそう。シャキッと一本筋が
    通るような声で、会場の空気が変わるようでした。
 4. 廻る羅針盤
    ガラッと変わって、か弱い印象のある唄です。徐々に盛り上がる曲に合わせ、
    ボーカルも力が入ってきます。
 MC 「4曲聴いていただきました。決して明るくない曲ばかりですが。
    次に唄う「マチ」は、大分のある店のCMソングとして書き下ろしたものです。
    大分ののんびりした街の懐かしさ、あたたかさを書きました。サビはわくわくする
    感じで、CDでは唄い方も変えています。夕方を感じていただければと思います。」
 5. マチ
    オケ使用。ほっとする唄です。CDもそうですが、間奏後に時間の経過を感じさせる
    ように唄い方が変わります。
 MC 「(話す内容にまとまりが無く)意味わかんないこと言ってすみません。」
    「「マチ」は学校に通っていた頃をイメージしたりして作りました。」
 6. 君が消えてしまわないように
    歌手として契約した頃に作った曲だそうです。オケ付き。
    前半部分、もう少し力を抜いて唄った方が良さそうです。
 MC 「「ごめんね」の歌詞は実体験か?と訊かれますが、ここまでひどいことは
    経験していません。周りに失恋した人がいたら、聴かせて泣かせてください。」
 7. ごめんね
 MC 「本当はここで終わる予定だったのですが、感謝の気持ちを込めて。」
 8. ありがとう
    演奏を始めたものの、すぐに間違えてしまい「リハーサルさせてください」と、
    ちょっと練習して唄いなおしていました。他の曲に比べて明らかに練習不足が
    露呈していて、焦る様子がそのまま出ており、かなりヒヤヒヤものでした。
    
 終了は19:24頃。これまで聴いた中でも最も長いステージで、30分2回の構成とは 異なることもあり、普段唄わない曲も唄っていました。唄もMCも いっぱいいっぱいといった感じで、弾力性(余裕?)が出てくるためには、 もっと場慣れしないといけないのかもしれません。それでも、 「忘れかけてたメロディー」や「廻る羅針盤」では壁を突き抜けるような唄が できていたので、もう少しで自由にステージをこなせるようになりそうです。

 終演後はCD即売とサイン会。知り合いも多かったようで、一人一人時間をかけて 言葉を交わしていました。ミスの目立った「ありがとう」も含め、 「もっとがんばります」と元気に話していました。静さんのお母さんが 「インターネットで知ったんですか。でしたら、サンセットクルージングは ご存知ですか?錦江湾の…」と、10月にもイベントがあることを教えてくれました。 鹿児島の人だと思われているわけでは無いはずですが…。
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copyright かみと,2004