下北沢440で長谷川都さんのライブ“歌種その24”が行われました。この日は 2月16日に発売されるシングル「満ちてゆく/こころの声/おんなじ空の下」の 先行発売が行われることになっていて、CD発売記念でもあり、歌種2周年記念でも あり、ということで、早くから多くの人が並んでいました。 必然的に立ち見多数の盛況ぶり。見に来ていたアーティストも多く、わかっただけで しらいしりょうこさん、成底ゆう子さん、成田有里恵さん、ありましのさん、 辻香織さん、SHUUBIさん、戸田和雅子さん、松崎ナオさん、iyiyim、 拝郷メイコさんなど。
 今回のテーマは「希望」、開場と休憩時間に流れる映像は「メイキング映像」 ということで、この日リリースとなったCDのメイキングの様子を撮影したもの、 流れる音楽はつーちゃんのアルバム『折々』でした。 特別食べ物は「ガトゥーショコラ」飲み物は「ファジーピーチ」と 「クリーミヤコカフェオレ」。
 入場してすぐに新しいCDを購入。時間短縮のため既にサインは記入されていて、 名前を告げなくてもその場で名前を入れてくれるのですが、私の下の名前を 入れてくれたのにはちょっとビックリしました。

第一部
 0. うふふ
    いつもオープニングに唄っている(毎回違うのですが)、“ごきげんいかが…”で
    始まる曲。ちょっと声がかすれているようにも感じましたが、楽しそうに
    唄っています。
 1. おとなのこども
    客席から手拍子が起ります。曲中で「今日は祭りです」とコメント。
 MC
 2. 土の中
    明るめのキーボードの音で、比較的強く感じられます。
 3. くちぶえ
    ずっと吹けなかった口笛ですが、ちょっとだけ音が出ていました。でもすぐに
    出なくなってしまいましたが。
 MC おしゃべりコーナー“すてきです”。「寒い中たくさん集まってくださって
    ありがとうございます」という挨拶の後、CDの話を始めたところで客席から
    クラッカーの音が鳴り響きます。つーちゃんに内緒でお客さんが用意したもの。
    「どういう風の吹き回しですか?」花を受け取ったつーちゃん、事務所の社長
    でありマネージャーでもあるサンさんを呼び、「これ(もらった花)飾っといて。
    ついでにこれ(ポスター)も貼っといて」と、どこかの番組みたいに話します。
    デビュー5年目にして初めてポスターを作ったとのこと。モノクロでほぼ全面が
    つーちゃんの顔になっているポスターです。CDのジャケットや裏ジャケには
    4種類のつーちゃんの表情が大きく載っていて、それぞれ喜怒哀楽を示して
    いる、とのこと。再び“すてきです”に戻ります。今回は“皆勤賞って
    すてきです”でした。24回目を迎えた歌種も皆勤賞は一人だけになり、
    そのお客さんをステージに上げてポスターをプレゼント。
    さらにサンさんとのトークのようになり、秋頃にアルバムを出したい、という
    話が出ていました。また、ホームページはつーちゃんの初代マネージャーが
    作成したそうですが、近々「CDの曲を聴いたり読めたり買えたり…三昧ですね」
    とのこと。歌種は何があっても続けたい、と力強く語っていました。
    続いてカバー曲のコーナー。パリで楽譜を買ったけれど、「へぼい(簡単な
    アレンジにされている)楽譜だったので、結局耳に頼った」そうです。
 4. Don't know why(ノラ・ジョーンズ)
 MC 新曲のコーナー。4歳のときに幼稚園で「春の雨」という紙芝居を作ったそうで、
    20歳の頃に春雨を食べていて紙芝居のことを思い出し作った曲だとか。
    多くの曲は実体験が元になっているけれど、この曲の内容は「妄想で作った」
    と話していました。
 5. 春の雨
    前半はもうひといきといった感じでしたが、サビはつーちゃんらしい展開です。
 6. 愛のかたち
    ゆったりと唄います。
 7. 歌を紡いでうたうひと

第二部
  二部からは、うふふゲストとしてサポートが入ります。中村キタローさん(Bs)、
  入倉リョウさん(Dr)、宮川剛さん(Perc)、樽木栄一郎さん(Gt)。
 1. 愛ゆらら
 2. ミルク
    ジャズ系のアレンジ。つーちゃんは演奏が少し走りそうになりつつでした。
 3. おじいさんと犬(樽木栄一郎)
    お客さんからのリクエストもあり、この日のゲストサポートである
    樽木栄一郎さんが唄います。2コーラス目から自然発生的にセッションのように
    なっていました。
 MC 樽木栄一郎さんは歌種のゲストとして最多出場の3回目。
 4. はなうた〜明日が思い出になるまえに〜
    イントロは少しがたついた感じ。
 MC 「立ち上がって唄うコーナー」
 5. こころの声
    この曲のみつーちゃんの演奏はありませんでした。
 6. 満ちてゆく
 MC 再びCDの話。
 7. ファジーピーチ
 MC 「今日はあんまり言葉にならないので、唄で伝えたいと思います。」
 8. おんなじ空の下
    この曲からレコーディングのメンバーである高橋圭一さん(Gt)が参加。

本編終了。アンコールになります。再びサポートメンバーとともに登場。
 MC 「楽しい?好きで続けたいと思っていること…唄うこと。」
E1. 歌をうたおう

ダブルアンコール。一人で唄います。
E2. まあるいおさかな空へゆく
    歌詞の一部が「歌種」になっていました。言わば歌種バージョン。

 第二部の雰囲気は、今までにないくらい生き生きとしていて、CD発売の 喜びが溢れてくるようでした。これまで見たライブの中でもかなりの充実ぶり。 細かい点はいろいろと危ないところもあったものの、良いライブだったと 思います。「歌種」はつーちゃんのワンマンライブということで間違いないと 思いますが、出演者が一人というような意味ではなく、この日のライブはまさに ワンマンライブにふさわしいスケール感のある内容でした。終演後に 拝郷メイコさんが何度も「二回泣いた」と言っていた意味がわかるくらい。 ライブの醍醐味に“昇華する瞬間”のようなところがあり、そういうライブは 年に数えるくらいしかないないのですが、この日の第二部はそれに近い 内容だったと思います。
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copyright かみと,2005