米倉千尋さんのツアー2日目は渋谷O-WESTです。ソールドアウトだったらしく、 たくさんの人が集まっていました。関係者席である2階部分にも人が たくさんいました。
ちょっと余談。前回の大阪のレポートが影響を与えたとは思いませんが、 “ライブを撮影しDVDとして発売する予定がある”旨の告知があちこちに貼って ありました。前回私が気にしたのは“個人を特定できるような撮影の仕方を無断で しないで欲しい”という意味です。肖像権や著作権を管理する事務所やレコード会社が ステージを撮影することは契約で権利範囲としているでしょうから、全く問題ない わけですが、撮影位置によってはお客さんがステージを見難くなったりして、 撮影クルーをうっとうしく感じることがあると考えられるので、賢明な告知だったと 思います。
話の本質は変わりますが、4月1日から個人情報保護法が施行されたので、 多くのアーティストやイベンターは、アンケート用紙などの取り扱いを まじめに考えないといけなくなるかもしれません。以上、余談終わり。

18:06頃開演。ステージには幕がかかっています。

 1. 10 YEARS AFTER
    ほぼア・カペラ状態でスタート。途中でバンドサウンドが入ると同時に
    幕が開きます。かなり鼻にかかった声、というのがこの日の第一印象。
    ステージ後ろには『Cheers』にあるティアラと同じ模様が映し出されて
    いました。
 2. 僕のスピードで
    ややシャープ気味。
 MC 「(お客さんの掛け声で)“よねちゃん”って呼ばれた…。"Chihiro Yonekura
    10th Anniversary Party Tour 2005 Cheers"へWelcome。大阪ではいろいろ
    ありましたが、無事に東京に帰ってきました。ソールドアウトということで
    ぎゅうぎゅうで暑いと思うんですけど、10周年に向けて気合が入っているので、
    お客さんも応えてくれると思っています。懐かしい曲から最新の曲まで、
    どどどっとお届けします。」
 3. Today's the day
 4. フリル
 5. bless you
    このあたり、かなりのどに負担をかけているような唄い方でした。
    声がのどの浅いところから出ているようで、後半が心配になるほど。
 MC 「よねちゃんで〜す。改めまして、米倉千尋です。昨年のツアーでは
    『桜の咲く頃にまた会いましょう』と言ったと思うのですが、私は嘘を
    つかない女です。東京は昨日開花宣言があり…。ツアーはまだ2日目です
    けれど、1週間空くということで、皆で飲んだりしつつ…というのは
    冗談ですが、モチベーションを上げていました。」
    「2001年の4月2日、5th Anniversaryをここでやったのですが、ビデオと
    して発売されまして、今回も前列にクルーがいて、今日のライブの
    DVD化が決定しました。」
    「音楽制作に携わる自分が、“BEST OF CHIHIROX”を通じて、皆に
    ダイレクトにストレートにいま思っている気持ちを伝えたいと思いました。
    アルバムいかがだったでしょうか。(お客さんの反応に)大阪では
    シーンとしていたんだよね(秋葉原の間違い?大阪はそれなりに反応していたと
    思います)。」
 6. Are you happy?
    良い感じのグルーブ感が出ていました。歌詞の一部分(たとえば何度か出てくる
    "Are you happy?"のどこかとか、"あれは全部嘘だったの"の部分とかは、
    メロディー・リズムを無視してセリフ調にしてもよさそう。
 7. reef
    しっとりと唄っています。声は少し復調。
 8. Butterfly Kiss
 9. 遠い遠い国で
 MC 「世の中では心配なことが起きているけれど、自分のことは自分で気を
    つけないと。遠い国へもメッセージが伝われば、と思います。」
    「私座ってないですよ。資料映像として撮影した大阪のライブを見て、
    座っているのかと思ってしまいました。勝人の前を通り過ぎる小動物とか。」
    「大阪のライブの後、ラジオか、か、関西に出させてもらって。最近
    噛みすぎ。"Smile Go Happy"でも「秘密基地」を「ひみつちき」って
    言っていた。"青春ラジメニア"に出させてもらったのですが、出演記念の
    色紙を書いたときに"春"を先に書いちゃって。噛み噛みマインドは永久不滅
    でいこうかと。」
    「メンバーからも番組にFAXが届いたのですが、大ちゃん、かつんど、
    こいたんの3人でライブ後に朝まで部屋飲みしたらしいのですが、話題は
    ガンダム。こいたんは『「10 YEARS AFTER」弾けるのか…』って。」
    この後しばらくガンダムトークが続いていました。
10. FRIENDS
 MC 「多くの人の支えが合って、デビュー10年目を迎えました。ありがとう
    ございます。10年前に10年後の自分が想像できたでしょうか。
    そんなきっちりとした未来よそうじゅが…未来予想図があったでしょうか。
    丸9年間、いろいろなことをやらせてもらいました。お祭りのやぐらで
    唄ったこともあります。“米倉千尋歌謡ショー”って書かれて、「お着物は?」
    って言われたこともあります。これからも皆の前でこうして唄えるように
    歩んで行きたい。」
11. 10 YEARS AFTER〜thank you yesterdays〜
 MC 「これからもよろしく。」
    メンバー紹介。岡野大介さん(Dr)、斉藤昌人さん(Bs)、
    高山和芽さん(Key)、小板良輔さん(Gt)、五十嵐勝人さん(Gt)。
12. READY GO
13. 夕焼けランドセル
    動きにくいくらいお客さんが入っているので、跳び方を真似したいお客さんも
    なかなかできないようでした。
 MC 「まだまだ体力有り余っているよね。後半突っ走っていくぜ。」
    特に息切れする様子もありません。
14. FLAME
15. 嵐の中で輝いて
16. WILL
    このあたりで前半の無理がたたってきたような。声のコントロールがしにくく
    なっていました。
17. 永遠の扉
 MC 「今日は楽しんでいただけたでしょうか。10年目の幕開けを皆と熱い気持ちに
    なれて幸せです。皆に感謝しつくせない気持ちがあるのですが、次でラストの
    曲になりました。メンバーが早く飲みたいんだって(笑)。」
    「"Cheers"には"ありがとう"の意味もあって、ありがとうをテーマに
    エピソードを送ってもらって曲にしました。」
18. cheers!
    やはり後半は間延びしてしまっているように感じます。

本編終了は20:00頃。アンコールになり、スマイリーの記された風船に
つながれた垂れ幕が出てくるのは同様。アンコールが始まるのは20:05頃で、
このあたりもう少し熱を下げないような工夫が必要かと。前回も思いましたが、
「cheers!」で千尋さんだけ早めに引き上げる代わりに、アンコールも早めに
出てきて、アンコールのゲームの準備と説明、メンバーを呼び込みつつグッズの
紹介、という形にした方が良いように思います。

 MC グッズ紹介。今回のCD企画による会員専用Webページについて。
    リリース情報。DVDとシングルは6月下旬から7月頃の予定。シングルは
    テレビアニメ(?)「ふしぎ遊戯」(?)のオープニングとエンディングテーマに
    なるとのこと。
    「Smile Go Happy」の「仁義なき戦い」のコーナー。
    今回の“毒ジュース”は具入りシジミ汁、胃腸内服液、トマトジュース、
    ウーロン茶のミックスらしい。
E1. 飛べ!紙ヒコーキ
    声がかなりきつそう。声全体が細くなってしまっている感じでした。
    この曲の途中で掛け声を競い合った結果、五十嵐&高山チームの勝利。
    ふたつの垂れ幕のうち、どちらかを選択する権利が与えられるということで、
    引いた垂れ幕は「りとるそるじゃー ちひろ」でした。角度によっては
    “そ”の字が“さ”に見えたりして。
E2. Little Soldier
E3. トムソーヤの冒険
 MC 「今回ハプニングはなかったね。ゲームの主旨を説明し忘れたけど。」
E4. 僕のスピードで

20:43。ダブルアンコールで再登場は20:45。

 MC 「いいライブができたと思います。ありがとう。皆に対しての感謝の気持ち、
    これまで多くの人に出会い、誰が欠けても今の私は存在しないと思っています。
    唄うことで自分自身を表現する人間、唄によってこんなに人生が変わるんだと。」
    「皆からの手紙や、ライブに来てくれるお客さんが支えになっています。
    そんな気持ちを託した歌を。」
E5. My Song For You
    後半で涙声になっていました。原宿ルイードで唄っていたころの千尋さんを
    思い出しましたが、あの頃は2コーラス目すぐに泣き出してしまったのでした。
    当時「つらい夜」だったからからかもしれません。今回はもっと後の方で
    涙声になっていたので、心を動かしたのは「遠くはなれて」いるからかも。

 MC 「今日は本当に皆さんどうもありがとうございました。」

 終了したのは20:55頃でした。
 今回は前半飛ばしすぎで、中盤かなり危ない状況でした。曲によっては 一呼吸おくことでコントロールできているのですが、「FLAME」〜「永遠の扉」は ひやひやものでした。スポーツだったらドクターストップだろうな、と思って しまいました。端的に言えば、まともに聴ける声じゃない状態になっている、 ということ。大阪と同じセットリストにも関わらず、今回終了が10分ほど 遅くなったことを考えると、MCを長く取っていることになるかと思われ、調子が 違ったのかもしれません。あと、全体的にもう少し冗長な部分をなくしたいところ。 ゲーム部分は本質を見失いがちな上に、時間がかかりすぎている気がします。
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copyright かみと,2005