下北沢440で長谷川都さんのライブ“歌種その32”が行われました。今回のテーマは “家族”。映画は「BIG FISH」、音楽は「FRESH」(SLY and the Family STONE)、 食べ物は「家族で食べたい!手巻きずし」、飲み物は「梅酒でしゅ」「ほっこりちゃん」 (お吸い物)。

録音された「あいのくに」が流れた後、つーちゃんの登場。
第1部
 0. うふふ
 MC 今日は話したいことがいつもよりもたくさんある。
 1. 土の中
    イントロで早速お客さんにも唄わせます。
 2. はなうた
    低音域もうひといき。
 MC 「ごきげんいかがですか。(時計を落としてしまい)こんなものはいらねぇ。」
    歌種の説明。
 3. わたしはおんなのこ
    スイング調のアレンジでした。
 MC 「(だんだん速くなった手拍子に)リズムキープでお願いします。」
    おしゃべりコーナー“すてきです”。今回の素敵は“歌種”。12月21日にアルバム
    を発売予定で、その翌日に“歌種その35スペシャル”を表参道FABで実施する。
    12月は2回“歌種”が行われることになる。来年から“歌種”はFABで行うが、
    12月に2回やるので1月は休み。さらに名古屋と大阪でも隔月で“歌種”を開催
    する。1月は名古屋で2月は大阪。アルバムのタイトルは『歌種』。
 4. 家族の風景(ハナレグミ)
 MC 子供の頃の夢は「お母さんになること」だった。家族が大好きで、今は離ればなれ
    に暮らしている。次は父のことを思って書いた新曲。
 5. パパの背中
 MC 「家族を大切に思ってみてください。」
 6. こころの声
 MC 次は、一歩踏み出そうとする今の気持ちに合った曲。
 7. 歌を紡いでうたうひと

ここではリテイクされた「ミルク」を流していました。
第2部
 MC 「今日の演出(ニューアルバムからの音源が流される)をだいたい理解していただ
    けたと思います。」
    ゲストの紹介。石嶺聡子さんと石崎光さん(Gt)。つーちゃんは何年も前から
    石嶺さんのファンだった。
 1. 愛ゆらら
    石嶺さんと交互に唄います。つーちゃんはジャンベ。
 MC 「聡子ちゃんが私の曲唄っているよ…。」
    二人とも料理が好きで、煮物など料理の話が合う。石嶺さんは10月3日が誕生日と
    いうことで、つーちゃんから花束のプレゼント。急なプレゼントに感激して泣き
    出す石嶺さん。
 2. うたたね(石嶺聡子)
 MC 石嶺さんのアルバム紹介。
 3. 東京日記(石嶺聡子)
    つーちゃんはジャンベ。石嶺さんはここまで。
 MC
 4. 風まかせ
    光さんのサポートはここまで。
 5. 言葉なんてなければいいのに
 MC 一昨日髪を切った。
 6. だから僕は髪を切る
 7. おんなじ空の下
    例によって唄わせます。
 MC 「今日も楽しかったなぁ。人は一人じゃないと思った。皆さんにもきっと
    自分のことを大切に思ってくれる人がいる。」
 8. 満ちてゆく

アンコール。
 MC レコーディングが続いているけれど、元気に過ごしている。レコーディングの
    メンバーである、入江太郎さん(Bs)、入倉リョウさん(Perc)を呼び込みます。
    つーちゃんはレコーディングの際、皆のためにおにぎりを持っていくそうですが、
    一升くらい炊いているらしく、メンバーは皆「太った」と言っているとか。
E1. あいのくに

ダブルアンコール。
E2. (アドリブ)

 内容としては平均的な仕上がりだと感じました。レコーディングと平行して いたらしく、無難なところで落ちついたような印象でした。「こころの声」が 一番メリハリが効いていて、ライブ全体の中でも異色な感じだったように 思います。
 今回のゲストである石嶺聡子さんは、先日の伊藤サチコさん@下北沢440のライブ へのゲスト出演以来で見ることになりましたが、場所も同じ440ということもあって、 正直「またゲストか…」と思ってしまいました。石嶺さんメインのライブ予定って 最近どうなっているんだろう。石嶺さんの唄は秀逸なのですが、 最近唄っている彼女のオリジナル曲はどうもパッとしない気がしています。 今回の出演もそうですが、近ごろ活動内容が変わってきたような。
 “歌種”が表参道FABへ移る件は、440よりも環境が良くなる(251のノイズとか、 見やすさとか)ところは評価できるものの、これまでの“歌種”の主旨から外れて しまいそうな気がしています。開発途上の曲をいち早くお客さんに聴かせて、 意見を取り入れて完成させるような場所にはなりにくいでしょうし、FABは ステージと客席がきっちり分かれている(ステージが遠い)という印象もあって、 アットホームな雰囲気も作りにくいのではないかと。拝郷メイコさんのように 客席に降りて唄うとか、以前ミハラカオリ+さんなどのように、通常のステージを 使わずに客席に小さなステージを作るといったアイディアが欲しいかもしれません。 名古屋や大阪の“歌種”については、その地域の人にはありがたい話と思います。 内容が東京の焼き直しになるのかが気掛かりなところ。“歌種”では毎回新曲を 発表していますが、名古屋や大阪でも東京とは別の新曲を作るのでしょうか。 厨房がないと思われるFABでは、恒例のオリジナルフードがどうなるのか、とか。 個人的に“歌種”は、矢野絢子さんが地元の高知歌小屋の2階でされているような (私は行ったことありませんが)、お客さんの数などには関係ない、つーちゃんの 原点となるべき場所にすべきと思っているのですが、なんだか商業ベースに乗った、 魂を売ってしまった、そんな感じがしています。肯定的には、活動がワンランク上の 軌道に乗った、とも言えなくはないのですが。
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copyright かみと,2005