渋谷WASTED TIMEで小林未郁さんのライブを見てきました。

○トットテルリ
  Vo(女),Gtですが、固定的ではないのかもしれません。始まる前に香を焚いて
  いました。まるでお払いをするかのように、機材に煙をかけるように。
 1. トランプトラベル
 2. レインコート
 3. 水たまり
 4. CHANDAN
 5. *+Ω+*
 6. 湯船
  声質は太めで、けだるい感じの唄い方。楽曲はちょっとわかりにくいところが
  あって、底辺を這うような印象でした。話すときの声はあずままどかさんみたい。

○中田朝子
 1. 黄金色
 2. 本能
 3. 気が晴れるまで
 4. 螢火
 5. はじまりの雨
 6. おかえり
  メロディーラインに古い歌謡曲を思わせるところがあり、声質も大人っぽい印象を
  受けます。良い資質を持っていると思いますが、まだまだ改善の余地もありそうで、
  声の出し方や演奏などに安定感が増してくることを期待したいところ。

○ume
  GtVo(女)。
 1. ロックとジャズ
 2. “本当は深刻な…”
 3. Goodbye(サボテンウィリー)
 4. マイウェイ(クロード・フランソワ)
    フランク・シナトラで有名な曲。
 5. 夜の手
  中音域にハッとさせられる綺麗な響きがあるところが感じられます。
  全体的には地味な印象ですが、比較的マイナー調が多いことによる印象とも
  思います。2曲目の“海岸に打ち上げられた、せつないするめ”という歌詞、
  聴き間違いでなければ“するめ”なのですが、するめというと乾物としての
  イメージなので、なんとなく奇妙な感じでした。

○小林未郁
 1. 翻弄
    まさに“蚊の鳴くような声”で唄い始めます。サビでスイッチが入ったように
    声が出て、世界が広がる感じがありました。
 2. 玩具サーカス
    この曲は冷徹で無機質に唄って欲しいですね。
 3. 日本脱出
    アレンジが華やかでした。こういう曲だったのかと再認識させられます。
 4. せむし男の恋-青い青編-
    新曲。例によって(?)ベースラインのみの演奏でしたが、比較的素直なコードを
    割り当てられそうな展開でした。
 5. 桜花心中
    スローモーションで桜が舞い散るようなイメージ。
  唄にはより一層の深みを感じますが、なんとなく“序章”という印象もありました。
  比較的淡々と進行するが故に、不透明な水の底までは遥かに遠いうえ、入水する前に
  終わってしまったようなあっさり感でした。


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copyright かみと,2005