吉祥寺Star Pine's Cafeでジムノペディのライブを見てきました。対バンの関係も あるかとは思いますが、かなりの人が集まることが予想されたので、早めに会場着。 それでも既に開場待ちの列ができていました。

○ゆん
  GtVo。オープニングアクトです。現在は箪笥ボーイというバンドで活動している
  ようですが、以前はスグル、その前はワカメホームランで唄っていたゆんさんです。
 1. 渡り鳥
 2. メイビー
 3. 30過ぎ
 4. 足跡
  ワカメホームランの頃のようなポップさはスグルの頃にはなかったのですが、今回の
  ソロライブもその流れにのったものでした。「30過ぎ」は“30歳過ぎのばばぁが
  ミニスカートで…”というような歌詞で、中澤裕子さんの名前が出てきたり、
  かなり危ない内容の曲。唄はやや高音域がふらついている感じでしたが、質よりも
  キャラクターとか声質とかがメインに感じられる内容でした。

○柴草玲
  PfVo。柴草さんのライブを見るのは久しぶり。
 1. アクアリウム
 2. 微粒子
 MC 「こんばんは、30過ぎのばばぁです」
 3. 沖縄そばやのねえさんへ〜白鳥の歌〜鴨の歌1〜鴨の歌2〜鳩の歌
    〜沖縄そばやのねえさんへ
 4. オリーブの実
 5. 遺伝子
  「沖縄そばやの…」はイントロ部分で語りがあるのですが、内容が白鳥の話題に
  なり、鳥の歌が多いということから続々と鳥に関する歌を唄っていました。
  結果的に予定していた1曲をカットしたようですが、そういった臨機応変に対応
  できる余裕が、貫禄を感じさせます。ハスキーな声質がはっきりしないところは
  気になるものの、タイトルを憶えているとかメロディーが記憶にあるとか、言わば
  定番曲中心の選曲だったといえるのかも。最近は自宅にこもって録音作業をして
  いるらしいです。

○タテタカコ
  KeyVo。
 1. “あの人のようになりたくない…”
 2. “やけくそみたいな夕焼けの下…”
 3. ほおづえ
 4. 霧
 5. 証明
 6. 卑怯者
 7. “雨上がりの午後に…”
  じっくりと自分の世界に引き込むように唄っていました。ストレートで力強く、
  まるで揺るがない山のような迫力と安定感のある内容で、内在するパワーが
  ものすごく大きい気がします。楽曲としてはちょっと難しいところもありますが、
  声の存在感がカバーしているかのようです。

○ジムノペディ
 1. 恥艶の輪
 2. ウタカタ
 MC
 3. 夢ならクリムゾン
 4. 傘もささずに
 5. アコーディオン、あげる
 6. スタッカート
 MC 「あけましておめでとうございます。」
 7. ジェリー
 MC
 8. 13
E1. トレモロ
  「恥艶の輪」でゆったりとすべるように始まります。続く「恥艶の輪」は定番の
  流れです。「夢ならクリムゾン」では笹沢さんの刺すようなグリッサンドが
  強烈に印象的。「傘もささずに」の前半は少し間延びした感じがありましたが、
  後半グイグイ盛り上がっていきます。「ジェリー」では一瞬ナオミさんが入り
  損ねるところがあって、ヒヤッとしました。「13」でしめくくり、アンコールの
  「トレモロ」といった流れは、かつて初めてCDを出した頃の雰囲気を思い出させる
  ものでした。バンドの音もだいぶまとまってきたと思いますが、今回は高音域に
  音がまとまりすぎていて、Gt,Sax,Voの重なる感じにちょっと聴きにくいところが
  ありました。音がふっと抜けるところは、意識的に抜いているところばかりでは
  ないと思われ、そのあたりはもう少し工夫が必要なところかと思います。
  たくさんのお客さんにも関わらず静かな空間で、ダイナミックレンジの広さが
  際立つライブでした。


SAIL Music Laboratoryへ戻る
copyright かみと,2006