長谷川都さんの“歌種その40”が表参道FABで行われました。2003年から毎月 行われてきたこのシリーズも、6月でライブ活動を休止することから最終回と なります。
 今回の映画は『天国に一番近い島』音楽は「ANTHOLOGY」(JACKSON 5)、 食べ物は“長谷川カレー”、飲み物は“やっぱりこれだ”(ココナッツリキュール+ パインジュース)、“しゅわっと南国気分”(シークワーサーソーダ)。 ステージ後ろには「歌種」と書かれた大きな幕が張ってありました。

第1部
 0. うふふ
 1. 歌をうたおう
    高音域が少し雑な感じ。
 2. ことばなんてなければいいのに
 MC 「(肌の色が)黒いと思ったでしょう。」沖縄と長崎に行ってきてすっかり日に
    焼けた。ちょうど皮がむけてきたところ。歌種の最終回ではあるけれど、
    楽しい日にしたい。
 3. 故郷の空
    低音域の音のとり方が怪しい。
 MC 「カレー食べましたか?」チョコレートやゆずのジャムなどが入っている。
    1つだけゆで卵があり、ゆで卵が入った人は当たりで無料になる。
    旅をして陽射しだけでなくいろいろなものを吸収してきた。
    山下達郎さんに「群集の尊さを知りなさい」という言葉をもらった。
 4. 蒼茫(山下達郎)
    今回のカバー曲。
 MC ここでサブステージへ移動。今回のサブステージは客席中央に設けられていて、
    メインステージからは花道が用意されていたようです。
 5. わたしはおんなのこ
    トイピアノでの弾き語り。
 MC 再びメインステージへ。入倉リョウさん(Perc)が加わります。
 6. 風まかせ
    移動の間にオケでカバーしていますが、戻ってからの演奏と合わないために
    オケを切ります。
 MC 毎日新曲ができる。音楽が好きで音楽について考えて音楽について唄った歌を。
 7. 美しい音楽
    新曲。伊藤サチコさんの「MUSIC LIFE」が音楽と対面しているとするなら、
    「美しい音楽」は音楽と寄り添っているような、都さんらしさを感じる内容。
 8. fuzzy peach

第2部
  ここからのサポートは佐藤まいこさん(Vc)、佐藤ほのかさん(Vn)、入倉リョウさん
  (Perc)。
 1. 土の中
    イントロでお客さんに唄わせます。間奏は短めだったような。
 MC 今回のうふふゲストSHUUBIさんを呼び込みます。髪をばっさり切ったSHUUBIさん。
    食べ物がカレーだったのはSHUUBIさんがゲストだからということもあったけれど、
    本番前にカレーを出したら「後で食べる」とそっけなかった。カレーを煮る鍋は
    下北沢440から借りてきた。今回の衣装はSHUUBIさんのコーディネートだった
    けれど、露出が多く演奏に集中できない。
    SHUUBIさんは3年前に(活動再開の)唄う機会を与えてくれた人。
 2. ミルク
    SHUUBIさんはかなり崩して唄っていますが、曲には合っている気がしました。
 3. 今は昔
    都さんとSHUUBIさんの唄い方の違いから、あまりハーモニーは合っていません。
 MC ここでVn,Vcの二人は下がります。お互いに相手を褒め称える二人に辟易として
    きかけたところ、「なんでこんなに褒めてんだろ、むかつく」とSHUUBIさん、
    「節目はSHUUBIがいい」と都さんに言われて震えたとのこと。そんな話をしながら
    涙声になっていました。
 4. うららかな(SHUUBI)
 MC ここで、あははゲストとしてNUUさんが登場。いつも以上にハイテンションな
    NUUさん、「SHUUBIちゃんでかーい、NUUちっちゃい、父兄参観です」とか。
 5. 123456789,10(NUU)
 MC 「スバラシイ」("ラ"にアクセント)を3人で言い合います。
    「本当におかしい人たちです。よく二人は私のまねをします。」独特のポルタ
    メント(音程を変化させるやりかた)がある。再びVc,Vnの二人が入ります。
 6. 歌を紡いでうたうひと
 MC ここでSHUUBIさんとNUUさんは下がります。
    「すばらしい仲間たちに出会えてよかったと思います。変な人たちですけど。」
 7. あいのくに
    低い方のコントロールがもうひといき。
 8. 満ちてゆく
 9. はなうた
 MC 歌種のライブには数え切れない思い出がある。「楽しい会です。“でした”と
    過去にはしたくない。ひとまず最終回ですが、どんなかたちかわかりませんが、
    また会えたらと思います。歌種は自分自身の証。」
10. 愛ゆらら

アンコール。SHUUBIさん、NUUさんも含めた出演者全員が登場。
SHUUBIさんがキーボードを奪い、想定されたドッキリ。
E1. ???
    都さんの曲のタイトルを歌詞に織り込んだ曲をSHUUBIさんとNUUさんが
    アドリブ的に唄います。
 MC 都さんもSHUUBIさんもNUUさんも泣いています。「ありがとう、ほんとにもう…
    今まで生きてきて本当に良かったと思います。」都さんの特徴的な「ありがと」
    が出ました。
    ここで歌種40回すべてに参加した人からコメント。
    都さん曰く「(今回のライブ活動休止にあたり)初めは辞めようと思っていたけれど
    とても離れられないと思って休むことにしました。」
E2. おんなじ空の下

ダブルアンコール。
 MC 「歌に出会えて、音楽に出会えて、みんなに出会えて本当によかったです。
    どうもありがとう。」
E3. まあるいおさかな空へゆく
    Vc,Vn,Percで。前半はかなりメタメタでしたが、後半盛り返してきました。

 ゲストはありましたが、位置づけとしては活動休止前最後のワンマンライブに なるのかもしれません。休憩を含んで3時間のライブで、技術的には多少問題も ありましたが、充実した内容だったと思います。「風まかせ」とか「愛ゆらら」 などが普段の都さんらしかったと思います。NUUさんが一番浮いていたけれど、 一番しっかり唄っていました。特に3人で唄うと、NUUさんだけ安定感が違いますね。
 最終回とはいえ、まるで今回で引退というような盛り上がり方で、本人も 周囲の人たちもお客さんも、引退イベントを(まるで何かにこじつけては宴会を 開く人たちのように)楽しんでいるみたいでした。派手に送別会を開かれたら、 戻ることになった時にむしろ気まずいと思うのですが、皆が今の状況に酔っているの でしょうね。しかも今月まだ数本のライブ予定があるにも関わらず。

 客席ではたくさんの歌手仲間を見かけました。アナム&マキ、松本英子さん、 東川亜希子さん、みたあきこさん、戸田和雅子さん、iyiyimのviviさんなど。 Pigeon's Milkさんっぽい人もいましたが、一瞬だったので自信ありません。 東真紀さんも来ていたようですが、私は見かけませんでした。
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copyright かみと,2006