大塚RED-Zoneで行われた小林未郁さんの企画イベントを見てきました。今回で4回目 となり、タイトルは“桧扇懐石”です。演目及び出演者は以下のとおり。

<向付>玩具サーカス〜黎明ノ宴〜
<強肴>氷艶
<箸洗>三弦刃
<中鉢>くらいもりのおはなし〜魔の森
<止肴>迷彩式
<箸休>活弁映画上映〜山田広野監督作品〜
<八寸>柳家小春独演会〜桜花心中
<喰切>群レル花
<甘味>知ラナイ光〜終焉の宴〜

歌調理
 小林未郁
殺陣調理
 島口哲朗(剱伎衆かむゐ)
 福田高士(剱伎衆かむゐ)
 松尾美香
 中村千鶴、宗像拓郎(かむゐJr)
ダンス調理
 迷彩
 渡邊夏樹
 松本光子
鍵盤調理
 福田裕彦
三味線調理
 柳家小春

 以前“融合”という話があったと思いますが、今回はそれぞれ独立した内容となる ところが多い印象で、それぞれのベストの環境で見たほうがよいのではないかと感じて しまいました。今回のイベントによって何か新しいものが生まれてきたというわけでは なく、それぞれが普段取り組んでいる内容の発表会、融合ではなく盛り合わせだったと 思います。「くらいもりのおはなし」での天女をイメージさせるダンスとのコラボは バックダンサーでしかなかった気がするし、三味線と殺陣の組み合わせは世間では オーソドックス。以前はそれぞれがクロスオーバーするところがあって、不慣れな 分野に片足を入れているような歩み寄りが見えましたが、今回は出し物ごとに幕で 転換するため、そのたびに拍手が起こるということからも、出し物が個別のもので あったと感じられた人が多かったのではないかと思います。唯一融合という意識が 感じられたのは柳家小春さん。「桜花心中」の伴奏を手がけたり、ダンスビートに 合わせて登場したりと、イベント全体を楽しんでいる雰囲気がありました。
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copyright かみと,2006