堀下さゆりさんのワンマンライブ“Piece of green E.p.”が青山月見ル君想フで 行われました。ステージ上手には2台のキーボードが置かれています。メインとなる YAMAHAのMODUS H01という赤いエレピ(定価735,000円らしい)は堀下さんの左半身を 客席に向ける方向にセッティングされています。一般的なピアノはその構造上、 演奏者の右半身を客席側に向ける形(ステージ下手)に置かれるのですが、その観点 からも斬新な配置と言えます。もう一台のキーボードは客席に背を向ける方向に 置かれていました。そして、YAMAHAのエレピと向かい合う形で4脚の椅子が設置されて います。
 19:07頃開演。まずはVn(男),Vn,Va,Vcの4名がスタンバイ。しばらくして堀下さんが 登場します。

 1. image machine
    落ち着いて唄っています。
 MC 「リラックスして楽しんでいってください。誰が一番楽しみにしていたかって、
    私だ!」
    サポートの4人、まずはここまで。以降ソロでの弾き語りになります。
 2. ソーダキャンディー
    バランスのよいアレンジで、声とエレピの音がうまく調和していました。
 3. 君と笑った
    高音域がややフラット気味でしたが、後半の盛り上げ方はよい感じでした。
 4. セレナーデ
    つぶやくように唄っています。
 5. オレンジ
    最初、オレンジ色の照明に照らされていました。スッと入ってくる感じ。
 MC エレピについて。YAMAHAから借りたという話をしています。ライブのタイトルの
    E.p.はエレピのこと。
 6. それがすべて
    打ち込みを併用。やや単調になりがち。
 7. 瞬くあした
    ゆったり唄っていました。コーラスのオケが印象的。
 8. clover
    個人的にはバンドでガツンと唄うバージョンの方が気に入っているのですが、
    弾き語りということで穏やかに唄っていました。
 MC 「飲んでますか。」再びサポートの4人を呼び込みます。弦にあこがれていたと
    いうことで、ギターで曲を作ろうとしたけれどFでつまづいたと話していました。
 9. 桜、風桜
    ストリングスにより滑らかさが出ていました。
10. カゼノトオリミチ
    もう少しVcが活かされても良さそうです。
 MC ドリンクホルダーについて。また、血液型の調査(!?)。
11. 指さし
    力の入っている前半がよかったと思います。サビは音程がやや揺らいでいました。
 MC サポートはここまで。レコーディングが終わってアルバムができた。
    『シロツメクサ咲いた夏』でやっとひとつ花が咲いたかなと思う、とのこと。
    「幸せのおすそ分けができたらと思います」
12. Milky way
    新曲。夏祭りのイメージが浮かぶ曲でした。
13. あじさい畑
 MC 「今日は忙しい中来てくれてありがとう。半分も伝えられていない気がするんです
    けど。」思い出が好きだけれど、大切なのは今で、今が未来につながっている。
    「楽しく音楽をやっていきたい。みんなのおかげでこうして唄っていられると
    思っています。」前作のキャンペーンで高知に行ったとき、二人の子供をつれた
    若いお母さんと握手したときの温度を忘れちゃいけないと思った、と話をしながら
    涙ぐむ堀下さん。
14. あいのうた
    涙ぐんでいた分だけ揺れていました。

アンコールになります。再びサポートのメンバーを呼び込みます。

E1. いつもふたりで
    堀下さんらしいポップな曲。打ち込みを併用しています。
 MC ライブ告知。
E2. 君にうたえば
    ストリングスの響きがきれいに合っていました。唄い終わると演奏中のサポート
    メンバーを残して堀下さんはステージを降ります。

ダブルアンコール。
 MC 「お呼びですか?」「楽しいことばかりじゃないと思うけど、明けない夜はないと
    いう言葉があるように、一緒にがんばろうね。」
E3. やさしい花
    中音域の声に力がありました。

 終演は20:55頃でした。
 全体的に穏やかな雰囲気で落ち着いてゆったり唄っていました。ポップではじける イメージは薄くなっていて、聴かせるライブだったと思います。声のコントロールが まだちょっと不安定になるところも多く、特に高音域が多く表れるサビ部分など しっかりと合わせていって欲しいところ。全体的な構成などは良かったと思います。
SAIL Music Laboratoryへ戻る
copyright かみと,2007