小林未郁さんのワンマンライブ「29歳、ひとりぼっち」が恵比寿天窓.switchで 行われました。30歳の誕生日の前日ライブ。

第1部
 1. ブランコ
    アレンジが少し優雅な感じになっていました。
 2. 飼育小屋
    パラパラとこぼれる感じ。
 3. 鳥籠
    音程がややはずれ気味。張り詰めた糸がゆるんだような印象。
 4. くらいもりのおはなし
    速め。
 MC パンフレットのミスプリントについて。
 5. 極印No.2
    ちょっと軽い感じ。
 6. メガネ
    しっとりとした中に力のある唄。
 MC パンフレット(ライナーノート)について。
 7. くびわ
    こちらも軽め。ピアノの低音がもう少し出ると良さそう。
 8. はんぶんこ
    サラッと流れる感じ。ややシャープ気味。
 9. まどろみ
    曲の呼吸を感じる、良い内容でした。
10. 桜花心中
    ゆったり唄っています。
11. 記憶ノ海
    エンドロールのような無機質さがあります。

10分ほど休憩。

第2部 トークコーナー。
 MC 3歳ごろから高校卒業ころまでの経歴を紹介。
    子供の頃から、母親の影響で自宅のカラオケセットを使って唄っていた。実家に
    「サンバルカン」(?)を唄っていたテープが残っている。
    兄の影響でピアノを始めた。小学生の頃はカラオケを唄ったり、地元のお祭で
    唄ったりする目立ちたがり屋。
    恥ずかしがりだけれど人前に出たいタイプで、演劇部。
    中学生のころに「ゴールドラッシュ」オーディションを受けた。東京の本選まで
    選ばれたが、本選の前に番組が打ち切り。
    高校生のときバンド活動を始める。一人で唄った歌がオーディションに受かった。
    しかし、本選に行く少し前に肝臓を悪くして、体調不良のまま出場したが落選。
    高校卒業後、東京の音楽事務所に3年ほど所属。作曲を始めたり、ライブハウス
    での活動、レコード会社へのプレゼン、ダンスなどの活動。人間関係でトラブルが
    あり、社長から謹慎を命令される。ラジカセを使ったストリートライブをしたが、
    さまざまな要因で広島へ帰る。21歳。今で言う“ひきこもり”生活を1ヶ月位経て
    1年ほどした頃に、前事務所から某レコード会社と出版社の主宰する
    オーディションの話を持ちかけられ、グランプリを受賞。翌年春にデビューという
    話になった。
 1. Gift 333(ア・カペラ)
    オーディションで唄った曲。
 MC オーディション合格のころから経歴を紹介。
    オーディションの効果でメディアにも取り上げられた。ところが翌年春デビュー
    の話がのびのびに。レコード会社のスタッフAさんが掛け合ってくれたが、
    なしのつぶて。レコード会社の会長に手紙まで書いたが、それをそのまま制作担当
    に渡され気まずい雰囲気に。レコード会社スタッフの前で号泣し、インディーズ
    でも良いからCDを出したいと食い下がった。了解してくれたが以降音信不通。
    結果、2年間飼い殺し状態だった。
    ユニットを組もうとか、バンドを組もうとか、オーディションを受けたりとか、
    いんちき事務所につかまりそうになったり、無人島に連れて行かされそうに
    なったりした。
 2. 日本脱出
    クラブイベントなどで唄っていた頃の、カラオケを使った旧バージョン。
 MC 落ち込んでいたころから弾き語りを始めたころまでの経歴を紹介。
    Fプロデューサと出会い、四谷天窓.comfortでライブ活動を始める。自費で
    「月夜のかけおち」をリリース。前述のレコード会社Aさんにテレビ番組の
    オーディションを勧められる。いわゆる仕込みだったが、放送局側が仕込みの
    通じない状況になり、一般枠で出場してみることになった。半年くらいして
    その番組のリベンジ大会があり、テレビ的には合格した。レコード会社の状況を
    判断して、辞退することにした。
    この3年くらい弾き語りの活動で、自分の好きな音楽ができ、気に入ってくれる
    人も増えてきて、実感としてやっていて楽しいと思えるようになってきた。
    なぜ暗い曲が多いのかを考えてみた。生きていくうえで死を考えないわけには
    いかないから、人一倍救いを求めているのかもしれない。
 3. ハテヌイノチ

第3部
 MC 物販について。この日発売のCD-Rのアルバム「茶色いピアノ」は、一昨日4時間
    ほどでレコーディング、ジャケットの写真、歌詞カードも自作。
 1. あやつり人形
 2. 鐘突き男の恋
 3. 群花
    ダイナミックさが感じられました。
 4. 毒
 MC
 5. 中庭の獏

アンコール。未郁さんの誕生日を祝う“ビールツリー”のろうそくを吹き消し、
乾杯をして終了。

 これまでも何度かワンマンライブはありましたが、シンプルな構成だっただけに、 未郁さんの繊細さ、大胆さ、強さ、弱さなど人間像が見えやすいライブだったと 思います。良かったと思うのは「ブランコ」「メガネ」「まどろみ」「桜花心中」 「群花」など。
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copyright かみと,2008