○阿部真央
  GtVo。大分出身の18歳。
 1. 人見知りの唄〜共感してもらえたら嬉しいって話です〜
 2. MY BABY
 3. デッドライン
 4. 貴方の恋人になりたいのです
 5. 母の唄
 6. ふりぃ
  ややシャウト気味の唄い方で、ギターをかき鳴らすタイプ。椎名林檎さんの路線と
  思えるような、言葉遣いやメロディー、曲の展開でした。雰囲気がシギさんと
  似ている気がしますが、シギさんは魂の叫びという印象が強く、阿部真央さんは
  パフォーマンスとして魅せることを意識している印象からも椎名林檎さんっぽい。

○しらいしりょうこ
  Gt,Bs,Drのサポート。
 1. 真冬の向日葵
 2. ウォータープルーフ
 3. はじまりのキス
 4. ライラックの花
 5. scene 5
  新しいアルバム『彼のいない彼の部屋』のレコーディングが終わり、久しぶりの
  ライブ。今回は全てアルバムに収録されている曲を唄っていました。充実している
  ことが伺えるライブで、全体的に安定していたと思います。今回初めて聴いた曲に
  関しては、ややひねりすぎの印象もありました。提供してもらった楽曲もあり、
  音楽的には幅が広がったといえる反面、ひねりすぎと感じるのはそれが起因している
  かもしれません。

○米倉千尋
  佐々木真里さん(Key)、榊原長紀さん(Gt)のサポート。
 1. Butterfly Kiss
 2. stars
 3. かえりみち
 4. 月に願いを
 5. Harmony
 6. 陽だまりをつれて
  佐々木真里さんとの共演が念願だったとのことで、落ち着いたステージの中にも
  テンションの高さを感じます(まぁ、いつもライブのテンションは高いですが)。
  「Butterfly Kiss」は大部分をカットしてサビを4回くらい繰り返す大胆なアレンジ
  になっていて、初めは間違えたのかと思ってしまうほどでした。今回はかなりレアな
  選曲で、チャレンジとしては面白い感じもしますが、選ばれた楽曲が必ずしも
  わかりやすいものではないため、初めて聴く人にはつかみにくかったのではないかと
  思ってしまいます。私も今回のライブの方向性をつかみ損ねました。あと、MCが
  散文的というか、エッセイのさらに断片のような脈絡のなさで、そういうところも
  今回のライブでのアピールポイントが散漫になってしまった要因かと思います。
  唄に関しては、無理せずにのびのびと唄っていて、実力が端々にちりばめられている
  印象でした。

○加藤いづみ
  狩野良昭さん(Gt)のサポート。
 1. モッキンバード
 2. 守ってあげたい(松任谷由実)
 3. 初恋(村下孝蔵)
 4. コインパーキング
 5. 好きになって、よかった
  2月にカバーアルバムを発売したとのことで、カバー曲を含むライブでした。
  ステージは落ち着いていて、加藤いづみさんらしさが出ていたと思います。
  「守ってあげたい」では高音域が苦しそうで、かなり危ない状況でした。
  最近車の免許を取ったそうですが、運転には向いていないと自覚しているらしく、
  右折を避けているとか、自宅以外の駐車場に駐車できるようになることが目標とか、
  そんな話をして笑いを誘っていました。

○拝郷メイコ
 1. 君恋唄
 2. エソラジ
 3. ガーデン
 4. 悲しみcloset
 5. 海月
  1曲目でギターのチューニングがかなりずれてしまったのですが、そのまま2曲目へ。
  自由にのびのびとステージを楽しんでいる感じで、唄は安定していました。比較的
  アップテンポな曲が多く、勢いを重視した選曲だったといえるかもしれません。
  MCでは、イベントのパンフレットの写真が間違っていて、スタッフにひたすら
  謝られたとか、高校生の頃にギターを始め、人前で最初に唄った曲が加藤いづみ
  さんの「好きになって、よかった」だったという話や、加藤いづみさんの車の運転
  の話を受けて、「三車線の道路に入ったときに、どこに入ってよいかわからない
  ことがある」という話。いづみさんは黄色い車、メイコさんは赤い車だそうで
  「黄色い車と赤い車には気をつけてください」と言っていました。

○コミネリサ
  KeyVo。
 1. もしもあなたが泣きたいなら
 2. I'm So Lonesome I Could Laugh!
 3. MERRY〜ぬくもりだけを届けて〜(ハマザキコミネ)
    フライングキッズの浜崎崇司さんとコミネリサさんのユニットの曲。
 4. うちへ帰ろう
 5. ニジイロコトノハ
  声はやや太め。基本にはJazzyな路線があるようで、多少演奏は雑な印象だった
  ものの、無難な内容だったと思います。一方で、こういう感じのアーティストって
  多い気がするのですが、ジャズ系のレストランで生演奏しているようなライブの
  雰囲気でした。

○甲斐名都
  KeyVo。
 1. 下北沢南口
 2. ラビュー
 3. 夏嵐の夜
 4. 深呼吸の必要
 5. 天の川
  ストレートにぶつけるような唄い方。こういう路線って、LINDBERGの渡瀬マキさん、
  最近だといきものがかりの吉岡聖恵さんなどを思い浮かべますが、10代くらいなら
  勢いがあって元気な印象が前面に出る気がします。一方でしっとり聴かせようと
  すると、どうしても雑に聴こえてしまいがちです。丁寧さが欠けたりするのは、
  細かいところまで意識が回っていないからかもしれないので、もう少し唄い方など
  客観的に見られるようにすべきかと思います。いつまでも甲斐よしひろさんの娘では
  話題にできないでしょうから。「深呼吸の必要」は同名の映画がありますが、内容は
  全然違います。

かみと,2008