高田馬場音楽室DXで紫門さんのライブを見てきました。青山にあった音楽室が 高田馬場に移転して1周年の前日にあたるそうです。青山のときの雰囲気をそのままに 広くした店でした。

第1部
 1. かさぶた
    まずは太田美知彦さん(Key)のサポートで始まります。
 2. とおりゃんせ
 3. 蛍
    この曲から関雅夫さん(Bs)が入ります。
 4. あなたに逢えて
 5. 風の記憶
    この曲から岩井眞一さん(Gt)が入ります。
 6. 月が泣いた夜
 7. 月明かり

第2部
 1. クリスタル・クリア・ウォーター
    ゲストのelliさんが唄います。サポートはKey,Bs,Gt。
 2. Runaway Home(?)
    elliさんと紫門さんが唄います。Key→Gt。
 3. 500 Miles
    elliさんの参加するステージはここまで。
 4. Far East
 5. 緋の花
    Key→Gt。
 6. つばさ(本田美奈子)
    Keyのみの伴奏で太田さんとともに唄います。
 7. 約束
 8. Tararasta Rasta
    この曲から再びGtが入り、関さんはこの曲ではPerc。
 9. Gran-Pa

E1. 童神(古謝美佐子)
E2. やすらぎ

 最近はあまりライブの数が多くない紫門さんですが、ライブを見るのは1年以上 間があいてしまっています。恵比寿天窓.switch以来(2006年)かと思っていましたが (紫門さんにもそう話してしまいましたが)、2008年12月10日の赤坂BIRDLAND以来 でした。
 伸びとあたたかみのある声で、「そうそう、これなんだよね」と思わせるところは 古いアルバムを見ているかのようです。ところどころ音程の揺らぎはあったものの、 高音域の伸びは安定していてきれいに響いていました。「あなたに逢えて」が 第1部で特に印象的だった1曲でした。
 第2部ではelliさんのステージから始まります。ソウルフルな唄でした。elliさんは 元ELLISで、最近はCuster Custarのnoryさんらとelli+kaz+noryとしても活動されて いるとのこと。
 久しぶりに聴いた「Far East」は、紫門さんの唄を新横浜BELL'Sで初めて聴いた ときのことを思い出します。2001年8月21日のことでしたが、この曲こそ紫門さんの 唄を聴くようになったきっかけなので、懐かしさよりも時間を越えて現在に つながっている気持ちのほうが強く感じられました。
 紫門さんのお母さんは楽しかったらしく深酒されたようで、客席から何度も 乱入していました。椅子から落ちたりして、他のお客さんは楽しむより心配していた ように思います。客席にはさらに、中学時代(?)の先生や同級生などもいて、 アットホームというより知らない同窓会に紛れ込んだような気分になります。 当時で言うと“ツッパリ”ということになるのでしょうか、紫門さんは薄っぺらい カバンで長いスカートはいてというスタイルだったそうで、光景が目に浮かぶ ようです。
 人に歴史ありというほどのことでもありませんが、いろいろな経験を経て今は やすらぎの中、“肩の力を抜いて”ゆったり生きていることが伝わってくる、 そんなライブでした。
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copyright かみと,2010