江古田マーキーで伊藤サチコさん、拝郷メイコさんのライブを見てきました。 伊藤サチコさんプロデュースのオムニバスアルバム「IF THE GIRLS ARE UNITED」の ツアーで東北、名古屋、関西を回った二人のツアーファイナルのようなものかと 思っていましたが、その意図でのライブではなかったようです。とはいえ、以前は 同じ事務所で10年近い付き合いのある二人だけに、普通のジョイントライブには なりません。
 久しぶりに訪れた江古田マーキーは天井、床、バーカウンターの後ろなど改装され、 ミキサー卓、プロジェクタ、キーボードなども新しくなったようです。

○伊藤サチコ
 1. 春の道
 2. 終わって始まる
 3. 僕は変わった
 4. 赤い魚
 5. 食べて生きる
 6. くすんだ壁
 7. 心の扉
  やわらかく唄いだします。力が抜けて自然なスタイルで唄っていることがわかる
  スタートでした。そして、彼女の地元である秋田を含む東北ツアーでは唄えなかった
  という「僕は変わった」、家族や友達などの期待の大きさに応えられているのか
  不安だからこそ、ある種の逃げのような歌詞で唄えなかったのかも、と思いながら
  聴いていました。「心の扉」は拝郷メイコさんとセッション。「他の人を唄うとき、
  その人らしい曲は唄いにくい」と話すサチコさんですが、裏を返せば「心の扉」が
  一番サチコさんらしく、他の人に唄われたくないと思っているということかも
  しれません。今回のツアーでお互いをさらに理解しあったからか、「心の扉」を
  開いてメイコさんを受け入れたような“すがすがしさ”がありました。一方の
  メイコさんですが、まるで「心の扉」がメイコさんの曲であるかのように自然に
  唄っていました。

○拝郷メイコ
 1. モンスター
 2. 悲しみクローゼット
 3. エソラジ
 4. 帰り道
 5. ななしのおさる
 6. 海月
 7. ものがたり
 8. ガーデン
  やわらかく入ったサチコさんに対し、メイコさんは開き直ったかのような強さのある
  スタートでした。「悲しみクローゼット」は演奏で微妙にスライドさせたりして、
  疾走感が増しています。歌詞に東京が出てくることから、ツアーでは唄いにくいと
  思っていたという「帰り道」も、東京が故郷なのだと理解してもらえていることが
  わかって唄えるようになったとのこと。このあたりでポップな曲が欲しいと思った
  ところで「ななしのおさる」、メイコさんも嬉しそうでした。「ガーデン」は
  サチコさんと唄います。あまり練習する時間がなかったらしいのですが、コーラスの
  メロディーラインが難しくて、サチコさんは結構大変そうでした。サチコさんが
  主旋律を唄うと、サチコさんらしさがパッと広がって、すっかり自分の唄のように
  聴こえてしまうあたり、良いセッションでした。

アンコール。
E1. すばらしい日々(ユニコーン)
  ツアーの移動中によく聴いていて、ツアーでもセッションしたということで、
  よくできたセッションでした。メイコさんのサバサバしたところと、サチコさんの
  しっとりしながら時に強いところが、うまくバランス取れていました。


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copyright かみと,2010