平野里沙さんの関東ツアーの最終日、高田馬場天窓.comfortでのライブを 見てきました。

○愛美
  まなみさん。GtVo。
 1. メロディー
 2. デジャヴ
 3. “この悲しみは自分しか知らない…”
 4. 奇跡
 5. For me
  以前恵比寿天窓.switchで見たことがあります。大分出身福岡経由のアーティスト。
  1曲目イントロを演奏し始めて唄い出す前にストップ。歌詞が完全に飛んでしまった
  とのことで、セットリストを変更していました。その後、3曲目も途中まで唄った
  ところで歌詞が出てこなくなって止めてしまいます。特に緊張している様子は
  ありませんでしたが、福岡時代のアルバイト仲間が見に来ていたそうで、何らかの
  心理的な違いがあったのかもしれません。内容的には惨憺たるものでしたが、
  声の出し方などは力強く安定感がありました。

○平野里沙
 1. 奇跡みたいなこと
 2. ビター
 3. あの場所に咲く花
 4. HAPPY NOTE
 5. 歌手
  前日に比較すると喉の調子は良さそう。ただ、唄としてはピッチのあまさが目立つ
  内容でした。前半はシャープ気味、後半はフラット気味。ゆったりと唄っていた
  「奇跡みたいなこと」は、ボーカルの輪郭がしっかりしていて、やわらかく深みの
  あるピアノの音とうまく合っていました。最新曲の「あの場所に咲く花」は桜が
  モチーフになっているとのこと、恋愛中の幸せなときと別れた後の心境を、
  思い出の場所のきれいではかない花に照らした内容。はかないといいつつも
  唄い方は力強かったり、恋愛の状態と花のつながりが見えにくい歌詞だったり
  しますが、里沙さんらしい視点ではある気がします。「歌手」は節目のライブで
  いつも唄う曲。この歌詞にある思いに偽りが感じられない間は応援していられる
  ような気がします。
  MCでは、東京にいる間にちょっと孤独を感じたそうで、“櫻井翔メール”で
  気を紛らわせていたとか。“櫻井翔メール”は本人を騙るメールで
  「…迷惑なんですけどね」と話していました。

○The Letter
  伊藤千恵さん(PfVo)、松谷美沙さん(Gt)の女性ユニット。元sisters。
 1. 美しい光景
 2. 告白
 3. 理想郷
 4. サファイア
 5. Song
  「Song」は小鳥のさえずりや川のせせらぎの方の意味だそうです。
  今月の天窓グループのスケジュールの表紙がThe Letterで、ライブ前から思わず
  笑ってしまいました。二人だけのステージを見るのは初めてだと思います。
  ボーカルとピアノとギターとコーラスというシンプルな音で、モノクロの映像を
  見ているような映像美を感じます。独特なコード進行がところどころにちりばめ
  られていて、まるで眩暈を覚えるような展開に引き込まれていきます。
  これまでのバンドライブでは、歌詞はおろかボーカルも聴こえにくいことも多々
  あったので、sisters時代を含めた今までのライブの中でも最も満足度の高い
  内容でした。ちなみに数えてみたら、ライブを見たのはsistersのときに19回、
  The Letterになってからは5回目でした。

○オダタマコ
  PfVo。
 1. いつかは終わる
 2. ほぼ前向きのうた
 3. ほら、よかった
 4. あいの使いみち
 5. 2nd mini album「私はオダタマしています。」ダイジェスト版
 6. 短い手紙うた
 7. ヘーボンヘーオン
 8. ババンバ~♪
  ジャズ系の手数の多い演奏で、声のキーは低め。若干投げやりな感じとか、
  リズムが流れてしまっている感じがありました。唄は張りがあって安定しています。
  2ndアルバムの曲がセットリストに入っていないということで、ダイジェストで
  全曲唄ったりしていました。宣伝での音楽はジャパネットたかたのCMソングの
  替え歌、エンディングはザ・ドリフターズの「いい湯だな」の替え歌など、
  コミカルな部分もありつつ、MCは自虐的な内容で笑いを取っていました。
  京浜東北線に乗ろうとしたら、入口付近にいたサラリーマンがなかなか詰めて
  くれなくて扉にきれいに挟まれ、乗車をあきらめて降りたそうで「京浜東北線が
  先に来ても山手線に乗る」と宣言(?)したり、近日行なわれるインストアイベントの
  整理券について「100枚もあってどうしようかと…」と困惑を表明(?)したり。


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copyright かみと,2012