木下直子さんと小林未郁さんのツーマンライブが高田馬場天窓.comfortで 行なわれました。ツーマンライブ好きと本人も話すように、木下さんがメインで 未郁さんを誘った形になっていたようです。木下さんのツーマンライブは 相手によっていろいろと形を変えているそうで、今回は明るい暗い曲を対比させる 目的で“青空と深海”というタイトルが付けられています。

○小林未郁
 1. 回転
 2. 献血
 3. スペード
 4. 明日のために
  まずは未郁さんの青空を思わせる明るい曲から。明るいといっても未郁さんの曲
  なので、そんな印象はあまりありません。青空もまたイメージからは遠いのですが
  彼女にとって精一杯の明るい曲です。普段のライブではめったに唄わない曲が
  3曲続きます。私のところにある記録では、「回転」は2010年6月27日以来、
  「献血」は2010年8月5日以来、「スペード」は2009年7月2日以来となっています。

○木下直子
  Gtのサポート。
 1. 空中ブランコ
 2. くもの糸
 3. 赤いくつのワルツ
 4. (タイトル未定)“しゃぼん玉が飛んでいった…”
  木下さんの中の深海をイメージした暗い曲とのことですが、こちらも暗い印象は
  ありません。最近は明るい曲が多くなったそうで、比較的普段の形とは違う感じ
  だったのかもしれません。木下さんによれば、未郁さんの明るい曲のレベルが
  木下さんの暗い曲のレベルだったとのこと。

○小林未郁
 1. 潜水艦
 2. 毒
 3. 子犬
 4. 糸蘭~タガイニワスレナイ~
 5. 記憶ノ海
  未郁さんの普段のスタイルに近い深海イメージの曲たち。

ここで2人のトーク。
二人の出会いについて話題になっていましたが、二人ともはっきりしたことは
憶えていない様子。私のところの記録によれば2006年8月7日に渋谷多作で対バンに
なっています。

○木下直子
 1. “午前5時いつものように…”
 2. “ガタガタ道で…”
 3. ひまわり
 4. この指とまれ
 5. 夢の島
  木下さんの青空イメージの曲。言葉そのものがはっきりしないところもありますが、
  メロディーの強さが際立っています。

アンコールになりますが、登場したのは小林未郁さん。

E1. 透明な青

続いて木下直子さんが登場。以前、未郁さんのライブでアンコールのときに、
客として見に来ていた木下さんをエンディングアクトとして引きずり出したことを
話していました。ちなみに2011年5月15日の代官山NOMADのこと。

E1. 生きとし生けるもの

 内容が珍しいという意味での貴重なライブでした。全体的には比較的淡々と 進んでいった感じで、二人がステージで絡んだのはトークの部分だけでした。 特に何か期待していたわけではないものの、それぞれの存在を自分の「青空」と 「深海」の音楽の切り替えに使っていたような感じでした。もう少し個々の内容が 深くなるかと思ったのですが、どちらも曲が少ないブロックはやりにくい でしょうから、これくらいのボリュームにならざるを得ないのかもしれません。 それぞれがお互いの境界を探りあうようなライブでした。
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copyright かみと,2012