18日に続き再び福岡へ。過能未優さんのライブを福岡INSAで見てきました。 ザ・エンタメとMount Position!という二つのイベントの合同イベントとのこと。

○過能未優
 1. “あれは金曜日のこと…”
 2. 愛のメッセージ
 3. 泣いている今がアルから
 4. My Way
 5. 大丈夫だよ
  恐る恐る唄い始める感じでしたが、すぐに普段のクールで安定した唄い方に
  なっています。今回は比較的素直な曲が多かったように思います。新曲の
  「大丈夫だよ」は未優さん独特の癖があまり出ていなくて、一般受けしそうな
  シンプルなバラードでした。

○溝渕ケンイチロウ
  GtVo。カントリー系のブルースやジャスの要素を感じるフォーク系。
  カスタネッツやDQSのメンバーとしても活動するドラマーだそうですが、
  父親の介護で広島福山に拠点を移し、ソロ活動も始めたとのこと。
  「ライブは縁。二度と会えない人もいるだろうから、その人にとって
  自分の人生最後の曲」と最後の曲を紹介したのが印象的でした。

○KellTomy
  ひとみさん(Vo)、かけるさん(Vo)のユニット。2015年に一度見ています。
 1. どうでもいい
 2. 愛のストーリー(カバー)
 3. ICU
  かけるさんがWLAM(ga-bian)のセンパイに見えてきて、コーラスワークなど
  二人組のWLAMかと思ってしまうところがありました。MC多めでしたが二人とも
  ボケ担当ということで、どうなってしまうのだろうという話の流れを
  歌でまとめる感じでした。

○おじき
  Gt,Bs,Vo(女),Dr,Gtのバンド。キーは中くらいでやや弱めのボーカル。
  マイナー系ロックの印象です。ところどころ音が抜けているような薄さが感じられ、
  もう少し音に厚みがほしい気がしました。ちなみにおじきは「Vシネマの挑縺翫§縺坂
  縺ァ縺ッ縺ェ縺穣じき”と同じイントネーション」だそうです。
  どことなくfra-foaを思い起こさせる雰囲気。

○生存確認イキテル。
  Bs(女),Dr,GtVo,Gtのバンド。ストレートで勢いのあるロックでややコミカルな
  印象もありました。うまく会場を盛り上げていく感じがあります。

○千北恵美
  ちぎためぐみさん(GtVo)。長崎佐世保在住のシンガーソングライター。
  ストローク主体のいわゆる怨念系でダークな雰囲気のある曲でした。
  ややハスキーなボーカルも演奏も全体的に基礎がしっかりしていて、
  植田真梨恵さんとか小南泰葉さんとかヒグチアイさんとかの路線に並んできても
  おかしくない印象でした。

○5pound
  Key(女),Bs,Dr,GtVo,Gt。いわゆるめんたいロックと言われる路線でしょうか。
  鮎川誠さんを連想させるような雰囲気でした。全体的にまとまりは今一つ。
  活動歴7年でライブが7回目だそうで、同窓会的なノリのようです。

○The Fearless
  Bs,GtVo(女),GtでDrのサポート。やや太めの声室で迫力のあるボーカル。
  ポップロック路線と思いますが、ぐいぐい迫ってくる感じ。その感じは
  LOOP CHILD(しばのまり子)や木村至信BANDを思わせるところがあります。
  MCは別の意味で迫るマシンガントークで、考えるより先に言葉が出てくるかの
  ようなスピード感とギャップのありすぎるしゃべり方。見ていて面白い
  バンドでした。

○立花綾香
  KeyVo。この日のゲストとしてエントリーされています。
 1. “そして止まぬ…”
 2. “あなたのまっすぐな言葉が嫌いで…”
 3. 東京水槽
 4. “夕日が光りすぎて…”
  なかなかタイミングが合わず久しぶりに見ることになりましたが、今回は
  じっくり聴かせてもらいました(初めて見たときはまったく路線が違い、
  前回はご本人の都合ですぐに終わってしまった)。音の組み立て方、ステージの
  見せ方など「立花綾香」という世界観を作り上げるのがうまい印象でした。
  「東京はゴールじゃない。周りがどんどんデビューしていく中、自分は何を
  やっているのだろうと思う」という言葉は、お客さんよりもむしろ出演者に
  刺激を与えたのではないでしょうか。


SAIL Music Laboratoryへ戻る
copyright かみと,2016