緑黄色社会のアリーナツアー“リョクリャ化計画2023-2024”が横浜アリーナで 行われました。横浜、名古屋、大阪でそれぞれ2日ずつ行われるツアー6公演のうちの 2公演目となります。前日の1公演目は平日だったこともあり、 個人的にはこのツアーの初回で、関東で緑黄色社会を見るのは初。 開場時間前に到着し、裏手から回り込む形でぎっしりと人が集まっていました。 そして裏手にはツアートラックがあり、記念撮影する人も多数。 かなりの混雑でしたが思ったよりもすんなりと入場、JR東海のコラボ(新幹線チケットで グッズがもらえる)を交換し、15:10頃には席についていました。 ちなみに移動中の新幹線では、期間限定の緑黄色社会のボイスメッセージ(9分ほど)を 聴けるようになっていて、新幹線にまつわる話やお土産、ツアー各地の見どころなど についての内容でした。
 ステージには今回のツアーのイメージになっているビル街の絵が投影されています。 よく見ると微妙に雲が動いていたり、鳩が飛んでいたりしていました。 15:30頃に「特報」として名古屋公演がWOWOWで生中継される宣伝が流れます。 直後に会場アナウンス。同じ特報とアナウンスは15:47にもありました。 16:00には客席の照明が落ち、窓が光る緑色のビルが4つ浮かび上がり、ビル街が 生き生きとした緑色の植物で包まれていきます。16:03開演。メンバー登場とともに 客席は総立ちとなります。

 1. またね
    ゆったりとしたテンポで入り、客席をあおるようにテンポアップしていきます。
 2. ずっとずっとずっと
    Vn,Vn,Va,Vcのストリングスカルテットが加わります。
 MC 「横浜アリーナ、やっと会えたね」
 3. 始まりの歌
    Trp,Trb,Saxのホーンセクションが入ります。レーザー光線がステージから
    客席に放射されていました。
 4. マジックアワー
    この夏を振り返るようにしっとりと奏でています。
 MC 「元気してた? いよいよ始まりました、私たちとみんなの時間。」
 5. 幸せ
 6. ピンクブルー
    晴子さんが電話をかける小芝居、横浜だけに肉まんを1万2千個注文しようとして
    断られるという内容(前日はギョーザだったらしい)。
 7. Starry Drama
    スピード感のある演奏。星空をイメージする圧倒的な照明。
 MC 「横アリ楽しんでる? みんな元気ですね。」
    壱誓さんが街ごとリョクシャ化について説明。初めて見に来た人や、1曲しか
    知らないとか、なんなら友達に連れられて来て1曲も知らない人もいるかも
    知れないけれど、皆が緑黄色社会を好きにさせることがリョクシャ化。
    さらにJR東海とのコラボ、今回は親戸席があることについての説明。
    一番好きな歌詞をメンバーに尋ねます。
    真吾さんは「君の毒は私の薬って包んであげるから」(花になって)
    peppeさんは「先を歩く人の表情はわからない」(想い人)
    晴子さんは「逞しくあれ」(夏を生きる)
    壱誓さんは答えず。
    お客さんの声出し練習で次の曲へ。
 8. あのころ見た光
 9. 陽はまた昇るから
 MC 「せっかくのアリーナなんで、みんなの近くに行こうかな」
    アリーナ中央に布でおおわれていたスペースがあったのですが、緑があしらわれた
    ステージが現れます。客席の通路をメンバーがゆったりと移動し、
    アコースティック編成でのステージになります。
10. Re
    まるで希望の光のような丸い照明がやわらかさを感じさせます。
    メンバーは良く見えるのですが音場(音の聴こえる方向)と合わないため、
    見る側としては結局どちらかに集中することに(もちろん席によりますが)。
 MC アコースティックライブも何度かやってはいるものの、同じライブで両方するのは
    初めて。昨日もやっているけど。
    真吾さんはコントラバスに挑戦していて、この日は先生が見に来ている。
    客席から声が上がっていましたが、真吾さん「先生じゃないような」
11. サボテン

メンバーはまっすぐステージに戻らず、横の通路からバックステージへ。
ステージでは今回のサポートのストリングスやホーンのメンバーの演奏が続き、
一人ずつ紹介する映像が表示されます。
ほどなくしてメンバーがステージに再登場。

12. 花になって
13. Shout Baby
    しっとりと入ります。
14. LITMUS
 MC 「初めてのアリーナツアー、夢のひとつだった。この場所に連れてきてくれて
    うれしい。リョクシャ化されているのは私たちの方かもしれない。」
    「ここからラストスパート」
15. サマータイムシンデレラ
16. Landscape
17. Don!!
18. Sabotage
    曲中にメンバー紹介。
 MC お客さんをあおるように声出しさせます。
19. Mela!

本編終了は17:57。
恒例のShingo Teacherによるグッズ紹介は映像でした。場所は上野の東京国立博物館
とのことで、ノリノリのラップでグッズを紹介します。
18:05からボーナスステージ。

E1. 夢と悪魔とファンタジー
 MC 「ボーナスステージへようこそ。」
    晴子さん、次の曲に使うギターが手元になくスタッフに「ギターください」
    TVアニメ「ダンジョン飯」のエンディング曲に決まったことや、2024年6月に
    「緑黄色大夜祭」が開催されることの告知。
    「久しぶりで緊張する。」
E2. 逆転
MC 「次が最後の曲」
E3. キャラクター
    天井からたくさんの風船が落ちてきます。
 MC 「みんな楽しかった?」
    サポートメンバーを紹介。
    「(リョクシャ化の目的の)私たちのことを好きになってくれたらうれしい。」

 終演は18:25頃。
 アルバムなどの発売記念ツアーとは異なる、リョクシャ化計画の目的がはっきり 見えてきたような印象でした。親戸席のように、なるべく広くたくさんの人に 来てもらいやすい設定や構成でした。なじみの多い曲を中心として、緑黄色社会の バラエティに富んだ楽曲の幅であったり、華やかさ、激しさ、身近さなど、 さまざまな面が織り交ぜられていたように思います。周囲の様子を見ても 緑黄色社会のライブに来たことがないような人も多そうでしたが、 クオリティの伴った勢いの良さや、丁寧な音作りによる世界観など、 知らない曲であっても十分に楽しめる内容だったのではないかと思います。 「マジックアワー」と「逆転」のようにかけ離れた楽曲を持つバンドだからこそ、 きっと好きな曲が見つけられてお客さんもリョクシャ化されていることでしょう。 個人的には「逆転」がうれしかったですね。楽曲のスリリングな展開が魅力的。 この楽曲の雰囲気は「花になって」につながってきているように思います。 「Don!!」もひたすら楽しい。「キャラクター」も同じ系統に含まれますね。 「Re」「サボテン」のアコースティック編成では、ギターの弦の1本1本であったり キーボードの1音1音へのこだわりを感じます。
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